耳の腫れやかぶれなど
ピアストラブルは皮膚科に相談
明治通りクリニック
(渋谷区/渋谷駅)
最終更新日:2023/11/22
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ピアスの穴を開ける際、最も手軽なのは自分で行う方法だが、クリニックを受診するのも一つだ。そのメリットは、穴開け後の皮膚トラブルのリスクを軽減できることに加え、もしトラブルが起きた場合も、適切な処置・アドバイスが可能な点ではないだろうか。皮膚科・美容皮膚科を専門とする「明治通りクリニック」では、ピアスの穴開けの対応も多いという。「ピアスは開けた後、着脱を繰り返す中でトラブルに発展することもあるので、専門家に相談することをお勧めします」と話すのは、皮膚科の中でも手術経験が豊富な野口武俊副院長。同院には形成外科を専門とする医師なども常勤し、さまざまなピアストラブルの診療にあたっている。起きやすいトラブルの内容やそれらが起きた場合の対処法などについて、教えてもらった。
(取材日2023年10月23日)
目次
ピアストラブルは腫れや炎症からケロイドになり摘出手術が必要になることもあるので早めに皮膚科に相談を
- Qピアス穴を開けた後にどんな問題が起きる可能性がありますか。
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A
毎日、ピアスを通しているうちに知らず知らずのうちに皮膚を傷つけて腫れてしまうことがよくあります。腫れが長引いて滲出液や膿がピアス穴から出るようになって、初めて気づく人も少なくありません。長さや太さが不適切なピアスも炎症の原因になるので注意してください。炎症が続くと硬くなり「ピアスケロイド」と呼ばれるしこりができることもあります。ピアス穴の問題の多くは耳の後ろに発生しやすく、痛みもないので炎症を見逃しがちですが、いつの間にか大きなしこりが形成されていることもあります。
- Qピアス穴のトラブルが起こった時、穴はふさぐべきですか。
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A
金属製のピアスをしたままでは炎症はなかなか改善しません。そのため、一般的にはピアスを外して炎症を抑えるための治療が行われますが、当然のことながらそれではピアス穴はふさがってしまいます。もう一度、ピアス穴を開けることもできますが、どの位置に開けるかいろいろと悩んだ穴をふさぎたくない人も多いでしょう。当院では、可能な限りピアス穴を残すようにしています。ピアスの代わりにシリコン製のリングを入れ、軟膏の処置を続けると、炎症の速やかな改善が期待できます。炎症が完全に落ち着けば、またピアス穴として使用することが可能です。なお、これらの治療は原則保険診療で対応できます。
- Qピアスは金属のアレルギーがないかどうかも心配なところです。
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A
ピアスにはさまざまな金属が使われています。できればピアスを使い始める前にアレルギー検査もしておいたほうが、その後のトラブルも未然に防げるでしょう。当院では15種類の金属に関するアレルギーの有無を調べるパッチテストも行っています。ピアスに使用される可能性があるすべての金属を網羅しているといっても過言ではないと思います。なかなかここまで調べているクリニックはないようですね。またどうしても金属アレルギーが心配な方は、金属アレルギーの方でも安心して使用できるピアスもご紹介しています。
- Qしこりができた時はどんな治療を行うのでしょうか?
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A
小さいしこりはステロイド剤の注射が適応となる場合はありますが、大きいしこりは摘出手術が必要です。その人独自の耳のカーブを損なうことのないよう切開しなければいけません。当院でも耳の変形が極力少なくすむよう注意を払って手術しています。耳の上の軟骨部分にできたケロイドは切除デザイン、縫合も難しいので、対応していないクリニックもありますが、もちろん当院ではこれまでも数多く手がけてきました。どこに相談していいか知らずにいて放っておいてしまって、かなり大きなしこりになってしまうなんてこともあり得ますから、保険診療で対応できますし、まずは早めに相談してください。
- Q貴院ではどのような先生が執刀してくださいますか?
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A
当院は皮膚科ですが日本形成外科学会認定形成外科専門医も常勤していて、形成外科ならではのスキルを生かした手術を行っています。また、私も虎の門病院の皮膚科で皮膚がん、小児のあざなどをメインにさまざまな難症例を執刀してきました。当院でも日々、大小さまざまな手術を担当しています。その他の医師もピアストラブルの治療の経験を十分に積んでいるので安心してお任せください。ピアストラブルに関するクリニック全体の実績としても豊富です。今後とも相談しやすいクリニックであるよう心がけ、さまざまなお悩みに対応していきたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはピアスの穴開け/1650円~ ※費用の詳細はクリニックへお問い合わせください