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浅野智之 院長の独自取材記事

浅野歯科医院

(墨田区/両国駅)

最終更新日:2021/10/12

浅野智之院長 浅野歯科医院 main

「人のために」と常に思って診療に当たる歯科医師の父の姿を見て育ち、自然と歯科医師への道を進んだという浅野智之先生が院長を務める「両国浅野歯科医院」。神田・淡路町で歯科医院を開業している妻の浅野雅子先生とともに、夫婦で歯科診療に当たっている。温かな人柄で話しやすい雰囲気を持つ浅野院長はインプラントの、雅子先生は矯正歯科の専門医だ。両国駅から徒歩3分、京葉道路沿いにある。診察室は広く、各ユニットにはテレビモニターが設置され、白とオレンジを基調とした明るく清潔感のあるクリニックだ。浅野院長が特に力を入れているのがコンポジットレジン修復で、前歯など見える部分の歯の欠損を歯科用の白いプラスチックで埋めていく治療法。腕の差、経験の差が如実に出る、ケース毎に体系的な知識が必要な治療だ。豊富な臨床例を持つ浅野先生が最も得意とする分野だ。最新のレーザー治療も取り入れ、予防歯科にも力を入れている。20年前の開院当時からの患者も通い、寝たきりのお年寄りのために訪問診療も行うなど、地域に根ざした診療で患者の信頼を集める浅野院長に、クリニックの特徴や歯科医療にかける思いを伺った。

(取材日2013年5月24日)

歯科一般、インプラント、矯正の三本柱で幅広く診療

1994年に開業されて今年で20年になるのですね。

浅野智之院長 浅野歯科医院1

はい、両国は私の実家の千葉と母校の日本大学歯学部のあるお茶の水との中間あたりに位置し、交通も非常に便利な場所です。このあたりは下町で昔から住んでいる方も多いですが、新しく移り住んで来た方や、企業もたくさんあります。ですから患者さんも年齢は赤ちゃんからお年寄りまで、近所にお住まいのファミリー層からお勤めの方まで幅広いですね。そのため診療の内容も、虫歯治療などはもちろん、最先端の治療を望まれる方から入れ歯のメンテナンスまで歯科全般にわたります。

力を入れている診療について教えて下さい。

診療科目は、一般歯科、矯正歯科、口腔外科、小児歯科で、私は専門のインプラントと外科的な手術も含めて歯科全般を手がけています。私が特に力を入れているのは、前歯や奥歯の見える部分の虫歯治療などにレジンという歯科用の白いプラスチックで詰め物をする、コンポジットレジン修復です。コンポジットレジンは保険適用で治療が可能です。奥歯は金属の詰めもので治療すると治療費も安く強度もありますが、見える場所にある虫歯には白い詰め物をすることをお勧めしています。また、コンポジットレジン修復は腕の差、経験の差というものが非常に現れるものと言われます。このケースであればこう削る、こう付けるという体系的な知識が必要な治療ですが、それを踏まえて治療をされているところは案外少ないのではないかと思います。それだけにこだわりをもって治療をしていますので、ぜひご相談いただければと思います。また、保険外となりますが、見た目がより歯に近く、強度のあるセラミックとレジンを混ぜたハイブリッドレジンやセラミックの詰め物も選んでいただくことが可能です。入れ歯は金属ばねのない部分入れ歯・バルプラストが主流です。バルプラストはインプラントほど費用がかからないので、希望される方が多いですね。目立たず、金属アレルギーの心配もありませんので、安心して快適にお使いいただけます。

御夫婦で診療を手がけられているのですね。

浅野智之院長 浅野歯科医院2

妻は矯正歯科の専門医で、大学病院勤務を経て、神田・淡路町で歯科医院を開業しています。当院と妻のクリニックとで夫婦で交互に行き来して、患者さんの治療に当たっています。妻は専門分野である矯正とともに歯科全般を診療します。私は専門分野であるインプラントと歯科全般です。ひとつの歯科医院の中で、歯科全般の治療を行うインプラントと矯正の2人の専門医が常勤していることは、患者さんにとって治療の選択肢が広がるなどの利点があると思います。矯正治療の前に虫歯や歯周病の治療が必要な場合なども、当院ではスムーズな対応が可能なため治療期間の短縮にもつながります。虫歯や歯周病の治療で来院された患者さんを診察すると、噛み合わせや歯並びなどを部分的な簡単な矯正で治療が可能なことがあり、そのまま当院で治療を受けていただくことができます。また、夫婦で診療に当たっていることの安心感、信頼感もあるのではないでしょうか。実は妻とは高校時代からの同級生なんですよ。そこから同じ大学に進み同じクラスになり、と本当に長い付き合いです。やはりお互いの信頼感がありますし、もちろん診療方針も一致しています。

最新のレーザー治療やいびき治療など、患者の幅広いニーズに応える

歯科医師になったきっかけやご経歴を教えて下さい。

浅野智之院長 浅野歯科医院3

私の父は千葉で歯科医院を、また、祖父も大学の教授で歯学部の学生を教えておりました。「人のために」と常に思って診療に当たる歯科医師の父の姿を見て育ったので、歯科医師という職業はいつの間にか自然とすりこまれていましたね。日本大学歯学部卒業後、世田谷区にある叔父の歯科医院で1年間ほど勤務しました。その後、千葉県内のいくつかの歯科医院で3年間勤務医として働き、経験と研鑽を積みました。勤務した歯科医院は一つのグループ企業で、患者さんの数も多く、必要とされる診療も様々でした。効率的に無駄のない治療が求められる臨床の現場で鍛えられ、勉強になりましたね。4年間の勤務医を経て、1994年に開業しました。

インプラントや予防歯科にも力を入れていらっしゃいますね。

専門のインプラントは十数年前、治療法が画期的に変化し、安全性が確認できるようになったので取り入れました。現在も講習会や勉強会に積極的に出席し、最新の情報を得ながらインプラント治療を行っています。また、インプラントでも矯正歯科でも、治療を終了した後のケアつまり予防歯科にも力を入れています。合併症などのある方は毎月検診を受けるように、また自覚症状がない方でも半年や一年に一度は定期検診を受けていただくことで歯の健康を長く維持することができます。当院では、最新のレーザー治療も取り入れています。レーザーは傷などの治癒の促進効果もありますが、審美的な治療にも効果があります。例えば歯肉の状態を良くして、歯肉の黒ずんだ箇所をきれいなピンク色にすることもレーザー治療なら可能です。歯肉が黒ずむのはメラニン質が多いせいで病気ではありませんが、気にしている方は結構いらっしゃいます。歯が白いのに歯肉が黒いとどうしてもきれいにみえないのですが、レーザーできれいになると非常に喜ばれますね。

いびきの治療も人気があるそうですが。

浅野智之院長 浅野歯科医院4

実は私自身、すごくいびきをかくんです。そんな私が実際に使っているのがスリープスプリントといってマウスピースによるいびき治療です。睡眠時に装着して下顎を前進させた状態を固定することにより、上気道を広げるもので、いびきや睡眠時無呼吸症候群に効果がある安全な治療法です。付け心地も効果も、実際に自分で使っているので、その経験から患者さんにご説明しています。いびきが軽減して、よく眠れるようになりますし、小さなマウスピース一つなので旅行先にも気軽に持って行けます。スリープスプリントは保険適用の治療ですので、いびきで悩まれている方は一度、試されるといいと思います。

患者一人ひとりの背景を考え、自分がされて嬉しい治療を行うことがモットー

診療ではどのようなことを心がけていらっしゃいますか?

浅野智之院長 浅野歯科医院5

開業したばかりの頃は、まず、「とにかく来ていただければ何とかする」という歯科医院を目指していました。下町ならではかもしれませんが、いろんな患者さんがいらっしゃいます。例えば「先生、歯が抜けちゃった、どうにかしてくれ」と駆け込んでいらして、「明日、歯、入れられるよね」とおっしゃる患者さんもいます。そんな時、「無理です」とは言いません。自分の身に置き換えて考えたら、前歯が抜けて人前に出られない状態だったら困りますよね。だから、とにかく何とかしてあげることを考えます。その方のご希望に合わせた治療をおこなうということを心掛けているのは、今も変わりませんね。ですから予約が詰まっていても急患には対応しています。患者さん一人ひとりの気持ちになって診療に当たることを大切にし、家族構成などの背景まで考えながら、診療時間なども配慮するように心がけています。大事にしているのは、しっかり治療をしながらも、「口を開けている時間」をなるべく短くしてあげることですね。基本は、自分がやられていやなことはしない、自分がされて嬉しい治療を患者さんにするということ。その精神はスタッフも含めてクリニック全員で共有しています。治療をして、患者さんに喜んでもらえることが何より嬉しいですね。私は学生時代からもともと手先が器用で口腔外科的な治療が得意でしたが、自分が好きな事をして患者さんに喜んでもらえるのは本当に幸せで、歯科医師は天職と自分では思っています。

病診連携も大事にしていらっしゃるとのことですね。

はい、患者さんには当院でできることとできないことを明確に伝えるようにしています。特殊な治療など、当院でできないことは連携した大学病院や総合病院をご紹介しています。こうした病診連携も、地域の歯科医院の大切な役割です。紹介先は主に、私の母校である日本大学歯学部付属病院や、東京都区部全域を対象にした広域基幹病院である東京都立墨東病院ですね。私は日本大学歯学部の同窓会の理事をやっていますので、そこで培った人脈もフルに活用して患者さんがスムーズに最適な治療を受けられるようにしています。

休日はどのように過ごされていますか?

浅野智之院長 浅野歯科医院6

2つのクリニックで治療をする傍ら、当院では訪問診療にも力を入れています。このあたりはお年寄りも多い地域ですから、寝たきりのお年寄りなどで、歯のトラブルを抱えている患者さんの痛みを解消し、治療するために行っています。医療器具を入れたジュラルミンケースを持って訪問診療を行っています。忙しい毎日ですが、訪問診療はこれからもずっと続けていきたいと思います。あとは、地域の医師会でも役員を務めているのでその仕事も多いですね。完全にオフのときには、サッカーやゴルフなどでリフレッシュします。あとは趣味といえば読書で、塩野七生の「ローマ人の物語」など歴史物が特に好きですね。また、妻がもともとファンだったのですが、今では一緒にドリームズ・カム・トゥルーのコンサートにも行くこともあります。わが家は娘が2人の4人家族で、長女が今春から歯科大学に入学しました。私は歯科医師の家系に育ったので、長女で4代目になります。近い将来、娘と一緒に歯科医ができるかな、と今から楽しみです。

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