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田尻 健 院長の独自取材記事

田尻整形外科

(江東区/大島駅)

最終更新日:2020/04/01

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東大島駅からバスに乗り、七砂小前または旧葛西橋バス停を下車して徒歩5分。下町風情漂う町の一角にある「田尻整形外科」は、現院長・田尻健先生の父が1957年に開設した歴史あるクリニックだ。骨折や捻挫、切り傷などの外傷をはじめ、リウマチ、関節痛、骨粗しょう症など整形外科領域全般を幅広く診療、地域住民の健康をサポートしている。また、運動器のリハビリテーションにも力を入れており、広々としたリハビリ室では理学療法士がマンツーマンでリハビリのサポートをしている。「お子さんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんを診察できるのが整形外科という診療科の魅力。痛みが取れた、楽になったと言っていただくと励みになりますね」と笑顔で語る田尻院長に話を聞いた。
(取材日2018年4月19日)

60年以上にわたり地域住民の健康をサポート

とても歴史のあるクリニックだそうですね。

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はい。当院は1957年に私の父が外科・整形外科医院として開設し、その後は田尻病院となりました。私は地元の第七砂町小学校を卒業したんですよ。その後、東京慈恵会医科大学を卒業し、整形外科の医師として同大学附属病院やその関連病院で診療を行ってきました。当院で診療するようになったのは1990年からです。1996年に父から院長を引き継いだのを機に整形外科の単科病院となり、名称も「田尻整形外科病院」に改めました。また2003年までは整形外科の救急病院として入院、手術を中心とした救急医療を行なっていましたが、現在は外来診療に絞り、骨折や捻挫、切り傷などの外傷をはじめリウマチ、関節炎、関節痛、骨粗しょう症、スポーツ障害など整形外科領域全般を幅広く診療しています。

どのような患者さんが多いでしょうか。

お子さんからご高齢の方まで、幅広い世代の患者さんが来院されます。お子さんでは骨折や切り傷などの外傷を中心に、先天性股関節脱臼や脊柱側弯症などの方も来られます。より専門的な治療が必要な時は大学病院や小児医療専門の医療機関をご紹介しています。中高年以上になると、膝の痛みを訴えて受診される方が増えてきますが、その原因として多いのが変形性膝関節症です。当院では問診や触診のあとエックス線検査で診断し、薬物療法と並行して物理療法や運動療法などのリハビリテーションも行います。現在5名の理学療法士が在籍しており、患者さん一人ひとりの症状にあったリハビリを、マンツーマンでご提供しています。変形性膝関節症に限らず、スポーツによるケガや関節痛など整形外科領域のリハビリのほかに、脳梗塞の後遺症に対するリハビリも行っています。

リハビリに力を入れておられるのですね。

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はい。当院は広々としたリハビリ室を完備しており、他院で手術や治療を受けた患者さんのリハビリも受け入れています。また、以前から実施していた訪問リハビリに加えて、2017年11月からは通所リハビリを開始しました。高齢者では病気やケガをしてリハビリをする場合は、まず医療保険が適用されますが日数制限があり、決められた日数を超える場合は介護保険の適用になります。当院では医療保険から介護保険へのスムーズな移行も含め、切れ目なくリハビリを提供し、患者さんの生活の質を維持できるようサポートしています。ケアマネジャーの資格を持つスタッフも在籍していますので、不安なことがあればいつでもお気軽にご相談ください。

一人ひとりの患者に「ベストな治療」を提供したい

その他、力を入れている領域があればお聞かせください。

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力を入れているのは、ロコモティブシンドロームの予防と治療です。これは、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板などの運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態のことです。進行すると日常生活に支障が出て、将来は要介護や寝たきりとなるリスクが高まるとされています。要介護や寝たきりというと高齢者の問題だと思うかもしれませんが、運動器の衰えは40代後半くらいから進んでいきます。早い方だと50代でロコモの兆候が見られる方もおられます。ですから、運動器の機能が衰えてからではなく、健康なうちから運動習慣を身につける、医療機関を受診するなどの対策をとることが大切です。

自分がロコモになったか気づくには、どのようなポイントがありますか?

自分で気づくためのツールとして、簡単にご確認いただけるようなチェック表を日本整形外科学会が作成しています。チェック表には、片脚立ちで靴下がはけない、階段を上がるのに手すりが必要、横断歩道を青信号で渡りきれないなど7項目が挙げられていて、そのうち1つでも該当すればロコモの疑いがあるとしています。当院では筋力をつけて転倒を防ぐための体操の指導や、食事など日常生活上のアドバイスを行っています。いつまでも自分の足で立って歩けるよう、おかしいなと感じたら早めに相談していただきたいですね。

患者さんを診察する上でどのようなことを心がけておられますか。

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来院してくださった患者さんにベストな治療を提供することです。整形外科で扱う疾患は非常に幅が広く、専門分野も細かく分かれています。私自身が一人ひとりの患者さんに対して最適な治療を提供するのはもちろんですが、手術や詳しい検査、より専門的な治療が必要だと判断した場合には、迷わず近隣の大学病院や専門の医療機関をご紹介しています。その一方で、他の医療機関で手術や治療を受け、当院でリハビリに取り組んでいる患者さんも大勢おられます。今は、住み慣れた地域で自分らしい生活が続けられるよう、医療・介護サービスを地域ぐるみで提供していく「地域包括ケア」の時代です。必要に応じて医師をはじめ、歯科医師や薬剤師、看護師、理学療法士、ケアマネジャーなど多職種で協力して、患者さんをサポートしていきたいと思っています。

手作りのパンフレットや健康教室で正しい情報の提供も

待合室には患者さん向けのパンフレットがたくさん置かれていますね。

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はい。中には製薬メーカーさんからいただいたものもありますが、多くは私が作成しています。短い外来の時間で病気について詳しく説明するのは難しいため、10年ほど前からパンフレットを作って患者さんにお渡しするようになりました。今はインターネットを通じてさまざまな知識を得ることができますが、間違った情報も氾濫しています。パンフレットを通して皆さんに正しい知識を持っていただければうれしいですね。また、当院では年2、3回のペースで健康教室を開催しています。私が講師を務めることもありますが、最近はリハビリスタッフが中心になってやることが多いですね。腰痛、膝痛、肩痛など病気や治療についての講義と、痛み予防の体操を組み合わせて1時間ほどですが、毎回30~40人の方にご参加いただいています。

お忙しいかと思いますが、お休みのときなど、どのようにリフレッシュされていますか。

以前はカメラを片手に撮影旅行に出かけることもあったのですが、当院での診察のほか医師会の仕事も忙しくて、あまり休みは取れないですね。今はジョギングが趣味で、ときどき走っています。江東区で開催されている江東シーサイドマラソン大会には、7、8年連続で出場していました。あと、7年ほど前からサックスを習っているんですよ。なかなかうまくならないのですが、サックス教室の発表会など仲間内で演奏を披露するなど、楽しんでいます。

最後に、地域の方や読者に向けてメッセージをお願いします。

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整形外科では、骨、筋肉、関節、神経で構成される運動器の疾患を幅広く扱っており、お子さんからお年寄りまでさまざまな年代の患者さんを診察できるところにやりがいを感じています。患者さんから「痛みが取れた」、「楽になった」と言っていただくと励みになりますね。今後もリハビリにも力を入れて、少しでも「良くなった」と実感していただけるような治療を提供していきたいと思っています。運動器は急激に衰えるわけではなく、少しずつ機能が低下していきます。関節の痛みを「年のせいだから」と放置せず、困ったことがあれば気楽に相談に来てください。

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