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井上 毅 院長の独自取材記事

いのうえ整形外科

(江東区/大島駅)

最終更新日:2020/04/01

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大島駅から徒歩1分の「いのうえ整形外科」を訪ねた。30人は座れる広々とした待合室は、落ち着いた空間。院長の井上毅(たけし)先生は、近隣にある医療法人社団順江会 江東病院に約9年勤務した後、同院を開業。クリニックの電話番号の下4けたを「8341=やさしい」に選び、「患者さんが当院を出るときには納得し、満足し、笑顔で帰られることを目標にしています」と語る。プライベートでは3人の息子の父親でもある井上先生は、子どもの診療にも積極的だ。同院では子どもから高齢者まで、そして外傷からスポーツ障害、慢性疾患まで幅広く対応している。また、同院には理学療法士が在籍し、リハビリテーションも充実している。今回の取材では、今後の展望も含め診療の特徴について井上院長に話を聞いた。
(取材日2019年4月4日)

子どもから高齢者まで安心できる医療を提供

先生が整形外科を志したきっかけを教えてください。

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学生時代から野球に剣道、陸上の短距離にハンマー投げと、スポーツをするのが好きでした。背丈も小学校6年生のとき、すでに172cmあったんです。でも、中学2年生のときに180cmになって以来、ずっとこのままです。横幅は少し広くなりましたけどね(笑)。ただ、当時は体格に恵まれている一方で筋力不足だったため、体を痛めることが多く、よく整形外科にお世話になっていました。その頃から整形外科のすごさを肌で感じていましたので、医師になるのなら、どこか1つの部位を診るのではなく、頭のてっぺんから足のつま先まですべてを診られるような整形外科がいいなと思ったんです。

開業前は、近くの江東病院に勤務されていたとか。

そうです。順天堂大学医学部を卒業後、静岡や埼玉、千葉などさまざまな病院で研修を積み、江東病院に着任。途中、順天堂大学で助手として勤務し、江東病院に医長として再び着任しました。そして約9年勤めた2008年に、江東病院からさほど遠くない、この地で独立開業したのです。現在も毎週水曜は江東病院で検査や手術を自ら担当することもあります。当院での診療でも、外来診療だけではなく、必要な方には積極的に手術も行っています。それで、当院で診た患者さんの病状や経過を見ながら、江東病院や順天堂医院などの関連病院に紹介しています。病院には先輩や後輩もいますし、勉強させていただくには十分な環境ですね。

毎日、多くの患者さんが来院しているようですね。

診療時間は本来19時までですが、日によっては遅くまでかかることもあります。当院ではリハビリ以外は予約制ではありませんので、お待たせしてしまうこともあります。待ち時間を減らす工夫はしたいのですが、それで診察時間を短縮したり、簡略化したりしたくないのです。そのため、患者さんのご希望を伺い、一度外出していただいて、順番が近くなったら受付から連絡する形もとっています。ご自宅に帰っていただいても構わないですし、お買い物をしている方もいらっしゃいます。

キッズルームもあるのですね。

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患者さんは大人や高齢者が多いですが、私自身、子どもが好きなので、積極的に子どもを診ています。ですので、開業したらキッズルームは必ず作ろうと思っていたんです。整形外科にキッズルームがあるのは、私が開業した当時は珍しかったですね。患者さんがお子さんの場合、親御さんの気持ちにも配慮するようにしています。もし、この子が自分の子どもだったら親としてどうしてほしいか、と。実際、私も3人の息子の父親なので、親御さんの不安は多少なりとも理解できると思っています。またお子さんを診察するときは、なるべくお子さん本人に理解してもらえるようにしっかり説明するようにしていますし、患部をいきなり触らずに、痛くないところから触っていくなどしながら信頼関係を築いていくよう心がけています。

理学療法士が指導しリハビリテーションを行う

クリニックのモットーを教えてください。

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私をはじめ、当院のスタッフ全員において「やさしい対応」をモットーとしています。「やさしい」というのは言葉を変えれば相手の立場に立つということです。まずは患者さんの訴えに耳を傾けてしっかりと話を聞きます。そして適切な診断をし、わかりやすい言葉で症状を説明し、適切な治療を施します。もちろん急を要する場合は痛みを取る処置から始めることもあります。ただ大前提として、患者さんに信頼していただくことが重要です。そのためにはしっかりとした医療知識を持ち、さらに患者さんとのコミュニケーションを図りながら「一緒に治していく」ことで良い結果が得られると思っています。また、私自身は、「名医たらずとも良医たれ」を信念にしています。これは母校である順天堂大学の校訓です。患者さんの立場になって思いやりのある診療をしていきたいです。

診療の面では、リハビリテーションの設備が充実しているようですね。

当院では、患部に温熱や低周波を当てたりする物理療法も行っていますが、整形外科の病気改善には筋力アップや筋力保持が大切なので、筋力をつけるためのトレーニングマシンや、筋肉をほぐす機械を導入しています。リハビリテーションの技術は常に進化していますので、当院においても新しいものを随時取り入れて、患者さんの体力維持や機能向上に役立てていければと考えています。また、当院には理学療法士が6名在籍していまして、患者さんに対してマンツーマンで指導を行っており、これが患者さんの意識向上につながっています。

どのような方にリハビリを行うのですか?

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保存療法といって、手術しなくてもいいようにリハビリを行っている人もいますし、手術後のリハビリを行っている人もいます。手術そのものは連携している病院で行っていますが、術後は当院に戻り、通院でリハビリを受けられる流れが、患者さんにとっては良いようです。具体的には、可動域の訓練やストレッチ、疼痛の改善を目的とした運動療法を、症状に合わせて行います。少しでも痛みなく元の機能を取り戻せるように、一人ひとり計画を立てて指導しているのが当院の強みです。言葉で説明しただけで実践するのは難しいので、理学療法士のサポートは欠かせません。

地域医療貢献のため骨粗しょう症など高齢者ケアに注力

これから力を入れていきたいことについて、教えてください。

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最近は、高齢者と呼ばれる年齢であっても、運動を楽しむ方が増えています。例えば90歳の方がゴルフをしていますからね。ただ、運動することでケガや痛みが出ることもありますので、整形外科の医師としてケアやサポートができればと思います。また、痛みを出さないようにするための予防もやっていきたいです。整形外科の学会では最近、「ロコモ」を意識した指導を推奨しています。ロコモとは、ロコモティブシンドローム、つまり運動器症候群のこと。骨や関節、筋肉の衰えが原因で、立つことや歩行が難しくなることを言います。高齢の方には、ロコモの予防という観点から全身を気をつけて診るようにし、予防につながる体操を教えるなどしています。

高齢になると、骨粗しょう症も増えると聞きますが。

特に女性は閉経後に急速に骨密度が低下する傾向にありますので、意識して検査をしていただくと良いと思います。高齢になるほど骨量や骨の質が低下するので、骨を強くする必要があります。当院では骨粗しょう症の検査も行っていますので、気になっている方は相談していただけたらと思います。骨粗しょう症は、最近、お薬や注射で治療ができるようになってきています。薬を飲むほどでなければ、骨を強くするための運動療法や食事療法、日光浴を指導しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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健康寿命は平均寿命のマイナス10歳くらいといわれています。この10年の差をどうやって埋めていくのかが、整形外科の領域だと考えています。健康であるためには運動がとても大事なので、年齢や体力に応じた指導をますます充実させていきたいですね。実は、院長の私も腰痛持ちです。痛みがあるときは日常生活でも制限があり、好きなスポーツもなかなかできません。ですので腰を痛めている患者さんの気持ちがよくわかります。これまで支えてくれた家族、今までご指導いただいた順天堂大学の先生方、江東病院の先生方、さらに当院のスタッフたち。支えてくれる方のためにもますます頑張りたいと思っています。小さなことでも大丈夫ですので、気軽にご相談に来てください。

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