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廣田 有俊 院長の独自取材記事

ひろた医院

(江東区/門前仲町駅)

最終更新日:2023/01/17

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2009年に開業した「ひろた医院」は門前仲町駅から徒歩5分ほどの便利な立地。廣田有俊院長は勤務医時代から糖尿病治療に取り組んできたベテラン医師だ。糖尿病をはじめとする生活習慣病の診療から、風邪、腹痛、花粉症などの一般的な症状まで幅広く対応している。廣田院長は気さくで快活な人柄。患者とのコミュニケーションを大切にし、体調の異変や不安を相談しやすい関係づくりに努めている。食事や生活習慣の改善が必要な患者には「厳しく指導するのではなく、同じ目標に向かって一緒に治療に取り組む」という考えだ。常に温かく患者に寄り添う廣田院長に、生活習慣病患者へのアドバイスや診療方針を聞いた。

(取材日2022年4月1日)

地域に根差し、病気ではなく患者を診る主治医をめざす

この深川で開業されたいきさつや患者層について伺います。

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私はもともと、当院の前身の医院で勤務医をしていたんです。当時の院長が引退されることになり、私が引き継ぐかたちで開業しました。患者さんは地元にお住まいの方や、この地域にお勤めの方たちが中心です。このエリアは昔から家族で住んでいらっしゃる方たちが多く、前院長の時代から3世代にわたって来院してくださる方たちもいます。地元の方たちは昔かたぎで話し好きな方が多いですね。ご自身の症状や意見をしっかりと伝えてくださいます。皆さんの不調や不安をよく聞いて、私が診察した結果、必要であれば専門の医師を紹介しています。

患者さんたちからは、どんな主訴が多いですか?

一番多いのは私が専門としている糖尿病の患者さんですね。それ以外の生活習慣病の方も血圧やコレステロールのコントロールをめざして通院されています。また、循環器や呼吸器の疾患の患者さんもいらっしゃいます。この分野については、私が診察するだけでなく、外部から循環器が専門の医師が週に1回、呼吸器内科が専門の医師が月に1回、来てくれて、患者さんのエックス線検査の結果や心電図に異変がないか確認するダブルチェック体制にしています。定期的に通院される患者さんたちの日々の診察をしつつ、持病以外の異変を見逃さないようにしたいです。そのほかにも「具合が悪いから来たよ」という方、花粉症シーズンに来院される方、予防接種だけを受けに来られる方もいらっしゃいます。糖尿病をはじめとする生活習慣病の専門性を深めながら、地域の人が困った時には相談できる医院でありたいですね。

早くから現在のような地域密着型の医院をめざしていたのですか?

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学生時代から「病気を診る」よりも「患者さんを診る」医師になりたいと思っていました。内科を専門に選んだのも幅広い症状の患者さんを診療できると考えたからです。けれども大きな病院に勤務していた時は、専門分野の診療に専念していたので、専門外の分野の疾患を見つけるのが難しいと感じることがありました。糖尿病で通院していた患者さんが実はがんだった、というケースも少なくなかったのです。しかし、専門外とはいえ、患者さんからすれば同じ医師です。患者さんが必要としているのは、病気を診る専門家ではなく、自分を診てくれる「主治医」なんじゃないか、そう考えた時、どんな症状にも対応できる窓口として、近隣の患者さんをサポートしていける医院をつくりたいという想いが湧きました。その時の想いは今も変わりません。

医師は選手をサポートするコーチ

院長が得意とされている治療分野は何でしょうか。

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勤務医時代からずっと糖尿病を専門としてきたので、現在でも糖尿病の治療には力を入れています。糖尿病は、テレビなどの影響から怖い病気というイメージを持たれている方も多いかと思いますが、治療を受けてさえいれば決して恐れる病気ではないのです。糖尿病の治療において最も大切なことは、治療を継続させること。しっかり治療を受け続ければ、進行の抑制につながります。また、治療を開始するのに遅いということもありません。ですから、もし今「手遅れかもしれない」、「医師に怒られるのが怖い」と糖尿病を放置している方がいらっしゃったら、なるべく早めに治療を開始してください。

糖尿病の治療方針をお聞かせください。

この病気は診察を受け、医師と一緒に改善に取り組むことが重要です。私は、患者さんと医師は同じ目的に向かって二人三脚で頑張るという意味で、選手とコーチの関係に似ていると思っています。病気という敵を倒すため、治療や生活習慣の改善に取り組む患者さんを医師が知識と経験を持って全力でサポートするからです。医師は決して患者さんを責めたり、脅かしたりする存在ではありませんし、先生のように指導する立場でもありません。私たちは味方同士だということを理解していただき、患者さんに頼ってもらえる存在になりたいと考えています。

糖尿病をはじめ生活習慣病の治療は、生活を制限しないといけないイメージがあります。

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当院でも生活習慣病の改善には服薬に加えて食事指導も取り入れていますが、私は患者さんに「1日3食は食べて構わないけど間食は控えましょうね」とアドバイスします。それも「1人で間食はやめましょうね」ということであって、友達と会う日や旅行の時は食べてもいいという考えです。なぜなら、そういう時においしいものを食べるためには健康でいたいですよね? その楽しみが病気をコントロールする目的になるからです。でも、1人で間食するのは、そのために生きているわけじゃないですよね。だから患者さんにもそのように説明します。それに、特別な日でもない、1人でいる時にお菓子を食べたら、明日も明後日も食べることになりがちです。そういう食べ方はやめましょうね、ということなんです。生活習慣病は長く付き合わなければいけない病気ですから、患者さんが頑張りすぎて息切れしないようにサポートしたいと思っています。

気軽に相談できる、医療の窓口をめざす

健康診断でリスクを指摘されても医療機関が苦手で足が遠のきがちな人がいるようです。

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病気には長く付き合いながらコントロールしていくものと、スピード感を持って対処しなければいけないものがあります。生活習慣病は月単位、年単位で治療計画を立てられるケースが多いですが、がんや心臓疾患が疑われる所見がある場合は速やかに受診してください。受診が苦手だという方は、健康診断で異常値が出たことを医師に叱られると思われるのかもしれません。でも厳しいことを言う医師も、患者さんにリスクを自覚してほしいからであって怒っているわけじゃないと思いますよ。特に私は開業以来、地域の方たちを中心に診ていますから、ご近所さんに怒ったりしません(笑)。だから気軽に相談していただきたいですね。

そもそも先生が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょう。

将来は人の役に立てる仕事に就きたいとずっと思っていました。その中でも、直接的に人の役に立つことができる医師という職業に憧れて獨協医科大学に入学しました。大学時代の思い出は、とにかく試験ですね(笑)。試験に追われ常に必死で勉強していました。今にして思えば、サークル活動などを存分に楽しめなかったのは残念でした。試験以外では、実習も印象に残っています。私の身近には医師がいなかったので、大学で学んでいても「医師の覚悟」というものが実感できなかったのですが、実際に患者さんを治療することで、知識はもちろんですが、患者さんの命に関わる仕事という覚悟が芽生えました。

最後に、患者さんや読者へのメッセージをいただけますか?

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患者さんが体調に異変を感じたとき、どこが悪いのかわからなくても「ひろた医院に行けばなんとかなる」と思っていただけるような医院にしていきたいですね。体調に異変を感じるけれど、どの科を受診したらいいのかわからないとき、気軽に相談できる窓口があるのが早期発見への近道だと思います。ですから、相談しやすい、この町の「話を聞いてもらえる場所」でありたいです。私の専門外の症状でも気軽に来院してください。適切な医療機関を紹介するなど手を尽くします。私は信頼できる医師に診てもらうことが、患者さんにとっての最大の利益だと考えます。1人でも多くの患者さんにとって、そんな医師になりたいと思っています。

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