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伊勢ノ海一之 院長の独自取材記事

伊勢ノ海眼科

(横浜市瀬谷区/瀬谷駅)

最終更新日:2021/10/12

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科 main

身近なクリニックで手術などの高度な眼科治療まで提供したい。そうした伊勢ノ海一之院長の思いから生まれたのが「伊勢ノ海眼科」だ。相鉄線瀬谷駅南口から徒歩1分と確かに便利な立地。同院はここでさまざまな目の病気から、日帰りの白内障手術まで対応する。「遠くの病院に行かなくても、近くで手術が受けられた。そんな患者さんの声を聞くと本当に開業してよかったと感じます」と優しい笑顔の伊勢ノ海院長。大学病院や関連病院で長年診療を続けてきただけに、手術もできるクリニックの利点は十分理解できるという。「患者さんは診断した医師が手術まで担当する方が安心できるんです。私が数多くの手術経験で腕を磨いたのも、診断だけでなく、患者さんが治るところまで担当したかったから」と、一人ひとりの患者を大切にする気持ちがにじむ。「めざすのは地域の皆さんに役立つオールマイティーなクリニック」という伊勢ノ海院長に同院の目標を聞いた。

(取材日2013年12月19日)

豊富な診療経験と手術経験を元に、子どもからお年よりまで、幅広い診療で地域に貢献していく

失礼ですが、とても珍しい名字のように感じます。

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科1

確かにそうですね。名字で検索すると相撲関係の情報がたくさんヒットしますから、ちゃんと「伊勢ノ海眼科」と入力していただかないと(笑)。とはいえまんざら無関係でもなく、私の曾祖父が相撲部屋の親方を務めていたんです。この名字のせいか私は昔から海が大好きで、学生時代にはよくマリンスポーツを楽しみました。当院のシンボルマークがイルカなのも、そうした海への憧れがあるからです。両親や両祖父は歯科医師で医療は身近な業界でしたが、私が医師をめざしたのは、中学時代にスキーで膝の大怪我をした時に、総合病院のスポーツ整形外科の先生に診て頂いたのがきっかけでした。不安だった自分に、担当の先生がとても優しくやわらかな物腰で接して下さり安心して治療が受けられました。以前は怖いと思っていた医師のイメージが一変し、こういうすばらしい仕事に就きたいと思い始めたんです。

眼科をめざしたのはどのような理由からですか?

子どもの頃から図画工作など手を動かすことが好きでしたから、自然に繊細な手術する眼科に興味を持ったんでしょうね。大学病院で診療をしながら大学院まで修了し、白内障手術、硝子体手術、緑内障手術、眼瞼手術など約8700件の手術を経験しました。大学病院では、地域で開業されている眼科の先生方から沢山の手術患者さんが紹介されます。そのため手術件数は非常に多く、私もさまざまな経験を積むことができたんです。手術まで積極的に手がけることで、「先生が手術してくれるのですよね?」といった患者さんの希望に応えられるのがよかったですね。眼科の手術は術式によってはスペシャリティが高く、診断と手術で担当が分かれるのは仕方ない面もあります。それでも私は患者さんが治るまで治療を担当したくて、目の手術なら可能な限り対応できる力を身に付けようと努力してきました。

このクリニックでも手術は受けられますか?

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科2

私はこれまでの手術経験を生かして、日帰り白内障手術ができ、手術後の通院にも便利なクリニックを作りました。ですから今まで大学病院で行っていた手術と同レベルのクオリティーで白内障手術ができる設備も整えています。「病院で長時間待たなくていい」「遠くの病院まで行かずに、近くで手術できて助かった」といった患者さんの声を聞くと、やはり開業してよかったと実感します。白内障手術機器は最新のものを備えました。これにより傷口は小さく、目への手術ストレスも少ない「目に優しい」手術が可能です。術後の炎症反応も少なくなるので、術後の視力回復も非常に早くなることもメリットの一つです。また当院では感染症を極力防ぐため医療用空気清浄器を備えたクリーンルーム内で手術を行い、衛生管理にも十分に配慮しています。患者さんの中には入院して手術をする方が良い場合や入院を希望される方もいらっしゃいます。その場合は、当院が提携している近隣の総合病院に入院していただき、私がそこに出張して手術を担当させて頂きます。

わかりにくい病気も、画像などで納得できるよう説明

こちらはどのような方が受診されていますか?

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科3

瀬谷区は比較的お子さんが多い地域なので、当院にも結膜炎や近視などのご相談に親子でお見えになる方は多いですね。また30、40代くらいならコンタクトに関連したトラブルやドライアイの治療、そして高齢の方は老眼や白内障のほか、緑内障や加齢黄斑変性症などでお見えになっています。ドライアイに関しては、症状に気づかないケースも多いので要注意です。目の乾燥感がクローズアップされますが、乾燥で角膜や網膜に傷つくと、目の中がゴロゴロした感じになる、視力低下のように視界がぼやけるなどの症状もあるんです。また緑内障や加齢黄斑変性症といった神経組織の病気の場合、神経組織が受けたダメージは二度と元に戻りませんから、早く見つけて治療することが重要。特に緑内障は、近年良いお薬ができており、早期から治療をスタート出来れば手術せずに目薬だけで十分治療は可能なんですよ。物がゆがんで見える、欠けて見えるといった状態が続くなら、一刻も早く眼科医に診てもらってください。

目の病気は、なかなかわかりにくいのですね。

ええ。ですからお勤め先の健康診断などで眼底検査を受ける方はともかく、健診を受けていない方は意識して眼科の定期検診を受けてほしいですね。最近はインターネットで調べて「ここがおかしい」とお見えになる患者さんも増えましたが、そうした意識的な方でさえ、目の病気を口頭で理解していただくのは難しいと感じます。そこで当院では診療室の専用モニターに映した画像を見ながら、角膜の傷などを患者さんにわかりやすく説明しているんです。またOCTという眼底を詳しく検査する機器も導入しています。この機器により加齢性黄斑変性や糖尿病網膜症の眼底疾患や緑内障などをより詳細に把握することが可能です。特に緑内障の早期の変化を捉える事が可能ですから、健康診断で緑内障を指摘された患者さんの診療にとても役立っています。また、OCTはデータを画像化し正常値との違いまでグラフィカルに提示してくれるので、患者さんが自分の眼の状態を理解する点でも役立ちます。今は言葉だけでなく視覚的なイメージで物事を伝えてコミュニケーションする時代ですから、患者さんへの説明でも視覚的な理解が大切だと思っています。

画像で説明すると、どんな効果がありますか?

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科4

過去に病気を指摘されていたのに治療を継続する事をやめて症状が悪化し、当院にお見えになった患者さんに画像を見せながら説明をしていると、「そういう状況だったのか、やっと理解できました」と仰る方も多いんですよ。眼科の病気は早期なら自覚に乏しいものも多く、医師の説明が不足していると、患者さんは症状を軽く捉えがちです。私はデータや画像でしっかりと説明することで、「今はどんな状態で、悪化するとどうなるか」など病気への理解を深めてほしいんですね。そして「これは治さないといけない」とご本人が実感されたら、最後まで治療を続けていただけると期待しています。患者さんが「知る」ことは、自分の健康維持にとても大切なこと。私はその共通理解をもとに、患者さんと一緒に治療したいと考えています。もちろん治療をしない道もありますし、それは最終的には患者さんがお決めになることです。ご自分の将来について納得いく判断をするためにも、病気を正しく理解していただきたいと思っています。

地域のクリニックと連携して、病気の早期発見・早期治療に貢献

瀬谷で開業されたのは何かご縁があったのですか?

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科5

私は近くの泉区で育ったので、瀬谷区はなじみのある場所でした。開業する前に5年間勤務し、現在も非常勤で勤めている聖マリアンナ医大横浜市西部病院が近くにあり、紹介病院として連携しやすいなどのメリットもあったんです。さらに近隣の他科のクリニックにも知り合いの先生が多く、地域内での連携もスムーズにいく環境も魅力でした。もともとこの場所を勧めてくれたのも大学時代の知り合いで、その方は瀬谷駅近くで内科を開業しています。「近くで開業してくれると助かる」とお誘いを受け、私も地域医療に打ち込むいい機会だと感じました。実は眼科と内科とはとても関係が深く、糖尿病の診断のために眼底検査を行たり、眼科の診療で内科の病気が見つかることもあるなど、スムーズな連携が病気の早期発見・治療に役立つんです。幅広い診療で患者さんの健康を守る手助けをして、地域医療にさらに貢献したいと考えています。

院内も広くて、とても開放的な感じですね。

リラックスできる雰囲気をつくる事で、患者さんに安心して病気の悩みを話して頂こうと思いました。ですから穏やかなイメージ、パステル系の淡い色を使い、一部には自然を感じさせる木目調の素材も取り入れています。診療室も圧迫感がないよう、広めのスペースを確保しています。当院は患者さんのための「かかりつけ医」ですから、皆さんが悩みをストレートに話せる環境作りはとても大切だと思うんですよ。結構広い割に当院には院長室がありません。患者さん優先の設計をして、働いてくれるスタッフの部屋を用意したら、院長室の場所がなくなりました。これも患者さんとスタッフを大切にする姿勢の表れだと、自分なりに納得しています(笑)。

開業されて気分転換の方法などは変わりましたか?

伊勢ノ海一之院長 伊勢ノ海眼科6

もともと体を動かかす事が好きなので時間を見つけては運動しています。子どもの頃は線が細くインドアなタイプでしたが、高校時代に陸上部に入って積極的に運動するようになってから、だいぶ体形が変わり運動する事が好きになりましたね。また大学時代の部活はラグビー部で、走ったりぶつかったりの日々。そうやって体を動かしてきたので、しばらく運動してないと体がムズムズしてきます。ですから今は定期的にジムに通って走ったりウエイトトレーニングをしたりと体調維持に努めているんですよ。これからはサイクリングにもチャレンジしてみたいと考えています。

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