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林 理華 院長の独自取材記事

横浜馬車道皮膚科・ペインクリニック

(横浜市中区/馬車道駅)

最終更新日:2020/04/01

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南国リゾートをイメージしたというおしゃれな雰囲気の「横浜馬車道皮膚科・ペインクリニック」。皮膚科・アレルギー科を担当する林理華院長と、ペインクリニック部門を担当する麻酔科の医師、林隆宏先生が二人三脚で診療にあたる。開業して5年、「皮膚と痛みのホームドクター」として正しい医療知識の提供にも努める同院には、帯状疱疹などの痛みを伴う皮膚疾患を抱えた患者も多く来院するという。十分な時間を設けて患者の話を聞くことを診療のモットーとする林院長は、通院のしやすさを考え予約制を導入し、次回の受診についてのアナウンスも実施。患者のモチベーションを保ちながら、ともに治療のゴールをめざす。そんな林院長に、診療の特徴や医師としての思いを聞いた。(取材日2018年7月13日)

小児の皮膚トラブルを中心に、痛みを伴う疾患にも対応

まず、こちらで開業された経緯を教えてください。

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もともと父が横浜市中区で歯科医院を開業しており、私もこの近くで育ちました。私自身、子どもの頃にアトピー性皮膚炎にかかっていたので皮膚科に興味があり、また学問的にも、対象年齢が幅広く内科的な要素と外科的な要素を含んだ分野というところに面白さを感じて皮膚科に進みました。勤務医を経て、皮膚科とアレルギー科、ペインクリニックの医院として開業したいと考えていたところ、この場所に縁があり2013年に開業しました。

同院の皮膚科・アレルギー科にはどのような特徴がありますか。

来院する患者さんの年齢層も症状もさまざまですが、私が聖路加国際病院で小児皮膚科を担当していたこともあり、小児のウエイトが大きいです。アトピー性皮膚炎の治療では、薬の外用指導やスキンケア、生活習慣の指導に力を入れています。薬の塗り方で症状の経過もずいぶん変わりますからね。お子さんと一緒に来院されたお母さんの、しみや化粧ノリの悪さといったお肌の悩みにも可能な範囲で応じています。また、幼少期にかかった水ぼうそうのウイルスが体内に留まり、疲労やストレスによる免疫力の低下に伴って再び水泡ができる帯状疱疹など、痛みを伴う皮膚疾患の治療にも対応しています。

ペインクリニックについても詳しくお聞かせください。

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ペインクリニックとは、痛みの緩和を目的とした診療分野です。当院では夫であり麻酔科の医師でもある林隆宏先生が診療を担当しており、神経の周囲に痛み止めの薬を注射する「神経ブロック療法」によって痛みを和らげていきます。体にはトリガーポイントという指で押すと痛く感じる部分があり、そこを狙って局所麻酔を投入する方法です。肩凝りや腰痛など、痛みの原因を探って取り除いてもなお痛みが続いている場合は、こちらで治療を受けるのが適しています。近隣ではペインクリニックは数が少なく、なかなかその患者さんに適した場所をご紹介することが難しいので、今のような診療体制にできたのはとても幸せなことだと感じています。ペインクリニックの外来診療日以外は私がお話を聞き、必要に応じてペインクリニックの診療につなげます。

患者との会話を重視する、皮膚と痛みのホームドクター

クリニックとしての在り方など、現在の心境をお聞かせください。

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開業から5年たち、当院の存在がだんだんと周囲に認知されるようになりました。先ほどお話しした帯状疱疹や、帯状疱疹が治った後も痛みが続く帯状疱疹後神経痛などの病気を抱えた患者さんが紹介でいらっしゃるケースが増えてきましたね。皮膚科の先生の間でも、帯状疱疹は早期にペインクリニックに紹介したほうが良いとの認識に変わってきているようです。帯状疱疹は昔は一生に1回かかる病気といわれていましたが、最近は高齢化の影響もあり、長生きされて2回、3回とかかる人も増えています。皮膚科とペインクリニックとで連携を取りながら診療できることが当院の最大の強みですので、一つのクリニックで診療を完結できる「皮膚と痛みのホームドクター」として、地域のお役に立てたらと思います。

診療の際には、どのようなことを心がけられていますか。

やはり患者さんのお話をよく聞くことですね。例えばペインクリニックに訪れた患者さんの場合、基本的に痛みというのは患者さん本人にしかわからない感覚で、痛みの感じ方も人それぞれ。血液検査のように数値に表すこともできませんし、画像で診断できるものでもありません。ですから、患者さん本人が「痛い」と感じるならば治療する価値があると考え、患者さんのお話から原因を探っていきます。アレルギーの原因のヒントなどがわかることもあるので、皮膚以外のことも時間が許す限りお話をしたいと思っています。また、なるべく患者さんに触れるようにしていますね。これは皮膚科の基本で、訴えが手だけであっても、他のところを診ると何かのサインが出ていることもあるからです。なるべく病気の背景も探りながら、お体を診ていくように心がけています。

現在通院している患者さんに対して、何か工夫していることはありますか。

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前の患者さんの診療が長引いたり、時期的に患者さんが集中したりという理由から、皮膚科はどうしても待ち時間が発生してしまいます。しかし、患者さんの状態を把握し、症状に合わせた治療を提供するためには十分にお話を聞く時間が必要です。ここは私の診療スタイルとして譲れない部分ですので、当院では予約システムを導入し、待ち時間の減少に取り組んでいます。診療後にその場で次回の予約もできますし、家にいるときや夜中に症状が出たとしても、ウェブで24時間予約することができるので少しでも安心していただけたらという思いもあります。他にも、次回の受診のタイミングや表れたら受診してほしい症状をお伝えし、スムーズな通院ができるよう配慮しています。

正しい情報の提供に努め、患者とともに治癒をめざす

医師としてやりがいを感じられるのは、どのようなときですか。

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皮膚科やアレルギー科では経過の長い慢性疾患を診ることが多いので、徐々に症状が改善していく過程を患者さんと一緒に見られることがうれしいですね。病気を治そうとする意識が高く、積極的に治療に参加しようとする姿勢が感じられる患者さんに出会うと、私も頑張らなくてはと思います。中には患部の写真を撮ってきてくださる方もいて、現在の症状をきちんと伝えたいという思いに精一杯応えたいという気持ちになりますね。日々医学も進んでいますから、新しい医療を取り入れて患者さんに還元しなくては、と気が引き締まります。ペインクリニックにおいても、治療によって痛みはもちろん、痛みに伴って生じる不眠や気分の落ち込みなどの症状も解消されていくのが目に見えてわかるというのはうれしいことです。

お忙しい毎日だと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

開業すると、診療だけでなく、事務的なことや経営的なことなども、院長として判断しなければなりません。父の姿を見ていたので大変そうだなと思っていましたが、実際にやってみたら本当に大変でしたね(笑)。仕事が終わって帰宅し、子どもとその日あったことなどを話しながら、料理を作る。時にはちょっと1杯飲みつつ(笑)。それが私にとって、仕事からプライベートへのリセットです。

これからの展望をお聞かせください。

皮膚科では、多く来院されるお子さんの診療に力を入れたいですね。人間の赤ちゃんは構造的に肌が弱いものですが、湿疹が少しできただけでアトピー性皮膚炎かもと心配したり、ケアが行き届いていないのではないかと悩むお母さんも多いです。私は保育園の園医も担当していますので、あらゆる場面で正しい情報をお伝えしていきたいと思っています。アレルギー科では、花粉症などへの舌下免疫療法も始めました。肌がかゆくなる花粉皮膚炎で悩まれる方も多いですし、受験とシーズンが重なってつらい思いをする中学生や高校生も多いので、ぜひご相談いただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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皮膚科の慢性疾患はゴールが見えづらく、患者さんに治療のモチベーションを維持してもらうことが重要です。学会に参加し、新しい知見を得るなどして、患者さんに希望を持ってもらえるようなかかりつけ医をめざしていきたいと思っています。私もアトピー性皮膚炎や喘息で悩んだ経験がありますので、お子さんの食物アレルギーなどで悩む親御さんと共有できることも多いと思います。痛みでお悩みの方に対しては、皮膚科とペインクリニックの連携という特徴も生かしながら、子どもからお年寄りまで対応していきたいですね。

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