瀬戸 一雄 院長の独自取材記事
Jasta Dental Clinic
(渋谷区/代官山駅)
最終更新日:2024/12/19

「あなたが本当に大切だと思う人をクリニックへ紹介してください」という、患者による患者の紹介制度を基盤に展開する「Jasta Dental Clinic」。開業以来、患者一人ひとりのライフスタイルやニーズに合った誠実な医療を提供することで、人と人とのつながりを構築したいという基本姿勢を貫いてきた。この礎となっているのが、「正義ある医療が、同志を紡ぐ」という同院の経営理念。「医療人である前に、一人の人間として身近な距離にいる人を幸せにしていきたい」と、常に実直に治療にあたる瀬戸一雄院長に、「正義ある医療」の真髄と今後の展望を語ってもらった。
(取材日2019年8月28日)
医療人である前に一人の人間として、身近な人を幸せに
歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

祖父が宮城で内科医院を開業しているため、幼い頃から医療というものが身近なところにありました。しかし、実を言うと私はずっと、小説家か絵本作家になりたかったんです。一方で、せっかく父が築き上げた医療の基盤を継ぎたいという想いもあり、悩んだ末、医科大学へ。ものを作ることが好きでしたし、手先が器用だったので歯学部を選択し、卒業後は岩手医科大学附属病院、岩手県立中央病院の歯科口腔外科で研修を受け、その後、東京医療センター歯科口腔外科に勤務しました。ずっと口腔外科を専門に診療していたのですが、徐々に、補綴や噛み合わせなど歯に関することはすべて一人で担当し、患者さんをトータルで診察したいという想いが募ってきたんです。それには開業するのが良いだろうと思い、白金の審美歯科を経て、2012年にこちらで開業しました。
どういったコンセプトで開業されたのでしょう。
私には、「医療人である前に一人の人間でありたい」という想いがありました。私自身、これまでたくさんの方に支えられてきましたし、偶然の出会いから無数の縁を結んできました。そうした体験もあり、当院を開業するにあたって、「歯科医師というよりも一人の人間として、身近にいる誰かを幸せにしたい」と考えたんです。人間は一度にたくさんの人を幸せにすることはできません。本当に大切な人しか、真摯に、真剣に向き合うことができないんですね。そのため当院では、患者さん一人ひとりのプライベートクリニックをめざし、お話をよくお聞きし、相談に乗りながら、その方が本当に求める医療を提供しつつ、長くお付き合いを重ね、オリジナルのストーリーを紡いでいけたらと思っています。私は歯医者なので、歯を治すことが生業ですが、歯科治療を通して少しでもその方の人生に貢献できたら幸せだなと思っています。
アットホームな雰囲気のクリニックですが、内装にも先生のアイデアが?

患者さんにリラックスしていただけるよう、お家へ遊びに来たような雰囲気を出したいと思いました。受付の壁に描かれたバラの絵は、私が描いた絵本から取ったものですし、カウンセリングルームに飾られているアクリル画も、私が描いたものなんですよ。そのほか、クリニックのロゴマークも私がデザインしたもので、ある海賊漫画に出てくるキャラクターが、ドクロに桜の海賊旗を掲げ奇跡の医療をめざしたのをモチーフに、歯に桜を散らしたモチーフにしました。歯の周囲に桜の花びらが舞っている様子を描いているのですが、一枚だけ混ざっているピンク色の花びらは「いつでも遊び心を忘れない」という想いから。2頭のクジラが向かい合っている様子が、どこかイギリスのエンブレムを思わせるデザインで、患者さんにも好評なんですよ。
患者と同じ目線に立ち、「正義ある医療」を実践
どういった患者さんがいらっしゃるのですか?

知り合いや、仲間の紹介が多いです。東京医療センター勤務時に診療していた患者さんが引き続きこちらへいらっしゃるケースもありますし、近隣にお住まいの方も来院されます。かねてより、私は「クリニックを通して人と人とのつながりを構築していきたい」と思っており、開院当初から患者さんには「あなたの本当に大切な方だけをご紹介ください」とお願いしています。最近は新患の方も増えていますが、当院の理念に「正義ある医療が、同志を紡ぐ」とあるとおり、患者さんが新しい患者さんをご紹介するという流れの中で生まれる、人と人とのつながりを大事にしていきたいと思っています。
「正義ある医療」とは、どういったことでしょうか。
私が考える医療とは、すべての患者さんが平等であり、同時に、歯科医師もまた患者さんと平等であるというもの。腰が低く見えるのか、よく「本当に院長なんですか?」と聞かれるのですが(笑)、私は患者さんと歯科医師が同じ目線に立つことが大事だと考えているので、それで良いのだと思っています。一人ひとりの患者さんとじっくり向き合いたいため、1日に診ることができる患者さんは最大でも約5人。「先生、それで家賃などは大丈夫なんですか?」と心配してくださる方もいらっしゃるんです(笑)。しかし、私は利益を重視するのではなく、自分が本当にやりたい、嘘偽りのない誠実な医療を大切にしたいと考えていて、そうした信念がある限りは、どんなことが起こっても不安や心配はないんですよね。そういえば私の父も常々「正しいことをやりなさい」と言っていたな、と、最近ことあるごとに思い出します。
治療の際、大切にしていることは?

虫歯治療やインプラント、口腔外科など幅広い科目を診療対象にしていますが、私が大事にしていることは、患者さん一人ひとりに対して丁寧に「オーダーメイド診療」を行うこと。それから、検査と診療にたっぷり時間をかけること。初診では1時間ほどかけて、カウンセリングや検査を行い、当院の診療方針や治療内容を丁寧に説明し、納得していただいてから実際の診療に入ります。患者さんに納得して治療を受けていただくことが大事だと思っているので、このカウンセリングは無料です。向き合う時間をたっぷり取るためか、私は患者さんのことはほぼ覚えていて、お話ししたことも記憶に残っていることが多いです。古くからお付き合いのある方と、「以前、こんなことをお話されていましたよね」など、昔話に花が咲くこともあるんですよ。
患者一人ひとりに心を配り、緊急時には24時間対応も
夜間の急患にも対応しているそうですね。

インプラント手術を受けた患者さんや、親知らずを抜歯した患者さんなど、術後の経過が気になる方には私の携帯電話の番号をお教えし、「何かあったら、いつでもお電話をください」とお伝えしています。開業後、すぐ近くに住まいを移したのもそのためで、近所ならたとえ夜中に患者さんが来院されても、スムーズに対応することができるかな、と思って。それに私自身、治療した患者さんのことは「まだ、痛みが続いているのかな」など、何日間も頭から離れないということも少なくないんです。ですから、いざという時のために連絡手段を持っておくことは大切だな、と思っています。
休日は何をして過ごしていますか?
子供の世話をしたり、趣味のアクリル画や絵本を描くことが多いですね。人物をモチーフにした空想の世界を表現することが多いのですが、そのほか大人向けの絵本を描くこともありますよ。白金のギャラリーで個展を開催したこともあり、また機会があったら挑戦したいなと思っているところです。クリニックに私が描いた絵本などもおいているのでお時間があれば見てみてください。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

医療は聖域のように語られることが多く、一般の方にとっては身近なものに感じられなかったり、縁遠いものに感じられたりすることがあるかもしれませんが、例えば、ミュージシャンの歌を聞いて自殺を思いとどまった人がいたら、それも立派な医療行為の一つだと思うんです。つまり、医療というものは決して特別なものではなく、誰にでもできる身近なものなのですよね。近年は人間の寿命がどんどん延びていますが、本当に「幸せに」「楽しく」「健康で」生きるとはどういうことなのか、そういったことを患者さんにとって身近な立場で、プロの目線で提案できる歯科医師でありたい。そして、一人ひとりのライフスタイルやニーズに合った医療を歯科医師の視点から提供することにより、人と人とのつながりが育まれ、さらに、そうした出会いが互いにとって有意義なものであれば、と思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療:埋入20万円~、マウスピース型装置を用いた矯正:部分矯正の場合50万円~、ワイヤー矯正:成人の表側部分矯正の場合35万円~
※詳細はクリニックにお問い合わせください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。