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船木 弘 院長の独自取材記事

日比谷歯科医院

(足立区/梅島駅)

最終更新日:2024/02/20

船木弘院長 日比谷歯科医院 main

梅島駅から歩いて15分の住宅街にある「日比谷歯科医院」。まず印象に残るのが、船木弘院長とスタッフの気持ちの良い対応だ。平日は朝9時から夜7時までの長い診療時間を設けているクリニックだが、どんな時間であっても笑顔で元気良くあいさつすることを心がけているという。専門性の高い治療にも取り組むクリニックだが「HIBIYA DENTAL CLINIC新聞」など手書きの読み物が置かれており、親近感を覚える。そのギャップが居心地の良さであり、院内のアットホームな雰囲気につながっているようだ。アメリカへの留学経験もあり、新たな知識を求めて今も勉強を続ける船木院長。「噛み合わせ」を歯科治療の要と考え、咬合器を複数台備えて根本的な改善をめざす。前向きでパワフルな船木院長に話を聞いた。

(取材日2023年4月4日)

医療は常に進化。歯科医師として決して立ち止まらない

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

船木弘院長 日比谷歯科医院1

特に医師や歯科医師を輩出する家系ではありませんし、決定的なきっかけがあったわけではありません。ただ、家業を兄が継いだため、「兄と一緒の仕事に就いてもな」と感じたのが進路を決める最初の原動力になりました。私はもともと理系の人間だったので、進路を決める前から医師や歯科医師、薬剤師など「医療関係に進みたい」という気持ちはどこかにありました。ですから医大を受験することはすぐに決まったものの、最後まで医学部と歯学部どちらに進むべきか迷っていました。結局どちらも受験し合格通知を受け取った後、最終的に歯学部を選びました。小さい頃から細かい作業が好きだったので、「絶対に自分は歯科のほうが向いている」とその時に思ったんですね。今は、その選択に間違いはなかったと確信しています。

大学卒業後、特にご興味を持って学んだ分野はありますか?

インプラント治療と歯周病です。興味を持った理由は、日本ではまだそれほど治療できる人がいない分野だったからです。インプラント治療は元より、歯周病もアメリカやスウェーデンなど歯科先進国のように、本格的な勉強をしている方は日本にそれほどいませんでした。そこで歯周病とインプラント治療について深く学ぶため、アメリカへ留学しました。アメリカの医療が日本に比べて発展している理由は、実験や開発環境の充実にあると思います。アメリカは医療開発にかける費用も用意できる材料も、日本とはスケールが違います。「アメリカで学ぶ」ということは、「日本ではできない医療を知ること」でもありました。歯科医療は日進月歩。医療先進国で学んだ知識や技術はすべて当院での診療に生かし、さらなる高みをめざして今も国内外で勉強を続けています。

最近、歯周病菌がさまざまな病気を併発させる可能性があるといわれていますね。

船木弘院長 日比谷歯科医院2

はい。歯周病がひどくなっていくと、糖尿病、誤嚥性肺炎、心筋梗塞、高血圧などさまざまな病気を発症させる恐れがあります。また、妊娠中の方は、早産や低体温になる危険性があるとわかってきました。歯周病にならないようメンテナンスするのはもちろんのこと、歯周病と診断されたら早めの治療を行い、症状を悪化させないことも大切。歯の健康だけでなく、体の健康を守るためにも、歯周病予防を心がけてほしいですね。セルフケアでは歯ブラシと併せてフロスや歯間ブラシもぜひ使ってください。アメリカでは「フロス・オア・ダイ(フロスをするか、死ぬか)」というようにいわれているくらい、歯周病予防にフロスが重要視されています。

「噛み合わせ」はすべての歯科治療の要

こちらではインプラント治療を行う上でのさまざまな悩みに対応してくださると伺いました。

船木弘院長 日比谷歯科医院3

人工的に骨を作ることを図るサイナスリフトや、薄くやわらかい骨に対してドリルを使わずにインプラント体を埋め込むための方法、歯がほとんどない方のインプラント治療にも対応しています。また、引越しや歯科医院とのトラブルなどで前の歯科医院に通えなくなった方やお困りの方にも相談に対応しており、当院には多くいらっしゃいますね。大抵の歯科医院では他院で埋入したインプラントの対応はできないケースが多いです。というのも、インプラント体のメーカーは何社もあり、異なるメーカーのドライバーではメンテナンスができなかったり、途中から治療介入することにはリスクが伴います。しかし、当院では10社以上のメーカーの器具を取りそろえており、対応できないケースはほぼないようにしており、これまでの経験を生かして、いずれの場合も安全性には細心の注意を払い、最大限ご相談に乗れるように努めています。

インプラント治療においても噛み合わせは重視されているのですね。

そのとおりです。歯周病予防や根管治療ももちろん大切ですが「噛み合わせ」はすべての歯科治療の要ともいえるでしょう。噛み合わせの問題を無視して治療をしても良い結果につながりませんから、関節・顎・歯の位置関係はシビアに診ます。そのため、噛み合わせの分析を行う咬合器を10台以上備え、患者さんによって使い分けるようにしています。咬合器を用いて噛み合わせの状態を再現し、精密に評価することが重要です。大人の歯は親知らずを除くと28本です。顎や歯の位置がずれると、中には噛めていない歯や負担のかかっている歯が出てきます。そこから1本の歯が駄目になってしまうと、ドミノ倒しに他の歯も悪くなってしまいます。そのようなことを防ぐため、歯が正しく機能するよう噛み合わせを整えることが重要なのです。

先生の診療モットーを教えてください。

船木弘院長 日比谷歯科医院4

「自分が受けたい治療」を常に心がけています。「自分が患者ならどんな治療を受けたいと思うか」を最初にお話しし、どのような治療をされるのかきちんとわかるようにご説明します。できる限り患者さんの生活背景も考慮し、保険・保険外の治療に関わらず、ご提案できる治療はすべてお話しさせていただきます。また、治療のご提案はメリットだけでなく、デメリットもきちんとお話しするのが当院流。治療そのものより「歯科医師が説明をする」「患者さんに理解してもらう」ための時間が必要です。そのためなら、話だけで1時間が過ぎてしまったとしても、納得いただけるまで患者さんと向き合います。

自分の持てる力100%を注いで治療していきたい

専門性の高い医療に対応されながらも、院内にはアットホームな雰囲気を感じます。

船木弘院長 日比谷歯科医院5

そう言ってもらえるとうれしいですね。当院では患者さん・スタッフ・歯科医師の“つながり”が深く、3点によってバランスの取れた強い絆があります。それが院内の良い雰囲気につながっているのかもしれません。自分が治療されている間、歯科医師に何をされているかわからないという場面がありますが、当院では、そういう状態にはしません。治療中にもし銀歯を外したら、口腔内CCDカメラとモニターを使って銀歯の中の状態まで見ていただいた後、治療のご説明をします。会計時にも、スタッフから「次はどんな治療をして、どのくらいの治療費がかかるか」患者さん一人ひとりにお話しするよう徹底しています。

お休みの日はどのように過ごしていますか?

最近、診療以外ではもっぱら執筆活動を行っています。ここ数年の間に、雑誌への連載、専門誌への論文掲載、昨年は書籍を出版しました。もともとは釣りとクレー射撃が趣味で、時間さえあれば趣味づけになりたいくらいです(笑)。

先生の今後の展望を教えてください。

船木弘院長 日比谷歯科医院6

患者さん一人ひとりに、自分の持てる力100%を注いで治療していきたい。物理的には無理であっても、いつもそう思って全力で診療にあたっています。それをこれからも続けていくことが、歯科医師としての使命でしょう。また、今以上に「ここに来たらどんなことでも解決できる」「どんなに難しい治療や他院で断られた症例でも、必ず何とかしてくれる」と思ってもらえるクリニックにしていきたいと思っています。当院では、現在も4人の歯科医師が、矯正治療や小児歯科などそれぞれに専門性を持って治療にあたっています。さらに専門性を深め、自分自身、進化する医療と常に隣り合わせでいられるよう努力していきたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

患者さん側からクリニックの治療レベルを見極めるのは難しいかもしれません。ですが歯科医師と患者さんも人と人。会話を重ねながら、その先生の知識や考え方を知り、信頼できる歯科医師を選んでいただきたいですね。もしそれが当院であったならば、私たちは力を尽くして患者さんの歯の健康をサポートします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/47万3000円~、サイナスリフト/22万円~
セラミックインレー/5万5000円〜
歯列矯正(小児)/38万5000円〜
マウスピース型装置を用いた矯正/66万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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