虫歯予防から歯並びの相談まで
親子で通いたい小児歯科
ハート歯科クリニック
(足立区/王子神谷駅)
最終更新日:2021/10/12
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歯科クリニックに苦手意識を持つ子どもは多い。しかし最近では、噛み合わせの不具合や歯並びの悪さ、顎に問題を抱えるケースが年々増えてきているため、小児歯科への受診は早ければ早いほどよいと提唱しているのが、「ハート歯科クリニック」理事長の高田嘉尚先生だ。同院では、子ども自身に少しずつでも「自分でできる」という意識を持ってもらうため、時間をかけて診察や治療に慣れる工夫を取り入れ、親子で通院できる環境を整えている。そうした小さな積み重ねが、子どもの歯科治療への恐怖をなくし、ひいては成人しても健康な歯を保つことにつながるという。「お子さんの歯に対する意識を親御さんに深めてもらうことも重要」と語る高田理事長に、小児歯科について詳しい話を聞いた。
(取材日2021年2月3日)
目次
子どもの歯に対する意識を深めて、親子一緒に通院することが健康な歯を保つことにつながる
- Q子どもはいつ頃から歯科に通えばいいのでしょうか?
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A
乳歯が1~2本生え始めた頃からいらしていただければと考えています。最近は永久歯がきれいに生えてこない原因につながる上唇小帯異常といった症状も目立つのですが、お母さんだけでは気づきにくいため、クリニックでの早期発見が重要となります。またお子さんの歯へのアプローチは、親御さんの意識から始まっていくものだと考えています。当院では食事の与え方やスキンシップの取り方、正しい歯磨きの仕方などをお母さん方に指導しています。そうした観点から言えば、生まれてくるお子さんのために妊娠中からいらしていただいてもよいと考えています。
- Q歯科が苦手な子どもでも来院することができますか?
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A
はい、できます。ただし初回から無理やり診察や治療をしてしまうとトラウマになり、成人してもクリニックが苦手になってしまうことも考えられますので、当院では親御さんに見守っていただきながら、お子さんの自発性を少しずつ引き出していくような診療を心がけています。まずは「ユニットに座ろう」というところから始めて、終了したら頑張ったご褒美におもちゃを差し上げる、女性の歯科医師が担当するなどの工夫をして、来院が「楽しい」と感じてもらえることが肝心です。時間はかかりますが、それがお子さんの歯を守り、ひいては成人しても健康な歯を保つことにつながっていくと考えています。
- Q実際の治療はどのようなことを行うのでしょうか?
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A
お子さんの治療のほとんどは虫歯です。それが乳歯でも、抜歯すると今後の歯並びに影響するケースや、生えてくる永久歯が虫歯になりやすくなるリスクが高まる場合もあるため、状態を見極めながら治療を行います。治療そのものは成人の場合とほぼ同じ手順で、削る、神経を取る、詰め物をするといった処置を症状別に行います。麻酔は極力使用しませんが、必要な場合は表面麻酔や笑気麻酔などを使用して痛みの緩和を図ります。また予防歯科の場合は、味を選べるフッ素塗布やシーラントの塗布を月に1回行っています。
- Q親子で通いやすいのもこちらの特徴ですね。
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A
やはりお子さんの場合は親御さんが近くにいたほうが精神的に落ち着きますし、親御さんのほうも心配でしょうから、当院では治療中もお母さんがユニット近くに座って見守ることができるようにしています。その際に、お子さんの歯のケアについて説明をすることもあれば、治療前後に時間を設けて指導もしています。環境的には、お母さんがベビーカーのまま診察室に入れるようにスロープを設け、通路の幅にゆとりを持たせているほか、ユニットも1台ずつ広くスペースを取ってベビーカーを置けるような工夫もしています。
- Q矯正治療も対応されているのでしょうか?
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A
はい、最近は噛み合わせや歯並びが悪い、顎が小さい、永久歯が生えてこないといったケースも見受けられるため、小児矯正には特に力を入れています。お子さんが特に続けやすく、望んだ結果につながりやすいという理由から、当院ではマウスピース型装置による矯正を行っていますが、これは歯を強制的には動かさず、抜歯の必要もなく、筋肉の力を利用して歯列を整えていく方法です。また、ある程度顎が大きくならないと矯正が困難なため、顎の成長を促す指導も行っています。矯正を始められるのは6歳頃からで、期間はおよそ2年ほどです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置による小児矯正/9万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。