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坂根健志 院長の独自取材記事

さかね内科クリニック

(川崎市中原区/武蔵新城駅)

最終更新日:2019/08/28

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府中街道沿いの「西下橋」「上宮内」バス停で下車してすぐに位置する「さかね内科クリニック」は、2012年5月、スカイツリーと同日に開業したクリニック。院内はオレンジとグリーンをベースカラーにした明るい雰囲気が漂う。待合室はゆったりスペースが取られ、また高齢者や足の悪い方も立ち上がりやすいようにと肘かけつきのソファを設置するなど、患者に配慮した医院作りがなされている。大学病院で長年循環器疾患の治療に携わってきた坂根健志院長。医院では一般内科はもちろん、循環器専門医の視点から動脈硬化の検査や生活習慣病の予防の指導に注力している。この地に開院して約1年。「予防と治療の両面から、地域の皆さんの健康をサポートできるクリニックになっていきたい」と語る院長に、クリニックの診療内容や今後の展望についてお話を伺った。
(取材日2013年6月27日)

スムーズな連携で質の高い地域医療を

医師を目指されたきっかけは?

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昔から医療に興味はあったのですが、高校卒業後は他大学の工学部に進学しました。しかし社会の役に立つことを実感できる仕事につきたくて医師になろうと考え医学部に入りなおしました。私の専門は循環器内科ですが、大学時代にとてもすばらしい恩師に出会え、授業やお話をさせていただくうちにこの分野に興味を持ったんです。循環器内科は他の分野に比べて治療の反応が見えやすく、治療過程でどんどん病状が変わります。うまくいく時もそうでない時も、結果が早く出るのが興味深く感じました。また私の学生当時は、ドキュメンタリー番組などで救急救命医の仕事がよく取り上げられていました。しかし地方ではまだ救命センターや救急医学講座が整っていない状況であり、当時救命処置が適切にできるのは麻酔科や循環器内科だけでした。緊急時に救命措置を行える医師になりたいと思ったのも、循環器を選んだ理由のひとつです。

開院までのご経歴を教えてください。

大学卒業後は、島根大学医学部第四内科で循環器、呼吸器を中心に臨床に携わりました。その後、島根の市中病院や心臓専門病院として日本トップクラスの症例数を誇る東京の榊原記念病院に勤務、2008年に聖マリアンナ医科大学東横病院の心臓病センター医長講師を勤めました。そして2012年に、この場所で長年地域医療に貢献してこられた「おぎわら医院」の荻原先生が引退なさるので、引き継ぎの医師を探しておられて、お互いの希望が合致して継承の運びとなりました。もともとずっと患者さんとかかわりが持てる臨床医でありたいと考えていて、地域医療と予防医学にも興味があったので開業を決意しました。患者さんは近隣の方がほとんどで、幅広く診察しますが、当院がめざすのは質の高い地域医療。ですから高度な治療や精密検査が必要と判断した場合は、すぐに連携病院にお取り次ぎします。

医療提携について具体的にお聞かせいただけますか。

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当院のような市中のクリニックでは入院はできませんし、すべての検査ができるわけではないので、他の医療機関との連携は欠かせません。循環器の検査については、院内で病院レベルの検査が可能ですが、CTやMRI,内視鏡は他の施設にお願いすることになります。当院では近隣の大学病院に直接検査予約をとり、検査受けて頂けば結果はまた当院でご説明するようにしています。こうすることにより患者様は大学病院に受診する煩わしさなく高度な検査を受けることができます。手術や入院が必要なときは以前勤務していた聖マリアンナ医大東横病院にお願いすることも多いですね。現在も週1回外来に出ているので、入院中の患者様の様子を見に行くこともできますし、手術を担当する医師も知り合いの先生が多いので、安心してお願いできます。大学病院への紹介というと怖いイメージをお持ちの方も多いですが、かかりつけ医が太鼓判を押す先生のもとへ行くなら、少しは不安が和らいでくれるのでは……と思っています。また近隣の医療機関には同世代の先生方も多く、自分の専門外の検査や治療については、よくご相談したりお願いしたりしています。相互に連携を取って、患者様がより良い検査、治療が受けられるように、そして利便性が上がるよう努めています。

生活習慣病や動脈硬化をトータルでマネジメントする

印象に残っている患者さんや症例があれば教えてください。

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一般的には予後数年と記されている、ある心臓疾患の患者様がおられました。2〜3か月にわたる入院を何度も繰り返しているうちに、だんだん調子も悪くなりますから、患者さん自身が「もう良くはならない」と感じ取ってしまわれたんです。初めこそ泣いてばかりでしたが、次第に病を受け入れられ、それ以後は治療も積極的に頑張っていらっしゃいました。最終的にはとてもシビアな状態まで進行しましたが、当初考えられていたよりも10年以上長生きされました。病気を受け入れて最期まで強く生きられた姿は、とてもご立派で印象に残っています。また亡くなる直前まで、ご家族を心配させまいと冗談を言って明るくふるまっておられた方も印象的でした。その方は突如容態が急変されてしまったのですが、そういう状況でもご家族を励ましておられました。ご自身がどんなに辛い状況でも周囲を思いやる気持ちを持ち続けておられたことに感動しました。人の持つあたたかさや強さ、思いやりの心を、私は患者さんから学ばせていただいたように思います。これは生死の現場に立ち会う医師としても、ひとりの人間としても、大切な教えとして常に心に留めています。

こちらで力を入れているのはどのような治療ですか?

循環器疾患は喫煙や食事、運動などとの関連が深いので、生活習慣の改善指導がとても大事になります。言い換えると、生活習慣に気をつければ、動脈硬化の予防が期待できます。現在、生活習慣病はどの内科でも治療可能だと思いますが、私は大学病院で心筋梗塞や動脈硬化を診てきたこともあり、循環器専門医の立場から生活習慣病と動脈硬化の治療・予防に積極的に取り組んでいきたいと考えています。たとえば動脈の硬さから血管年齢を測定する血圧脈波検査や頸動脈エコーを行い、早期診断と疾病の管理をしています。また動脈硬化予防の一環として、禁煙治療や睡眠時無呼吸症候群の検査や治療も取り入れています.このように動脈硬化をトータルマネージメントし動脈硬化による心筋梗塞、脳梗塞を予防していきたいと考えていますので、何か気がかりなことやご相談があれば、気軽にいらして欲しいと思います。

先生が患者さんと接する際、最も大切にしていることは何ですか?

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当たり前のことですが、一人ひとりの患者様に丁寧に接すること。話し方ひとつでも、受け取る印象は異なります。患者様は不安を抱いて来院されるわけですから、訴えを聞いてそれを少しでも取り除いて差し上げ、少しでも安心してお帰りいただくことをいつも心がけています。また生活習慣病などは完治が難しく、一生付き合っていく疾患と言えます。それには日常生活のコントロールが最も大事ですから、普段の生活からもしもの時まで、かかりつけ医がサポートをしていることを患者さんに感じていただき、いつでも心丈夫になってもらえるよう私も日々努めていきたいと思っています。

気軽に通えるかかりつけ医をめざして

院内は待合室も広く、明るい雰囲気ですね。

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開業するときにフルリフォームをしました。昔、自分が患者として行った病院が暗く重苦しい雰囲気で、とても不安になった経験があるんです。ですから自分が開業するなら、患者様さんにリラックスしてもらえるような、できるだけ明るい空間にしたかったんです。クリニックカラーもオレンジとグリーンにし、あたたかみを持たせています。本当はオレンジとブルーとで迷ったのですが、最終的には子どもに「どっちが良い?」と聞いて決めてもらいました(笑)。

今後医院が目指すことについてお聞かせ下さい。

地域のクリニックですから、やはり気軽に来ていただけるクリニックでありたいですね。そうなることで、病気の早期発見、早期治療につながりますし、不安の解消のお役にも立てると思います。そして来ていただいた皆様には信頼していただけるように、安心して笑顔でお帰り頂けるように努めていきたいと思っています。そのためには医学の進歩に遅れないよう、知識を常にブラッシュアップさせていかなければなりません。さらに今後はもっと患者さんに予防の重要性を伝えること、そして生活改善のアクションを起こしている方を全力でサポートし、一緒に健康を守っていけるように努めていきます。お話しやすい雰囲気作りを心掛けていますので、疑問に思ったこと、どんな些細なことでも構いませんので少しでも不安に思っていることがあれば、気軽に相談して頂ければと思います。

最期に、読者へメッセージをお願いします。

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健康というのは、結局は自分で管理していくもの。病院や薬に頼るだけでは病気を防ぐことはできません。ご自身が病気への備えや知識を持ち、規則正しい生活を送ってこそ、健康な生活は得られるんです。我々はいつでも力になりますが、医療はあくまでもサポート役として捉えて欲しいと思います。また現在のように高齢化社会になると、皆さん何かしらの疾患を持っているのが普通になってきますよね。「完璧な健康だけに価値がある」と思い込まず、病気と仲良しになる。「一病息災」という言葉があるように、病気とうまくつきあっていくことができれば、自然と常日頃から健康に気を配ることになり、それは幸せで健康的な生活につながると思います。ですからあまりストイックになり過ぎず、できる範囲から生活習慣を改めて健康を維持してくださいね。

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