和田 博嗣 院長の独自取材記事
ワダ矯正歯科
(国立市/国立駅)
最終更新日:2025/04/16

国立駅南口から徒歩1分のビル6階にある、「ワダ矯正歯科」。エレベーターの扉が開くと、広く開放感のある受付とスタッフの笑顔が出迎えてくれる。同院は、和田博嗣院長が2009年に開業した矯正専門の歯科クリニック。歯科用CTの導入や診療ユニットの増設のため、現在の場所へ2022年に移転リニューアルした。カウンセリングルームを広めに設計し、患者の悩みや希望を徹底的に聞き取り、一人ひとりの症状に即した矯正をめざす。「かみ合わせなどの機能面と見た目などの審美面の調和がとれた治療ゴールを目標に、口腔環境を整えて機能の向上に努めたい」という和田院長に、クリニックの特徴や矯正の詳細などについて聞いた。
(取材日2025年1月14日)
健康的な歯並びをめざし、機能面の向上を重視
まずは、こちらの歯科医院についてご紹介ください。

当院は矯正歯科の専門医院として、2009年に開業しました。私は東京医科歯科大学医学部附属病院を退局後、いずれは開業することを念頭におきながら、都内の歯科医院に矯正担当として勤務していました。その勤務先の一つが国立市の歯科医院でした。その歯科医院の患者さんは、歯の予防や歯列に対する意識がとても高く、矯正歯科の需要も高い地域でした。その後開業する場所として国立市周辺を意識するようになり、なじみのある国立駅から徒歩1分の物件で開業を決めました。診療を続ける中で、より精密な矯正診断を行うために新しく歯科用3D-CTを導入し、診療ユニットも増設するために、2022年に隣のビルへ移転し現在に至ります。当医院では、かみ合わせの機能面と口元など審美面の調和のとれた仕上がりを治療目標として日々診療しています。
内装のこだわりや実際に来院される患者さんの層を教えてください。
まずは患者さんを緊張させないように、リラックスする雰囲気づくりを心がけました。診療ユニットは4台設置しており半個室になっているので、プライベート空間も守られています。矯正が始まると数年単位の通院になりますので、気持ち良く通っていただけるように配慮しました。現在の患者層は20代が中心で、10~40代くらいまで幅広くいらっしゃいます。国立市はもちろん、国分寺、立川、小平、小金井、東村山、府中などのほか、東京都心、神奈川、埼玉、千葉といった関東圏からも足を運んでいただいています。
どのような悩みを抱えた患者さんが多いですか?

基本的に歯並びが悪い方が中心ですが、出っ歯、受け口などさまざまです。「口元が気になって人前でうまく笑えない」、「ガミースマイルが気になる」など見た目を良くしたいという審美面からのニーズもありますが、「口が閉じにくい」、「前歯で噛めない」、「左右の歯のバランスが悪い」といった機能面の改善を求める患者さんも多くいらっしゃいます。そのため、個々に合わせて最善の治療を提供できればと考えています。
各種矯正装置をそろえ、適切な矯正法を選べるよう注力
こちらのクリニックでの矯正は、どのように進行されるのでしょうか?

矯正を考えている方のために、当院では有料の相談予約を事前に受けつけています。簡易検査とエックス線撮影を行ってお口の状況を確認し、矯正が必要か否か、何年くらいかかる治療になるかといったおおまかな目安をお伝えできます。ただし、確定診断ではありません。相談後、矯正をしたいとなった場合には、改めて精密検査を行います。検査資料を分析して診断に移行し、患者さんご本人とご相談しながら最善の矯正プランを作成するようにしています。
具体的な矯正器具には、どのようなものがあるのでしょう。
ワイヤーの摩擦を減らし、弱い力で歯を動かすためのブラケット、取り外しができるマウスピース型装置、素材がいくつかある表側矯正装置などを取り扱っています。当院での主流はブラケットで、使用する素材によっては目立たないことが魅力です。また、コーヒー・マスタード・赤ワインなどの食べ物や飲み物などによる着色や変色がほとんど心配ありません。矯正期間の短縮と痛みの軽減を図ることが期待でき、汚れがつきにくく歯磨きがしやすいことも利点の一つです。
こちらで取り扱っている歯科矯正用アンカースクリューについても教えてください。

従来なら矯正の補助装置として就寝時にヘッドギアなどを使用してもらうこともあったのですが、アンカースクリューを併用することで患者さんの協力に頼らず矯正を進められることが大きなメリットです。装着には、局所麻酔下でチタン製のねじを歯茎の骨の部分に埋め込みます。また、施術は1本あたり10分程度で、インプラント治療のような大がかりなものではありません。当日は痛み止めを服用していただき、個人差はありますが翌日には痛みもなくなる方がほとんどです。アンカースクリューは、歯を動かすときの固定源として使用し、従来よりも歯を大きく効果的に動かすことが期待できます。顕著な上顎前突など、これまで症状解消がとても難しかった症例もアンカースクリューを使用することで治療結果が向上がめざせます。矯正を行うことで結果的にガミースマイルなどにも配慮でき、患者さんの満足度もより高まると思います。
機能と審美のバランスを考慮した治療計画を提案する
診療する上で、どのようなことを大切にされていますか。

患者さんを健康的な歯並びへと導き、適切な噛み合わせを構築することを第一に考えています。歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなりやすく、歯や顎に大きな負担がかかり、歯周病や顎関節症、咬合性外傷などさまざまな疾患の原因となる場合があります。口腔内の環境は、土台となる歯並びの状態が密接に関わってきます。現在の矯正は、装置の種類も豊富にそろっています。ただし選択肢が多い分、治療ゴールも異なり患者さんも迷われるかもしれません。当院には広めのカウンセリングルームがあるので、精密検査の診断結果をお伝えしてから、治療計画や費用などについてご説明します。矯正装置や治療プランによって治療結果の仕上がりも違うので、すべて説明してから納得いただいた上で矯正を始めます。
矯正中でもメンテナンスも重要だと伺いました。
矯正中は器具を装着しているため、歯磨きしづらいことがデメリットです。当院には歯科衛生士が複数名在籍し、矯正中のメンテナンスに加え歯磨き指導も行っています。どのように磨けばよいかわからない方は、歯科衛生士が患者さんの口腔内に合わせて歯ブラシの角度や矯正用フロスの使用方法などを説明します。デコボコの多い箇所などは磨くコツがあるので遠慮なくご質問ください。歯石や着色等がどうしてもついてしまう方は、有料になりますがPMTC枠をご予約ください。気になる部位など含め清掃状況が悪い部位をスケーラーという器具を使って機械的に歯石を取り除きます。また歯面清掃では、歯の表面についたプラークや着色を専用機器と研磨剤を用いて除去します。
今後の展望と、読者ヘのメッセージをお願いします。

当院は、機能面と審美面のバランスがとれた治療結果をご提供できるよう日々努めています。「口が閉じやすくなった」「治療前よりも咬みやすくなった」などのご意見を患者さんからいただけることがとても励みになります。但し、このような患者さんも実際に矯正治療を始めるまでは、いろいろな不安やご心配があったと思います。「自分のようなデコボコが本当に並ぶのか?」「出っ歯がきちんと治るのか?」などご心配な方は、当院のホームページ内に掲載されている治療例でご自身に似た症状を検索してみてください。もちろん各症例ごとに状況が異なりますが、治療前後の写真や費用、抜歯の有無などの詳細を記載していますので参考例として役立つと思います。もし前向きに治療を始めたいと思った方は、ぜひ一度相談にお越しください、スタッフ一同お待ちしております。
自由診療費用の目安
自由診療とは検査・診断/5万円、成人矯正(2期治療)装置/75万円~、アンカースクリュー(2本)/4万円、小児矯正(1期治療)装置/35万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/99万円~