全国のドクター9,298人の想いを取材
クリニック・病院 161,126件の情報を掲載(2020年10月23日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江東区
  4. 西大島駅
  5. スマイルクリニック西大島
  6. 舘野 香織 院長、舘野 昭彦 副院長

舘野 香織 院長、舘野 昭彦 副院長の独自取材記事

スマイルクリニック西大島

(江東区/西大島駅)

最終更新日:2020/04/01

34611

2019年7月、隣地に移転して、医院名も新たにスタートを切った「スマイルクリニック西大島」。舘野院長は2009年から3代目院長を務めており、生活習慣病をはじめ内科疾患や感染症、一般小児科を幅広く担当。副院長の舘野昭彦医師も常勤医師として加わり、同院では小児神経科、神経内科にも対応している。てんかんや発達障害を含む神経疾患において、専門性の高い治療や検査が受けられるのが特徴だ。今回の取材では、香織先生、昭彦先生に移転の経緯や専門分野、診療で大切にしていることなどを聞いた。
(取材日2019年7月31日)

医師2人で、内科、小児科、神経内科と幅広く診療

地域に根差した、歴史あるクリニックと伺っております。

1

【香織先生】もともとは義父が「坂井医院」を開業し、私自身は1991年から勤務、2009年に3代目の院長に就任しました。義父の代から来院している患者さんもいらっしゃいますし、顔なじみの患者さんが多いです。このたび隣接する新しいビルの1階に移転しましたが、看護師や事務のスタッフは今までと変わりませんので、安心して来ていただけたらと思います。移転に伴い、院内がバリアフリーになりましたので、増えつつある高齢の患者さん、車いすをお使いの方も、スムーズに診療を受けられるようになったと思います。

なぜ移転することにしたのですか?

【昭彦先生】診療のさらなる充実をはかり、この先も長く患者さんを診ていくために移転を決めました。私自身はこれまで、東邦大学医療センター佐倉病院小児科に長く勤務してまいりましたが、現在は当院の常勤医師として、院長と二人体制で診療を行っております。新たに脳波の検査機器を導入するにあたって、スペース的なゆとりが必要になったことも大きいですね。クリニックの名称も、「スマイルクリニック西大島」に変更しました。スマイルという名称の由来については、子どもたちが病気を乗り越えて笑顔を取り戻してほしい、という思いから。そして、1920年~60年頃に流行したサイレントコメディ映画の中に出てきた曲「スマイル」が好きということも理由のひとつです。院長が、「スマイルという名前には四つ葉のモチーフが似合うんじゃないか」と提案してくれて、四つ葉のマークが決まりました。

どのような患者さんが来院していますか?

2

【香織先生】私はもともと一般小児科が専門ですが、当院では一般内科の患者さんも多く診ています。生活習慣病の患者さんが中心ですね。血圧が高い方や高脂血症、糖尿病などで定期的に来院する方に対して、経過を診させてもらっています。その他、上気道炎やインフルエンザなどの感染症や、予防注射、健康診断、乳幼児健診などで来院する方も多いです。
【昭彦先生】私の専門分野は、てんかん、注意欠如多動症(ADHD)や自閉症などを代表とする神経発達症などの小児神経領域の診療です。大学病院では神経内科の外来も担当していましたので、子どもの時期に発症した神経疾患がキャリー・オーバーした成人や、ADHD、自閉スペクトラム症(広汎性発達障害)の成人にも対応しています。これらの疾患では書類作成などの業務もあり、適宜対応させていただいております。

混同しやすい認知症とてんかんを適切に診断していく

新たに導入された脳波検査とは、どのような場合に用いられるのでしょうか?

20191001 3

【昭彦先生】脳波検査は主に神経内科の領域で、てんかんやけいれん性疾患、さらに認知症が疑われる際に行う検査となります。これらの症状は他の病気との判別が難しいため、脳波検査によってより精密に判断していく必要があります。ですが、専門的な検査は大きな病院でしか受けられないという現状がありました。特に江東区では、一般のクリニックで脳波検査ができるところは少ないと聞いておりますので、今回脳波検査を導入したことで、患者さんがクリニックに足を運ぶきっかけになればいいですね。そして、適切な診断と早期の発見につながればと思っています。今のところは月1回の検査日を設け、私の大学病院時代から一緒に仕事をしてきた検査技師が検査を担当します。緊急時には、院長自ら脳波検査を行います。

脳波検査は認知症にも有用なのですね。

【昭彦先生】てんかんと認知症は、混同されることがとても多いです。てんかんが疑われる症状としては、会話をしているのに何も聞こえていないために大事なイベントを忘れるというのも典型的な特徴です。物忘れを訴えて受診した方が、実はてんかんだったということも少なくありません。そういった症状があるときに、脳波検査をすることで判断していくことができます。
【香織先生】生活習慣病などで長く診ている患者さんもご高齢になっていますので、定期的な通院の中で、認知症の兆しを見つけることがあります。逆に、ご本人やご家族では気づかないことも多いですので、いつもと違うかな?と気になったときは、私から副院長に相談しています。疑わしいと判断した場合には、検査を勧めることもあります。

診療の際はどんなことを大切にしていらっしゃいますか?

20191001 4

【香織先生】「話を聴いてほしい」という患者さんに対しては、できるだけ、お話を聴くようにしています。症状に関することでも、それ以外のことでも。やはり、患者さんとコミュニケーションがとれていることで、治療もスムーズに進んでいくと思いますから。ご家族のお話や生活習慣など患者さんの背景を知ることも治療に有用です。つい長話になってしまい、次の患者さんをお待たせしてしまうこともあるのですが。
【昭彦先生】私はふざけることが好きなんです(笑)。子どもを診ることが多いので、緊張させないことが大事。お笑いも好きなので、フランクに友達感覚で話すことを心がけています。お互いの顔がしっかり見えるように、マスクも一切しません。子どもが置かれている状況を把握するためにも、真面目に見えないことはある意味メリットではないかと思います。子どものお母さんから「こんな面白い先生は初めて」と言われたこともあるんですよ。

地域に根づき、患者を長く見守っていく

これまでで印象に残っているエピソードを教えてください。

5

【香織先生】患者さんと長く信頼関係を築けていることがうれしいです。診察室に飾ってある木目込みの飾りや吊るし飾りは、患者さんが「移転のお祝いに」と作ってくれたんですよ。事前に「どんな感じのがいい?」と私の好みまで聞いてくれて(笑)。その心遣いがありがたいな、と思います。また、赤ちゃんの頃から診ていたお子さんが、成人して地元で結婚し、自分の子どもを連れてくることがあり、感慨深いものがあります。
【昭彦先生】小児科で診るのは中学生までなのですが、私の場合は神経内科でも外来を担当していたので、大人になってからも引き続き診ている患者さんもいらっしゃいます。そういう患者さんが、私の勤務先が東邦大学大森病院、東邦大学佐倉病院、そして現在のクリニックと何回も変わっているのに、引き続き来院してくださることが本当にありがたいですね。

読者へのメッセージをいただけますか?

【香織先生】患者さんがご高齢になられ、今後、通院が難しくなることが増えていきそうです。往診という形で私自身が対応できればよいのですが、地域の保育園で園医を務めていることもあり、なかなか難しいのが現状です。そこで、訪問診療の医師や訪問看護の事業所と連携し、適切なタイミングで移行できるように道筋をつけていけたらと考えています。患者さんにとっては不安な面もあるかもしれないので、よくお話をして、最も安心できる形で進めていけるよう配慮しています。ライフステージの変化に合わせて、これからも、患者さんと心が通い合い、かつ安心できる丁寧な診療を心がけてまいります。

今後の展望をお願いいたします。

20191001 6

【昭彦先生】江東区では、てんかんを専門に診るクリニックが少ないと聞いています。私はこれまで大学病院で研鑽し、外来で多くの患者さんの診療にあたってまいりました。当院では地域のクリニックでありながら専門の検査も受けられますので、気軽に相談できるような存在になっていけたらと思います。地域に根差したクリニックだからこそ、ずっとこの場所で、継続的に診ていくことができます。また、てんかんや神経発達症の子どもたちを長く診てきた医師として、ハンディキャップのある子どもたちが、健康な子どもたちと一緒に楽しく生活できるような環境を整えていくことも考えていきたいと思っています。

Access