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白濱 龍太郎 院長の独自取材記事

RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック

(横浜市港北区/新横浜駅)

最終更新日:2020/12/24

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不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠にまつわる疾患は、メディアで取り上げられることもあるが、クリニックに行くほどではないと軽く考えている人が多いのではないだろうか。新横浜駅近く「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」の白濱龍太郎院長は、「睡眠障害が突然死につながることもある。睡眠の大切さをもっと知ってほしいです」と話す。同院は、睡眠と呼吸に関して幅広く診療を行う専門クリニックとして、自宅で行える簡易検査から、睡眠状態をより精密に調べるための検査まで、さまざまな検査に対応している。また、講演や書籍の執筆、企業との共同プロジェクトなど院外での啓発活動にも尽力する白濱院長。睡眠のスペシャリストである白濱院長に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2020年12月11日)

睡眠障害の治療を地域で継続的に行うクリニック

睡眠専門クリニックは多くないと思いますが、開設された経緯を教えてください。

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「人がやらない分野であり、そこに興味があった」ということだと思います。私は少しせっかちで、必要があると思ったことが外的要因のためにできなかったり進まなかったりすることが苦手なんですよ。ほとんどの人がリスクがあるからやめようと考えることでも、大義があればやるべきだと思うんです。海外の研究などを調べると、睡眠時無呼吸症候群などに紐づく突然死が何年後かに起きるという確率は、がんの死亡率とあまり変わらないという報告もあるんです。そういう点からも重視するべき分野だと思っています。しかし、大学病院などでも専門的に診るところはまだまだ少ないので、しっかりとした拠点になるクリニックが必要だと考え、今に至ります。

こちらのクリニックにはどのような症状の患者さんがいらっしゃるのでしょうか?

近隣クリニックからのご紹介やインターネット検索、メディアなどを見て来院される方が半数くらい、もう半数は、睡眠障害はさまざまな合併症を伴うので、循環器や糖尿病の専門家や大学病院からの紹介で来られる方がいらっしゃいますね。開院当初から睡眠の専門施設としての診療をコンセプトにしており、不眠症や睡眠時無呼吸症候群だけではなく、ナルコレプシーやレム睡眠時行動障害、むずむず脚症候群など睡眠障害に分類されるすべての疾患を対象に診察を行っています。当院には現在、呼吸器内科、循環器科、精神科などの専門分野を持つ医師が在籍しています。それらの医師が横につながりを持つことで、縦割りでは限られがちな診療の幅を広げて、検査や治療を効率的に行っています。

睡眠時無呼吸症候群について教えていただけますか?

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重症の睡眠時無呼吸症候群の場合、エベレスト山頂に酸素ボンベなしで滞在するのと同程度まで、血中酸素量が低下します。毎晩そうした状況を繰り返せば血管や心臓に過度の負担がかかり、結果的に病気を引き起すことになりやすいのです。しかも日本人は標準体重でも、さまざまな身体条件からこの疾患になりやすいことがわかっています。欧米人に比べて顎が小さく奥まっている人が多い、鼻が高くない、首が短くて太い、などがその条件です。また日本人に限らず女性は閉経後、体内の調節機構が変化して睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれます。そのほか現代の子どもはさらに顎が小さくなっている傾向にあるため、扁桃腺肥大と重なってリスクが高まります。体格や年齢に関わらず、睡眠時無呼吸症候群は心配な病気なのです。

さまざまな検査を用い、睡眠障害の原因を見極め治療

どのような治療が行われるのでしょうか?

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まず診療にあたって、ご本人がその症状によってどう困っているのかをお聞きします。いびきが気になる方も、よく話を聞くといつも午後に激しい眠気に襲われ、仕事に集中できないなどがわかってきます。その原因が睡眠時無呼吸症候群によるものなのか、さまざまな検査を行い診断します。その結果、重い睡眠時無呼吸症候群と診断された方でもCPAPという治療法で改善がめざせます。CPAPは一度つけたら使い続けないといけないのではと思われて、装着をためらう方もいらっしゃるかもしれませんが、私はCPAPをずっと装着すればいいとは思っていません。早く外せるよう睡眠時無呼吸症候群の原因にアプローチしていくことが大事です。食事や運動など生活習慣を改善する方法をご提案するなど、患者さん一人ひとりに合わせたサポートをしています。

さまざまな検査というのは、具体的にはどのようなものですか?

自宅で行える簡易検査として、パルスオキシメーターという機器をつけて、血中の酸素濃度と脈拍数を取り、睡眠中の呼吸状態を調べるものがあります。また、睡眠状態をより詳細に調べる睡眠時ポリソムノグラフィー(PSG)という検査は、当院では一晩で6人受けられる体制を整えています。この2つの検査の間に、呼吸状態を測るセンサーや体動を測るセンサーなどをつけての検査方法もあり、当院ではそのすべての検査に対応しています。院内に宿泊しての検査というと身構えてしまうかもしれませんが、当院ではホテルのような検査用個室で行うので、リラックスして受けていただけると思いますよ。これらはすべて保険適用で受けることができる検査です。

企業と連携して進めているプロジェクトがあるとか。

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ホテルの宿泊者さまに睡眠検査機器を貸し出し、それをつけて眠ってもらい、その結果を解析しフィードバックするプロジェクトを行っています。いびきを気にしながらも病院へ行こうという方はまだ少ないと思いますので、ホテルに泊まるついでならやってみようかなと気軽に受けていただけるとよいですね。それから当院の取り組みとして、トラック運転手さんのような職業ドライバーの方に向けた、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査を行っています。眠気のために仕事の能率低下や事故を誘発することが近年社会問題になっていますが、睡眠時無呼吸症候群はさまざまな他の疾患につながる恐れもあるので、それを未然に防ぐためにも検査を活用してください。

命と結びつく睡眠の大切さをもっと知ってほしい

他にも院外でさまざまな取り組みをされていらっしゃるとお聞きしました。

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しっかりとした根拠に基づく情報発信をすることで、睡眠の大切さを一般の方たちにもっと知ってほしいと思います。アメリカでは1993年に「睡眠障害は重大事故につながる危険性があり、同時に大きな経済的損失」であるとして、国家規模で「Wake up America」という意識改革キャンペーンが行われました。日本でも「Wake up Japan」のような波を起こしたいと思い、さまざまな活動をしています。先ほどお話しした企業との共同プロジェクトをはじめ、講演活動や書籍の執筆、省庁が関係するような会議にも参加させてもらっています。また、当院だけでなく、神戸や名古屋など各地で睡眠医療を提供したいと考えているクリニックのサポートもしています。今後はスポーツ関連の企業ともプロジェクトを始める予定です。

先生のそのパワーやモチベーションはどこから湧き出てくるのでしょうか?

先ほどクリニックの開設についてもお話ししましたが、私は、周りの反対や自分が納得できない意見を理由に、やりたいことにブレーキをかけたくないという思いで前に進んでいますね。また、特に年齢を重ねると、元気で仕事を続けるにはメンタルのコンディションも非常に重要です。心身の状態をどう維持していくかを考えた時に、1つは睡眠や食事、運動という基本的な生活を整えることが重要だと思います。そしてもう1つは、物事の捉え方。これは自分の考え方次第だと思うので、自ら意識して生活しています。周りからは超ポジティブだねと言われますが(笑)。自分の好きなことにまい進できるのは、周囲の人たちに恵まれているからこそなので感謝しています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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「自分は大丈夫」「自分は違う」と思っている人も、睡眠にもう少し意識を向けてほしいと思います。実は私も3年くらい前に、多忙のために睡眠時間が足りず心身の疲労を感じることがありました。その時は働き方を見直したり、生活にメリハリをつけて睡眠時間を確保し、自分のモチベーションを保てるように心身を戻すことで乗り越えました。何十年もバリバリ仕事を続けてきて、自分は疲れていないと思い込んでいる人でも、「なんだか体調がすぐれない」と感じた時は、生活の基本である睡眠について見直してほしいです。「まだ大丈夫」と思わず、小さなことでも気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査/4800円(税別)~
※事業所単位での検査も承っています。詳細はクリニックへお問い合わせください。

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