あべクリニック

あべクリニック

阿部哲夫 院長

頼れるドクター

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JR山手線日暮里駅から徒歩2分。心の病を抱えた患者や認知症患者らが訪れる「あべクリニック」は、デイケア施設も併設する精神神経科、心療内科の医院だ。クリニックとデイケアの両方に通う者もいれば、他院に通いながらデイケアのみを利用している者もいる。30人ほどが座れる広い待合室には淡色使いの絵画が飾られ、その優しい雰囲気が心を癒やしてくれる。待ち時間をできるだけ快適に過ごしてもらいたいという阿部哲夫院長の心遣いだ。通院が困難な患者のために往診にも積極的な阿部院長。責任を持って地域医療にあたりたいと意欲あふれるドクターに、精神科医を志した理由や現在の診療で力を入れていること、精神医療の現状などについて聞いた。
(取材日2014年7月16日)

人の心理に興味を持ち、初志貫徹で精神科医に

―まず日暮里で開業した理由を教えてください。

大学で研修を終えた後、千葉県東金市にある浅井病院の精神科で10年ほど勤務医をしながら、いつかは開業したいと思っていました。できれば出身地である東京で、しかも東の地域がいいなと。そうしたところ、たまたま荒川区から保健所の相談医をやってもらえないかという話をもらい、これも何かのご縁だろうと思って、現在の場所で開業することを決めました。人間関係の密な下町で仕事をしてみたいという気持ちもありましたし、開業した1997年当時、この辺りには精神科クリニックがなかったので、自分が役に立てるのではないかとも思いました。

―いつ頃から精神科医をめざしたのですか?

中学生の頃だったと思います。人の心の動きなど心理的なことにとても興味があったので、自分に合っているんじゃないかと思いました。臨床心理学や精神医学が学びたくて大学は迷わず医学部に入りました。ただ、精神科に進むかどうかは迷ったこともあるんですよ。今から30年ほど前のその頃は、精神科医療は内科や外科などと違い、かなり遅れていたんです。でも、精神科医で作家でもあった北杜夫や、なだいなだの本に感銘を受け、最終的には初志貫徹で精神科医になりました。

―精神科医になって良かったと思うのはどんなときでしょう。

治療によって劇的な改善が見込まれたときです。大学時代、「精神疾患には完治しないものもあるけれど、多くは治療によってダイナミックな変化が経験できる」と先輩から聞いてインパクトを受けました。実際、自分が精神科医になった今、確かにそれを実感する場面が多々あり、そんなときは患者さんの役に立てて良かったと思います。

記事更新日:2016/01/24


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