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阿部 純久 院長の独自取材記事

阿部内科クリニック

(相模原市南区/相模大野駅)

最終更新日:2023/06/27

阿部純久院長 阿部内科クリニック main

相模大野駅すぐの商業施設ボーノ相模大野のサウスモール4階にある「阿部内科クリニック」。同院の院長を務める阿部純久先生は、大学病院や総合病院の循環器内科で心臓カテーテル治療に取り組み、夜間の救急にも対応していた心疾患のエキスパート。これまでの病院勤務での経験を生かし、地域に根づいた医療を展開したいと2013年に開業した。同院では、循環器内科をはじめ、循環器疾患の予備軍である生活習慣病や、風邪など内科全般に対応。北里大学病院をはじめ専門施設との連携にも力を入れ、地域医療に貢献する。穏やかで優しい笑顔も印象的な阿部院長に、開業10年を経た思いや医師を志した経緯などを語ってもらった。

(取材日2023年2月28日)

専門の循環器内科から一般診療まで幅広く対応

開業から10年を迎えられたと伺いました。

阿部純久院長 阿部内科クリニック1

ええ、長年、循環器畑で過ごしてきた経験を地域で生かしたいと開業してから、あっという間に10年がたちました。早かったですね。開業当初は、なかなか認知してもらえない時期もありましたが、現在は、循環器内科の専門的な診療を求めて来られる方や、他の医療機関からの紹介の方など多くの患者さんに来ていただいています。年齢層は10代から高齢者まで幅広く、特に中高年以降の方でかかりつけとして利用してくださっている人が多く、私の専門である心疾患の方、脳卒中の治療後の方、血圧やコレステロールのコントロールが必要な方など疾患もさまざまです。

こちらのクリニックには、どのような特徴がありますか。

循環器に関しては、心筋生検も含めた種々の検査で確定診断し治療法を選択するなど、自分でほぼ完結できるところまで経験を積んできたと自負しているので、循環器の患者さんに関してはクリニックでもしっかりと診ていくことができると思います。もちろん地域の内科クリニックとして、風邪や腹痛などの症状にも対応しています。そういった一般的な疾患をどうすれば良くなるかを考えながら診ていると今さらながら発見があり、とても興味深いですね。専門分野以外にも幅広く診ていけるようにより一層努力していきたいです。循環器疾患の予備軍である生活習慣病にも積極的に取り組んでおり、看護師と一緒に減塩指導や食事療法も行っていますし、頸動脈エコーを駆使して動脈硬化性疾患の発症リスクの早期発見に注力しています。また、高血圧や脂質異常症、カテーテル治療後の患者さんに対しては、オンライン診療も活用しています。

地域連携に熱心に取り組んできたと聞きました。

阿部純久院長 阿部内科クリニック2

そうですね。この10年間で、近隣の病院とのネットワークが広がりました。北里大学病院や国立相模原病院など患者さんを快く受け入れてくださる病院もあり、とてもありがたく感じています。また、最近はこうした病院から、症状の安定した患者さんを逆紹介されることも増えましたし、消化器内科や泌尿器科などのクリニックとの連携も深まってきましたね。

スタッフとともに、「患者さんのために」をモットーに

患者さんに接する際、心がけていることはありますか?

阿部純久院長 阿部内科クリニック3

「for the patient(患者さんのために)」、「ホスピタリティー」、そして「コミュニケーション」を基本コンセプトとしています。患者さんのためにというのは当たり前のことですが、困っている方の話をよく聞いて診察し診断のために必要な検査をする。つまりその人にとって何ができるかを考えて接しています。僕が話をするよりも患者さんに話をしてもらい、その人のキャラクターを理解することが大切ですね。また、同じくらい重要なのがスタッフ間でのやり取りで、定期的にミーティングを行い、それぞれの立場から意見を言い合う時間をつくっています。ホスピタリティーに関しては、電話の応対を統一させるとか、足が不自由な人にはこちらから近づいてお話を伺うなど、そういった教育も含めて、引き続き患者さんの心地良いと思える環境をつくっていきたいです。

ところで、先生が医師を志したきっかけは?

僕は宮崎県都城市の出身で父が薬局を開業していました。近くに病院もなく医院も数軒しかないので、熱が出ると、直接父のところに薬を求めて来る人もいました。休みもほとんどなく朝7時半から夜9時半頃まで店を開け、夜中に自宅の呼び鈴を鳴らして解熱剤を求める人にも、嫌がらずに対応していました。そんな父が僕に医師になることを勧めたんです。でも、当時僕はトランペットを吹く「ブラバン少年」で(笑)、医師になる気はなかったのですが、結局、高校の途中くらいで医師になることを決めました。もともとは父に勧められて選んだ職業でしたが、この仕事が好きですし、向いている、なって良かったと思っています。

循環器内科を専門に選んだ経緯についても教えてください。

阿部純久院長 阿部内科クリニック4

僕の時代は卒業後の2年間で内科全部を経験することができました。血液、腎臓、膠原病、消化器、呼吸器、循環器、神経と2年間で各専門分野の知識を学べるわけです。その後2年間、関連病院に配属され、そこで実際に主治医として患者さんを診ていくのですが、足利赤十字病院の勤務初日に、急変の患者さんの気道を確保するために気管チューブを挿入する「気管挿管」をしなくてはいけない場面がありました。その時は先輩の先生にやってもらいましたが、以後教本を繰り返し見ていろいろな手技を身につけました。2年間内科の基礎を学び、その後残りの2年間で実践を経験。この4年の間に自分の専門を決める中、自分の手技で治療を行い、素早い判断で勝負するカテーテル治療に興味を持ち、循環器内科に進むことにしたのです。

専門性も生かし、地域の人に役立つ医療の提供を

患者さんとの印象的なエピソードはありますか。

阿部純久院長 阿部内科クリニック5

以前、胸が痛いと訴えて来られた40代の女性の患者さんがいました。話をして検査をしても特に異常は見つからなかったのですが、2回目に診察を受けられた際にぽつりと話された日常の出来事から原因究明につながりました。もちろん、初診時に踏み込んだ話はできませんが、相手を見ながら話し方も変えていくと、そのうち患者さんからいろいろなことを話してくださるようになり、そこから原因の発見につながることがあることを学びました。それから、開業後のことで覚えているのは、オープン初日が大雨の荒れた天候だったのにもかかわらず、朝9時に、前の病院で診ていた患者さんが来てくださったことです。この方が記念すべき第一号の患者さんです。2人目の患者さんも前の病院で診ていた方で、高齢なのでここまで通うのは無理かもしれないと言われていたのですが、来てくださったんです。お2人の来院は本当にうれしかったですね。

今後の展望について聞かせてください。

心疾患の前段階である生活習慣病の患者さんに対して、看護師と一緒に生活習慣の改善に向けて取り組んでいくと同時に、心疾患の方を治療と予防の両面から支えていきたいと考えています。この地域は高齢の方も多いですが、便利なところですから、子育て世代など比較的若い人も増えています。働き世代は忙しくて受診する時間がうまくつくれないこともあるので、高血圧などに対するオンライン診療を浸透させて、心疾患の予防につなげていきたいですね。循環器内科の患者さんが増えているので循環器内科と一般の外来を分けたいと考えています。往診にも対応して患者さんを最後まで診たいという気持ちがありますが、残念ながら、今はなかなか時間がとれません。自分としては、体が動く限りは医師を続けたいと思っています。臨床の場で診療することが楽しいですし、また、学校医も担当する予定ですので、少しでも地域の役に立てるように取り組んでいきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

阿部純久院長 阿部内科クリニック6

心臓病や生活習慣病にかかわらず、できる範囲でお応えしていきたいと考えていますので、調子が悪かったり不安なことや困ったことがあったら、気軽に受診してください。また最近は、慢性心不全の患者さんが少しずつ増えている印象があります。心不全になると入院加療が必要になりますから、専門施設と連携しながら、安定期を長くするようにフォローしていきたいと考えています。歩いて息苦しい、胸が痛いというような症状、動悸のある場合は受診してください。また、更年期世代の女性には、胸が苦しい、動悸がすると来られる方が目立ちます。女性の場合、貧血などが原因のことも多いのですが、動脈硬化の病気とまぎらわしいこともあるので、ぜひ循環器内科を受診していただきたいですね。

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