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梶原 一人 院長の独自取材記事

眼科かじわらアイ・ケア・クリニック

(墨田区/錦糸町駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR総武線錦糸町駅に直結している「眼科かじわらアイ・ケア・クリニック」には、朝から診察を待つ患者が列を作る。「親身になって、最後まで責任を持って診る」と断言する梶原一人院長は、スタッフと抜群のチームワークで患者一人ひとりに寄り添う。留学経験もあり、数々の現場で活躍してきた梶原院長だが、その印象は意外なほど気さくでにこやか。患者の気持ちを第一に考えるスタイルに感銘を受け、遠方から通い続ける人も多い。ひたむきに医療と向き合う梶原院長に、診療方針やそれを一緒に支えるスタッフへの思いを聞いた。
取材日2017年10月26日)

「眼科難民」のための医療サービス

朝から診察を待つ患者さんが多いですね。

診療は10時半からなのですが、10時に配る整理券を求めて8時頃から並んでくださる方もいます。お待たせしてしまって申し訳ないのですが、時間をかけて丁寧に問診するのが当院のポリシーです。質の高い診療を提供するだけでなく、患者さんと共に悩み、寄り添う医療をめざしています。一時間で診ることができる患者数は限られますが、その分納得してもらうまでしっかりと病状や治療方針の説明をしています。長時間お待たせすることもあるので、スタッフの接遇には特に気を遣っています。印象の悪い受付だと通う気にならないですから、「ここに来て良かった」と思ってもらえるよう、笑顔で迎えて笑顔で見送るように徹底しています。そして、まだ新患のみですがウェブ予約も開始しました。少しでも患者さんの負担を軽減できればと考えています。

クリニックの特徴を教えてください。

まず、検査・治療機器は先進のものをそろえ、医療レベルも高い水準を保つよう努めています。そしてスタッフが笑顔で優しいことですね。診療の仕方は眼底を診るため患者さんを寝かせた状態で診察していることでしょうか。慶應義塾大学病院でこの方法を採用していたのですが、寝ているほうが眼の端まで確認しやすく、網膜剥離の原因となる隠れた網膜病変を見つけやすいです。私にとっては違和感はないですが、患者さんにとっては新鮮なようですね。それから、コンタクトレンズは普通のクリニックでは置いていないような遠近両用タイプや乱視に対応したものまで豊富にそろえています。中高年の患者さんが多いので、その年代のニーズに応えるため数多くを取り扱うようにしました。患者さんからも好評をいただいていますね。

どんな患者さんが来院されますか?

働き盛りの年代から高齢者の方が多いですね。疾患としては、網膜剥離や糖尿病性網膜症、緑内障の方、人間ドックで要精査になった方が圧倒的に多いです。当院に来る方は診療に対する意識が高く、ちゃんと診て説明してくれる眼科を求めて「眼科難民」になっていた方も少なくありません。ちらっと診て終わり、という診療では患者さんは納得できません。不安な症状があるから病院に来たのに、「大丈夫です」と言われただけで納得する人はいませんから、初診の患者さんには特に時間をかけて、心を開いてもらうまで関係性を築くよう心がけています。患者さんの声をまとめたファイルを作っているのですが、「病気や症状をきちんと説明してくれるクリニックを求めて来た」、「よく話を聞いてもらって不安が解消された」という声を多くいただいていますね。

留学を経て「病気を治す」という原点へ

先生はなぜ医業へ進まれたのですか?

医師になろうと思ったのは高校の頃で、父が外科医でしたので、仕事の話をたまに聞いていた影響もあるかと思います。医師になれと言われたことは一度もなかったのですが、父のように人に喜んでもらえる仕事に魅力を感じ、医師を志すようになりました。眼科を選んだのは顕微鏡下で細かい手術をすることに興味を持ったからです。大学や国立病院・赤十字病院にいた頃は多くの手術数をこなしていました。手術というのは、日々回数を重ねることでベストなパフォーマンスを維持できるものです。今は環境が違うので、手術は毎日多くの症例を扱っている先生に任せ、術前術後はしっかりと当院で診るスタイルにしています。そういった他の医師との連携も大切にしています。

アメリカへ留学もされていますね。

ハーバード大学やスタンフォード大学の医学部で研究していました。私は医師になった当初から「病気を根本的に治す」ことを目標としていて、研究で病気の原因を解明できれば、さまざまな課題を解決できると考えたのです。ハーバード大では難病である「網膜色素変性症」の治療法を探るため、遺伝子診断の研究に取り組みました。さらに実践的な治療に近づきたくて、スタンフォード大では再生医療について研究しましたが、学べば学ぶほど自分が生きているうちに治療法を確立するのは難しいと悟ってしまって。だったら目の前にいる一人ひとりの患者さんを治す方を選び、原点に戻って日本で開業することを決意しました。

診療理念を築く上で影響を受けた人はいますか?

日本にいる時に直接指導を受けた、秋山健一先生という大先輩には多大な影響を受けました。眼科の百科事典のような全集をすべて精読されていて、知識レベルが際立って凄かったというのもありますが、何より人格が素晴らしい方でした。手術、説明の仕方、患者さんへの声のかけ方、すべてが丁寧で誠実でした。今、私が問診に時間をかけているのも、患者さんの気持ちに寄り添うことを一番大切にしているのも、秋山先生のご指導の賜物です。先生に言われたことで忘れられないのは「治療方針で迷った時は、これが自分の親だったらどうするかを考える。その基準で判断すればまず間違いはおかさない」という教えです。それが「患者さんの親身になる」という今のクリニックの理念につながっていると思います。

揺るぎないチームワークで一人ひとりの患者に寄り添う

クリニックのスタッフの方々がやさしいと評判ですね。

クリニックを運営する上で一番大切なのはスタッフです。私も病気をしたり、父母を病院に連れて行ったりした経験がありますが、そんな時にスタッフに邪険にされると本当にやるせない気持ちになります。ですから、開院前からスタッフ教育には特に力を入れてきました。接遇面の指導は当然ですが、「患者さんに寄り添う」という理念を共有するため、常に私の思いを直接伝えることを心がけています。今いるスタッフたちは誠実で温かい人ばかりです。患者さんもスタッフと話すのを楽しみに通院しているという方がいるくらいです。コミュニケーションを取る中で、前回の診療後の経過や目薬の残量など大事な情報を聞き出し、より適切な治療につなげたりもしてくれています。スタッフのスキルと判断力・人間力を高めることが、結果的には一番患者さんのためになると考えています。

具体的にはどんなことをしているのでしょうか?

医療の現場なので、安心・安全を高めることが第一です。ミスがあった時には原因を究明し、再発防止を徹底的に行います。仮に慌てていて失敗した時でも、忙しくてもミスをしない方法を考えなければなりません。失敗から学べる環境をつくるには、何よりチームワークが大切です。そのため定期的にスタッフを集めてミーティングを開き、チームが同じ方向をめざして進んでいくにはどうすればよいか議論しています。子育て中の人や定年退職した高齢者、身体障害者のスタッフもいますが、何か不自由な状況があってもチームワークがあれば十分にカバーできますし、お互いに感謝する気持ちがあればトラブルも起きません。厳しいことも多い職場ですが、それでも続けられるのは信頼関係があってのことでしょう。私も日米で数多くの現場を経験しましたが、今ほどスタッフと一体感をもって働けている職場はありませんでした。

患者さんへ向けてメッセージをお願いします。

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一番お伝えしたいのは、「最後まで責任をもって診る」ということです。眼科の病気には一生付き合っていかなければならないものもあります。中には完治することがない病気もあり、それでもここに通い続けて良かったと思っていただける治療を提供したいと考えています。「医療は究極のサービス業」というのが、私のモットーですから、お忙しい中、当院に来てくださる患者さんの期待に応えなければなりません。アフターケアには特に気を遣っていて、遠方へ引っ越される人には丁寧な紹介状を書いて渡したりもしています。「やっぱりここがいい」と言ってまた戻ってこられる人も少なからずいますが(笑)。今後も患者さんがどうしたいかを第一に考え、スタッフとともに取り組んでいきます。

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