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山下 裕利 院長の独自取材記事

山下歯科医院

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2023/11/20

山下裕利院長 山下歯科医院 main

アットホームな「町の歯医者さん」の雰囲気を大切にしながら、口腔外科と歯科麻酔科の歯科医師が在籍して専門的な診療も行う「山下歯科医院」。2019年に同院を継承した院長の山下裕利先生は気さくな人柄で、「当院に来ればなんとかなると思ってもらえたらうれしい」と話す。その言葉どおり一般的な歯科診療から、顎関節症や口腔乾燥症、舌痛症などの、どの診療科を受診したらいいか悩んでしまう相談にも応じ、口腔がんの病理検査も対応。歯科用CTやマイクロスコープを取り入れ精密な治療に注力し、幅広い診療内容で、地域住民に頼りにされている様子が伝わる山下院長。同院の特徴の一つである歯科麻酔科のことや、力を入れている歯周病の治療や予防法、患者への思いなどを教えてもらった。

(更新日2023年8月18日)

一般歯科から口腔外科、歯科麻酔科の専門的な診療まで

山下先生は、3代目の院長だそうですね。

山下裕利院長 山下歯科医院1

当院は祖父が開業して父が2代目、私が2019年に正式に継承して3代目です。それまでは、日本歯科大学の口腔外科に所属し、いくつかの関連病院に勤務していました。子どもの頃からこの地域に住んでいるので、患者さんの中には昔の私を知っている方も結構いて、「先生がランドセル背負っていた頃から知ってるよ」なんて言われることも。患者さんですが、家族のような距離感です。たまに、裏の出入り口に野菜を持ってきてくださることもあって温かい心遣いがうれしいです。

診療内容を教えてください。

山下裕利院長 山下歯科医院2

虫歯や歯周病などの一般的な歯科診療はもちろん、口腔外科の領域に入る骨折、がん、顎関節症や、口腔乾燥症、粘膜疾患、舌痛症などにも対応しています。これらの症状は、患者さんにしてみれば、どのクリニックを受診したらいいのか悩むこともあると思うんですよね。実際に、舌痛症の患者さんでどこにかかっていいのかわからずに、耳鼻科へ行ったり内科へ行ったりしている姿も見てきました。私は今まで大学病院でさまざまな症例を見てきたので、歯だけでなく全身のことも幅広く見れますし、どの科に通院したら良いかのアドバイスもできます。患者さんには当院に来ればなんとかなる、と思ってもらえたらうれしいですね。また、審美的な面を気にされる方も増えていますので、ホワイトニングも行っています。院内で行うオフィスホワイトニングがメインです。

持病がある方の治療にも対応しているそうですね。

妻が歯科麻酔科出身なので、口腔外科と歯科麻酔科の両方の専門家がいるのは当院の強みだと思います。特に、高血圧症や糖尿病といった持病がある場合、歯科治療で使用する麻酔が血圧に影響することがあるのです。当院には全身モニターや心電図を備えていますので、必要があれば患者さんの血圧などを確認しながら、安全に配慮して治療を行っています。万が一問題が起きた場合も、かかりつけの先生や病院への連絡などを速やかに行える体制も整っています。また、うとうとと眠ったような状態にしていく静脈内鎮静法を提案できるのも、妻が歯科麻酔科出身だからこそですね。静脈内鎮静法は局部麻酔とは違い、痛みを感じにくくするだけではなくリラックスした状態になるようにもしていく特徴があります。嘔吐反射がある方や、治療に対して恐怖心が勝ってしまうような方など、今まで治療が難しかった方はぜひ相談してください。

会話を大切にして信頼関係を築き、幅広い診療に臨む

歯周病の歯周組織再生療法も行っているそうですね。

山下裕利院長 山下歯科医院3

歯周病の歯周組織再生療法を保険診療で行っています。歯周病が進行して歯がグラグラしてくるのは、歯を支えている骨量が減っているためです。歯周組織再生療法とは、骨量を増やしていく治療法のことをいいます。極力自分の歯を抜かずに済むように、歯がグラグラ揺れている状態から回復させていくことを目的としています。再生療法を行う場合、まずは歯周病の基本的な治療を済ませてから外科的な治療に入るので、治療が終わるまで少なくとも1~2ヵ月はかかります。ただ、すべてのケースに適応できるわけではありません。この治療が可能なケースとそうでないケースがあります。歯科用CTを導入しているので、適応できるかどうかの診断の精度も高まりましたし、歯周病に限らず、埋伏智歯と下顎管との位置関係、顎関節症の状態、根幹部の病巣の広がりなどを確認できるため、精密な診断に寄与しています。

歯周病はどのように予防すればいいでしょうか。

定期的に歯科医院で歯石除去などを行うスケーリングを勧めていますが、基本となるのは日々のブラッシングです。特に乳歯の頃にブラッシングの習慣をつけるとそれが大人になっても当たり前になりますし、併せて年1回程度歯科医院でフッ素塗布も行うことで、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らせます。今の子どもたちはブラッシングが習慣づけられていると感じますが、高齢の方の中にはセルフケアの意識が低い方も多いのが現状です。そういう方には歯科衛生士からブラッシング指導も行っています。また、歯周ポケットが深い方はブラッシングだけでは届かないので、歯科医院に通う必要があります。当院では治療やメンテナンスでマイクロスコープを使用するので、より高い精度で治療できるようになりました。歯周病は再発することもあるので、治療と同時に、毎日のブラッシングと定期的なメンテナンスの重要性を伝えて、患者さんの意識改革をしていきたいですね。

患者さんと接する上で大切にしていること、診療の際に心がけていることは?

山下裕利院長 山下歯科医院4

患者さんとの距離感をできるだけ縮めたいと思っています。幸いなことに、当院の患者さんはお話し好きの方が多く、時間が許せば治療後にお話ししてから帰るケースも多いです。患者さんとの会話を大切にして信頼が生まれれば、治療もしやすくなります。たまに「先生に話すようなことではないかもしれないけど」などと言う患者さんがいますが、そんなふうに思わずに、どんどん話してほしいですね。診療においては、あらゆる可能性を考慮しながら患者さんと向き合っています。当院では病理検査に対応していますので、例えば舌がんを心配されて来た方に、検査をしてがんではなかった場合も、別の症状がないか診断して結果をきちんと説明するように心がけています。

子どもの頃から思い描く「町の歯医者さん」をめざして

歯科医師になろうと思ったのは、いつ頃からですか?

山下裕利院長 山下歯科医院5

先ほど少しお伝えしましたが、父が歯科医師でしたので、子どもの頃から自分もそうなるものだと信じて疑わなかったです。父は、典型的な「町の歯医者さん」でした。自分もその姿勢を受け継いでいきたいです。患者さんとのざっくばらんな、何でも言える関係性をめざしているのもそういった理由からです。あるとき、患者さんの一人が近くのお店でチーズケーキを買ってきてくださり、「先生、一緒に食べませんか?」なんてこともありましたね。この待合室に飾られている切り枝も、患者さんからいただいたものなんですよ。

休日のリフレッシュ法を教えてください。

アウトドアが好きで、先日はグランピングをしてきました。もともとキャンプは好きなのですが、準備とか持ち物が多くて大変な面もあって。グランピングは施設内に何でもそろっているので楽ですね。ベッドもあるし、レストランもあるし、何もしなくていい。すごく楽で「また行きたい」と思いました。あとは釣りも好きです。子どもの頃から父と船で海釣りをしていて、大人になって早々に、1級船舶の免許をとりました。大きな鯛を一度に2尾釣ったこともありましたよ。釣った魚を自分でさばいて家族に料理をふるまうこともあります。ワインを飲みながらブイヤベースなどを作るのが楽しいですね。

読者へメッセージをお願いします

山下裕利院長 山下歯科医院6

痛みがない時こそ来院していただけたらと思います。半年に一回くらいのペースですと、たとえ虫歯ができていても小さいうちに発見できることが多いです。放置すると治療が長引いてしまうかもしれませんし、定期的に通うことで予防意識が自然と高まるのではないでしょうか。この度、患者さんの生活習慣に合わせた診療を提供し、かかりつけの歯科医院として地域に浸透していけたらという思いから、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所となりました。これまで以上に訪問診療にも注力し、予防のための診療に力を入れていきたいと考えています。「ここの歯科医院に行けば、大丈夫」と患者さんに言っていただけるようなクリニックにしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本あたり)
・処置料/2万2000円・インプラント本体/24万2000円・上部構造/13万2000円~
ホワイトニング
・1歯1回3300円
静脈内鎮静法
・5万5000円~(別途治療費がかかります)

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