歯がなくなった時、どうすれば?
予防の効果もあるインプラント
ナオデンタルクリニック
(江東区/東陽町駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
インプラント治療を行う歯科医院が増え、治療に関する情報もメディアなどを通して近年広まりつつある。とはいえ、歯がなくなった時には入れ歯やブリッジといった他の方法があるし、インプラント手術への怖いイメージも伴う。他の治療と比べた場合、インプラントのメリットはどうなのだろう。手術に痛みはないのだろうか? 歯の健康や予防の観点からインプラント治療を重視している「ナオデンタルクリニック」の高峰直努先生に、率直に疑問を尋ねた。
(取材日2016年3月9日)
目次
入れ歯やブリッジと違ってインプラントは周囲の歯に負担をかけず、歯を守る予防の効果をも持つ
- Qインプラントは歯がどのような状態になると必要なのでしょうか?
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A
▲衛生環境が保たれている完全個室のオペ室で手術を受けられる
インプラントは、あごの骨にチタンでできた人工の歯根を埋め込み、人口の歯(かぶせ物)をかぶせることで歯の機能を担ってもらう、歯を失った時に検討される治療方法です。虫歯や歯周病、不慮の事故などで歯がなくなってしまった場合、そのままにしておくと見映えが悪いほかに噛み合わせが悪くなったり、歯がなくなったほうとは反対側の歯で噛むことが増えて筋肉のバランスが悪くなったりします。これらを防ぐための治療方法として、入れ歯やブリッジの他に近年注目されているのがインプラントです。
- Qインプラントのメリットとデメリットについて教えてください。
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A
▲安全な手術のための検査機器もあり安心できる
大きなメリットは歯を守れることです。ブリッジはなくなった歯があった場所の両隣の歯を削り、連なった人工歯をかぶせます。歯を失ったのは歯に悪い環境があったからで、その環境がさほど変わらない両隣の歯に負担をかけるのは良くなく、歯が割れてしまうことがよくあります。入れ歯も同じで、両隣の歯に負担がかかります。一方でインプラントは自力で噛むことができ、他の歯を守れるメリットがあります。デメリットとしては、手術が必要なので患者さんに精神的なストレスがかかるほか、治療費が全額自己負担になり、保険適用の治療に比べて高額。また人工歯根が骨に定着するまでに2ヵ月から半年ほどかかるため、治療期間がやや長くなります。
- Q手術時に痛みがないかなど、怖いイメージがあります。
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A
▲口腔内カメラもあり心強い設備だ
手術時には麻酔をしますので痛みを感じることはほぼありません。患者さんは手術で体が傷つくことが怖く感じられるかと思います。それはとてもわかります。埋め込む人工歯根の大きさは直径が最大でも5mm、長さは1cmほどなのですが、患者さんはこれよりも大きい物だというイメージをお持ちであることが多く、実物大レプリカを見て不安が減る方もいらっしゃいます。当院では患者さんの口のCT画像をもとに作ったインプラント埋入後の合成画像を見せて、埋入位置や角度などを説明します。実際、手術で痛みを感じたとはほとんどの方がおっしゃいません。埋入本数が多い場合はまれに腫れることはありますが、痛みは痛み止めの薬で対応できます。
- Q治療後のメンテナンスについて教えてください。
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A
▲手術後も手厚いアフターフォローもしてくれるクリニック
3~6ヵ月に1度は検診とクリーニングを受けた方が良いです。歯周病と同じように、インプラントは埋め込んだ部分の骨が減ってしまうと抜けてしまいます。逆に骨が減らなければ半永久的に持つと言われていますので、適切なブラッシングが大切。インプラントの周辺は磨きやすいタフトブラシとスーパーフロスを併用するのが効果的で、歯と歯の間のすき間など一般的な歯ブラシが届きにくい部分を掃除しやすくしてくれます。
- Q治療を受けた患者さんからの感想はいかがでしょうか。
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A
▲日々研鑽を惜しまない高峰先生
1本のみの治療であれば手術は10分ほどで終わるため、「すぐに終わった」と
う声が多いですね。最も印象に残っているのは「人生が変わった」と言われた60代の女性の患者さんです。治療前には重度の歯周病で歯の欠損が多く、14ヵ所にインプラント治療を施しました。治療後は食べることがとても楽しいとのことで、目が本当に生き生きしていて。歯を大切にしたい気持ちも強まり、丁寧にブラッシングするようにもなってくれました。僕は患者さん以上に患者さんを傷つけることが怖く、安全な医療のために日々学び、念入りに準備しています。その結果、こんな言葉をかけてくれると本当にほっとして、うれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/1本約35万円~
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