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島田 温次 院長の独自取材記事

しまだ小児クリニック

(川崎市中原区/武蔵新城駅)

最終更新日:2021/10/12

島田温次院長 しまだ小児クリニック main

武蔵新城駅から徒歩7分。駅前の喧騒から離れた静かなマンションが立ち並ぶ住宅地にある「しまだ小児クリニック」は2013年4月に開業。子どもの多い地域に待望の小児専門クリニックの誕生とあって、早くも地域に住むファミリーの助けとなっている。おおらかで楽しい島田温次院長に相談すれば病気も子育ての悩みも一気に吹っ飛んでしまいそう。医院のシンボルマークであるメガネをかけた熊は、以前勤めていた静岡県下田市の病院で、子どもたちから人気のクマのキャラクターとかけて「プー先生」と呼ばれていたことに由来しているとか。島田院長に、開院の経緯や日頃の診療についてのほか、小児科の医師をめざしたきっかけやプライベートな時間の過ごし方までたっぷりと語ってもらった。

(取材日2013年7月31日)

わかりやすい説明と嘘をつかない診療を心がける

遅ればせながら、開院おめでとうございます。

島田温次院長 しまだ小児クリニック1

ありがとうございます。まだまだ医療機器が不十分だったり乳幼児健診の段取りがうまくいかなかったりと改善すべき点はありますが、試行錯誤しながらも日々診療を行っています。これまで特にこの地域になじみがあったわけではなく、本当は自宅のある横浜市内で開業したいと考えていたのですが、すぐ近くで一足先に内科のクリニックを開業した大学時代の同級生が「子どもは多いし横浜からも通えるいいところだよ」と紹介してくれたんです。彼の言ったとおり、この地域は少子化というのが嘘に思えるほど子どもが多く、近所の小学校もいまどき珍しい児童数が千人規模の学校なんですよ。おかげさまで開院して間もないのにもかかわらずたくさんの患者さんに来ていただいています。

クリニックにおける先生のこだわりを教えてください。

診療については当たり前ですが、なるべくわかりやすい言葉で説明するようにしています。難しい病名や菌の種類について話をしてもわかりづらいと思うので、できるかぎり噛み砕いて説明することを心がけています。また検査をする時は必ず子どもに「こういうことをやるからね」と伝えて了承を得てから行うようにしていますね。それから嘘をつかないこと。注射をする時は「痛くないよ」とは言わず、「痛いけれど頑張れる痛さだからね」「小学生なら耐えられる痛みだよ」といったように声をかけています。診療面以外でこだわったのは、院内をできるだけシンプルにすること。人形やおもちゃは衛生面を考えて極力置かないようにしています。小児科なので少しはかわいらしくしたのですが、クリニックは遊ぶところではありませんからね。ちなみに壁に貼られた動物や恐竜の模様は妻が調達しレイアウトしてくれたものなんですよ。

親御さんとのコミュニケーションも小児科の医師にとっての大切な仕事ですね。

島田温次院長 しまだ小児クリニック2

そうですね。診察をするのは子どもでも、説明をするのは親御さんですから、不安にならないようになるべく丁寧にわかりやすい説明をしています。僕は特に意識せずにやっていますが、内科の先生から見ると小児科の医師は説明が丁寧だそうです。予防接種に関しては、多種多様で受診の時期も複雑なので、わかりやすいリーフレットを利用してアドバイスをするようにしています。また、僕のところに通ってくれる親御さんは僕の性格のせいか、明るく元気なお母さんが多いのですが、中にはインターネットの情報に頼りすぎてしまう方もいるので、そういった方には「ネットで調べるのは自由だけれど、全部が当てはまるわけではないからね」とあらかじめお話するようにしています。

幅広く診療できることに魅力を感じ、小児科を選択

先生が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう?

島田温次院長 しまだ小児クリニック3

僕の父も開業医だったので、父の姿を見て育ったことが一番大きいでしょうね。実は高校二年生くらいまでは学校の先生になろうと思っていたんです。中高一貫校の男子校に通っていたのですがその学校がすごく好きで。ラグビー部に所属していたのでいつか教師になって母校でラグビーの指導者になるのが夢でした。でも、いざ進路を選ぶ時になって、父といろいろと話し合って行くうちに同じ道を選ぶことになりました。医学部に入り小児科に進むことに決めたのは、子どもが嫌いじゃなかったし幅広く診られることが魅力的だったからです。同級生の中には興味の強い臓器があって進む科を決めている人もいたのですが、僕はどちらかというと絞りきれずに小児科にたどり着いたという感じでしたね。そんなふうに選んだ小児科でしたが、僕には合っていると思いますしやりがいもあるので、選んでよかったと思っています。

大学では小児がんの研究をされていたそうですね。

医師になった時になんとなく「大学には長くはいないだろうな」と思っていたので、大学にいる間は大学でしかできないことを極めようと思い専攻しました。主に白血病を診ていたのですが、学生の時は血液内科なんて大嫌いだったんです。それがまさかこの分野の勉強をするなんて自分でもびっくりでしたね。白血病って治りにくいイメージがあると思うのですが、子どもの場合は治ることも多いんですよ。ほかにも神経芽腫や肝芽腫なども診ていました。大変でしたがやりがいがあり充実していましたね。

これまでの診療経験において印象に残っている出来事はありますか?

島田温次院長 しまだ小児クリニック4

白血病の子に関しては、よくなった子のことも亡くなってしまった子のこともしっかりと覚えています。小さい頃に僕が担当していた子が小学生になっていたり、お母さんから「今度高校受験なんです」と言われたりすると、もうね、ちょっとした親みたいな気分ですよ。僕を慕ってくれるお母さんたちはお話好きな人が多いので、そんな話で盛り上がることもありますね。

何でも気軽に相談できる医院として地域に貢献したい

お忙しい中、休日はどのように過ごされていますか?

島田温次院長 しまだ小児クリニック5

子どもが三人いるのですが、中学生の長男が部活に塾にととにかく忙しくて、それに家族みんなが振り回されている感じです(笑)。 子どもたちが小さかった頃は家族そろって買い物に出かけたりもしましたが、今はなかなかそんな時間もなくて。公表できるような立派な休日を過ごせていません(笑)。家でのんびり過ごすことが多いですね。以前下田の病院で勤めていた時は単身赴任だったので、平日の時間がある時には釣りを楽しんでいました。今は釣りをする機会もめっきり減ってしまいましたが、時間が出来たらまたやりたいです。

今後のクリニックの展望をお聞かせください。

まだ展望を語れるほどの余裕はありませんが、この地域は周囲に大企業が多いからか転勤による移動が頻繁にあるので、その中でどれくらいお住まいの皆さんになじんでいけるかが大切だと思っています。今はクリニックでの診療のほか行政や医師会での活動や保育園の園医など、目の前のことを片付けることで精一杯なのですが、一つ一つを通じて地域に貢献していきたいですね。僕は気取らないざっくばらんとした性格なので、気軽に来ていただいて何でも相談してもらえる医師でありたいです。昔から「お医者さま」風情で偉そうにするのは好きではないので、患者さんやその親御さんと同じ目線で接していきたいと常々考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

島田温次院長 しまだ小児クリニック6

家ではよく子どもたちに「お父さんは体は大人で中身は子どもだね」と言われています(笑)。そんなキャラを生かして、ときには親御さんの気持ちに寄り添い、ときには子どもの思いを理解し診療を行っていきたいと思っています。遊びに来る感覚でというと語弊があるかもしれませんが、本当に何でも構わないので相談にきていただければうれしいですね。手前味噌ですがフレンドリーで話しやすい方だと思いますよ(笑)。ちょっとした子育ての相談も大歓迎です。父親としての経験からのアドバイスも出来ると思いますし。どんなことでも遠慮なく気軽に来てくださいね。

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