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岡部 浩子 理事長、青柳 暁子 副理事長 の独自取材記事

岡部歯科医院

(八王子市/京王八王子駅)

最終更新日:2021/05/17

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京王八王子駅から歩いて3分の「医療法人社団始浩会 岡部歯科医院」は、開院して約80年の長い歴史を持つ。「中には4代にわたって通われるご家族もいるんですよ」とほほ笑むのは岡部浩子理事長。開院した父の意思を継ぎ、「いつでも気軽に相談できる歯科医院」をめざしてきた。現在は娘で副理事長を務める青柳暁子(きょうこ)先生と一緒に診療する。診療時には患者の話に耳を傾け、共感の意を示しながら助言を重ねていく。ともに子どもへの診療に力を入れており、子育て層からの支持が厚いことも特徴だ。岡部理事長は「勉強熱心で優しい」、青柳副理事長は「人として患者さんに向き合っている」と互いを認め合う2人に、診療への思いや取り組みについて聞いた。
(取材日2020年3月27日)

「先生が優しいから、何でも聞ける」歯科医院

長く続く歯科医院だと聞きました。まずは開院と現在までの経緯についてお聞かせください。

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【岡部理事長】当院は戦時の1942年に父が立ち上げた歯科医院で、1950年に近くのこちらに移転しました。私も大学を卒業してすぐの1966年に加わり、それからしばらくは父と一緒に診療していました。父の高齢に伴って代替わりをしたのは1980年です。1人になって少し寂しい思いもしましたが、ほどなくして今度は娘が歯科医師として診療してくれるようになりました。
【青柳副理事長】母と私の母校は日本歯科大学です。私は子育てのために一時的にお休みしていましたが、少し子育てのほうが落ち着いたこともあって2017年の秋から復帰しました。ですから、今は2人の歯科医師が診療していることになります。

開院して80年近くもたつのですね。では代々通っているご家族もいらっしゃるのでは?

【岡部理事長】ええ。親、子、孫の3世代にわたる患者さんのいる歯科医院はあると思いますが、当院のように4世代にわたって通われているところは珍しいのではないでしょうか。「ゆりかごから墓場まで」が当院のテーマの一つで、患者さんは赤ちゃんから90代のご高齢の方まで幅広いです。中にはお子さんを宿しているお母さんが妊娠中の食事の相談に訪れることもあります。障害のあるお子さんが多いことも特徴でしょうか。発達に遅れのある幼児が通う八王子市の障害児就学前通所施設で歯科医師を長く務めていて、お母さん同士のネットワークで名が広まっているようです。当院の患者さんの多くはクチコミです。「先生が優しい」「何でも話して大丈夫よ」などと既存の患者さんが言っていただいているので、新しく来られた方もいろんなことを聞いてくれるんですよ。

理事長の代になられてから、どんな歯科医院をめざして診療を続けてこられたのでしょうか。

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【岡部理事長】父の信頼を絶対に崩したくない。その思いがとても大きいですね。それだけ、と言ってもいいくらい。父は人に優しく、面倒見のとてもいい人でした。夜中でも電話があれば診察をし、80歳になるまで仕事をしていました。父のそんな性格が私にも影響したのでしょうか、私もクリニックや自宅にいる限りは患者さんの問い合わせに応えています。自宅とクリニックの電話番号を同じにしているんですね。私は今78歳で、さすがにこの年になると夜中の対応は大変。でも患者さんにとって身近で、いつでも相談できる存在でありたいなと仕事をしてきたつもりです。

患者の境遇や気持ちを想像しながら、解決方法を探る

診療時にはどんなことを心がけていらっしゃいますか?

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【岡部理事長】まずはお話をしっかりとお聞きすること。お子さんを診る場合でもお母さんに同席してもらい、お子さんとの暮らしぶりを聞いていきます。そうすることでお子さんの生活背景がよりリアルにイメージできて、治療に生かせることも多いんですね。それに歯科医師を50年もしていれば、「この子は一人っ子だな」とか、「おうちはこんな環境なんだろうな」ということが自然と見えてきます。そんなふうに自分の経験も踏まえながら診療を進めるようにしていますね。それと、患者さんが話すことを否定しないことも大事。上から目線ではなく、「こうしたほうがいいんじゃない?」とアドバイスするように伝えるようにしています。

青柳先生のほうはいかがでしょう?

【青柳副理事長】私はお子さんを診ることが多いんですが、自分自身が子育てをするとやっぱり理想論とのギャップを体感します。例えば私には7歳と5歳の女の子がいるんですが、虫歯を防ぐために上の子は3歳まで甘いものを食べさせていませんでした。でも、下の子からすれば現に今、お姉ちゃんはお菓子をおいしそうに食べていますから、下の子にも一律に「甘いものはダメ」とは言えない。だからお母さん方にもいろんな事情があるんだろうなと想像できるんです。歯科医師としては「いろいろあるよね。わかっているよ」と共感の気持ちを示しながら、そのご家族に合った方法がないかを考えながらお話しするようにしています。先ほどのケースで言えば、お菓子の代わりにおにぎりや果物で代用してみることなどが挙げられますね。

お二人それぞれの歯科医師としての魅力について、思うことをお聞かせください。

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【岡部理事長】娘は優しいですし、すごく勉強が好きです。歯科医療はどんどん進歩していますから、歯科医師は現状に甘んじていたら駄目だと思うんです。その点、娘はこつこつと学ぶことが好きで、そういった姿勢が評価されたのか、日本歯科大学の小児歯科学講座で非常勤講師も務めています。知識が豊富ですから、やはり患者さんへの説明も説得力があります。
【青柳副理事長】患者さんが30年、40年とずっと通われているのはとても大きなこと。うまく言えないんですが、やっぱり母の人柄に魅かれている方が多いのではないでしょうか。患者さんというより、人同士のお付き合いをしていると言いますか。歯科と全然関係のないことでも自分に引きつけて、気持ちを込めて話しています。生来の人好き、という感じがします。

親子が相談しやすい歯科医院としてさらなる成長を

親の影響が大きいかと思いますが、改めて歯科医師を志した理由をお聞かせください。

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【岡部理事長】父は晩婚で、3人姉妹の長女として私が生まれた時は既に40歳に迫ろうとしていました。私が幼い頃から後継ぎのことをよく考えていたのでしょう、よく「岡部歯科医院の後継ぎなんだよ」と言われていたことを覚えています。それに私自身も歯科医院に来るのが好きで、小学校の授業が終わると一目散にこちらに来ては患者さんのエプロンやコップを替えたり、セメントを練ったり。親は上手に育てたなあと思います。
【青柳副理事長】私の小さな頃はその逆で、「絶対に歯医者さんにはならない」と言っていたそう。やっぱり寂しかったんでしょうね。でも成長して自分が将来を考える頃になると、働いている女性に憧れました。小さな頃から編み物など手先を使うことが好きでしたから、自分に歯科医師が向いているのではないかとも思いました。

お忙しい中、お休みの日はどんなふうに過ごされていますか?

【岡部理事長】勉強会に参加したり、役所や銀行に行ったり。仕事に絡むことをしていますね。歯科医師になってからずっとこんな暮らしで、1日何にもないのは1年に数日です。特に勉強会は好きです。知らないことを知るのが楽しい。どんどん新しいことを吸収したいと思います。
【青柳副理事長】子どもが「ママ遊んで遊んで」とねだる年頃なので、なるべく一緒に過ごすようにしています。おもちゃで遊んだり、鬼ごっこをしたり。その間に3食を作って。大変ですけどとてもかわいいですよ。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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【岡部理事長】娘への継承がどのタイミングになるかはまだ決めていませんが、継いでくれる人がいること自体がとても幸せなことです。仮に娘が理事長になっても仕事はしたいですね。体力的にいつまで続けられるかわかりませんが、何もしない生活は私には耐えられない。患者さんといたいです。
【青柳副理事長】継承したとしたら、今までの患者さんを引き続き大切にしつつ、私の子育て経験も生かした運営をしたいです。お母さんって自分のことを後回しにしてしまいがちなんですね。だからこそ、お子さんだけではなく、親子が一緒に相談できる歯科医院としてさらに成長していきたいです。建物がかなり老朽化していますからそのリニューアルや独立したキッズスペースの設置、保育士の資格を持つスタッフの採用など、できることから一つずつやっていきたいと考えています。

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