耐久性と審美性を追求する
セラミックを用いた治療
ハート歯科クリニック
(足立区/王子神谷駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
保険診療の詰め物やかぶせ物で用いられる代表的な素材といえば、金銀パラジウム合金だろう。現在は世界的な金属不足で価格が高騰している上に、アレルギー症状などの要因となり得るともされる。そのような状況の中で、再注目されているのがセラミックを用いた治療だ。「ハート歯科クリニック」の高田嘉尚理事長は、耐久性と審美性を追求したセラミックのメリットを一人でも多くの患者に広め、健康的な口内環境を保ってほしいという思いを持つ歯科医師だ。「治療を受けた患者さんのほとんどは予防的にメンテナンスにいらっしゃるようになるので、歯に対する意識改革にも一役買ってくれていると思います」と語る高田理事長に、セラミックを用いた治療に関する詳しい話を聞いた。
(取材日2021年2月3日)
目次
見た目の美しさだけでなくメタルフリーの観点からも、セラミックを用いた治療に力を注ぐ
- Qどのようなケースでセラミックを用いた治療を行いますか?
-
A
▲納得できる方法を選べるよう、多くの選択肢を用意しているという
セラミックと言っても、治療法はさまざまです。虫歯を削って治療した部分に詰め物をするセラミックインレー、虫歯治療や歯根治療後に歯全体にかぶせ物をするセラミッククラウン、強度が求められる奥歯の治療後に金属でできたクラウンにセラミックを焼きつけるメタルボンドなどが代表的です。
- Qセラミックを用いた治療のメリットを教えてください。
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A
▲なりたい口元をイメージして治療に臨もう
保険が適用される金属製の詰め物やかぶせ物は審美性、機能性ともに最低限の回復は見込まれますが、劣化が早いために同じ歯を何度も削って治療しなければならない場合もあり、歯や歯肉に悪影響を及ぼす可能性は否めません。しかしセラミック素材の場合、見た目の美しさはもちろん、経年劣化が少なく強度もあるため、とても長持ちすることが期待できます。その他のメリットとしては「良い物を入れたから大事にしよう」という気持ちが生まれ、予防歯科のためにきちんと通院しようという意識改革にも役立つようです。
- Q治療の流れについて教えてください。
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A
▲妥協のない治療を行っている
最初にきちんとしたカウンセリングを行い、装着するセラミックの色を決めていきます。その後、歯根の治療が必要ない場合は2回ほど歯の掃除をして土台となる部分を削り、型採りをしてから2週間ほどしてセラミックを入れますので、およそ1ヵ月半ほどで治療が終了します。しかし歯に痛みがある場合は、歯根の治療をした後に神経を取る場合もあり、その後も歯の中が無菌状態になるまで掃除を4~5回重ねてから型採りをしていきます。そのため、2ヵ月半~3ヵ月ほどかかることが多いです。
- Qこちらのクリニックの特徴は何ですか?
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A
▲要望にあった選択肢を提示し、納得して治療に進んでほしいという
当院では、セラミックを用いた治療を数ある治療法の中の一つの選択肢として患者さんに提示させていただいています。ただし対象の歯の寿命が明らかに短いと判断した場合はお勧めしません。また、他の治療法との比較やリスクについての説明もきちんと行った上で、患者さんに納得いただいてから治療に入っています。体に負担の少ないセラミックの白い補綴物を多くの人に使用してもらいたいという思いから、特にインレーに関しては選択肢の一つとして選びやすい価格設定を心がけています。
- Q治療後のメンテナンスは重要なのでしょうか?
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A
▲治療後のメンテナンスやセルフケアのサポートにも注力
お一人お一人にオーダーメイドでメンテナンス計画を組み立てています。歯や歯茎の状態によって、例えば3~4ヵ月来なくてもよい人、2週間に1度来院していただかなければならない人などさまざまです。せっかくセラミックを用いた治療を行っても、そのメリットを生かせなければ元も子もありません。そういう意味では、治療後の状態が落ち着いても、予防歯科に通院して歯や歯茎の状態を定期的にチェックすることは重要です。多くの患者さんはセラミックを用いた治療を行った後に意識が高まり、これまで以上にメンテナンスを入念に心がけるケースが多いのも一つの特徴でしょうね。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/4万4550円~、オールセラミッククラウン/13万円~、メタルボンド/10万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。