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相澤 正之 院長の独自取材記事

あいざわ歯科医院

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR亀戸駅より徒歩5分という通いやすい立地の「あいざわ歯科医院」。義歯や噛み合わせ治療に情熱を注ぐ院長の相澤正之先生は、その場しのぎではない根本的なアプローチで、生活を快適に理想に近づける入れ歯を作ってきた。自由診療が多くはなるが、それに十分に見合う価値を提供するという、こだわりや思いを語ってもらった。
(取材日2017年2月9日)

義歯が快適なら外に出たくなる、そんなふうに支えたい

ここ数年で、患者さんの意識は変わられましたか?

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そうですね。当院は入れ歯治療が主ですが、その準備段階として噛み合せ治療や歯周病対策もとても重要です。その中で、もともと入れ歯を必要とするもととなった、歯がなくなることになった原因に対してアプローチしないと、入れ歯だけを作り直しても不具合を繰り返すことになると思っています。以前には「歯がなくなったところに入れてくれればいい」とだけ言われる患者さんも少なくありませんでしたが、今はトータルで治させてくださる方が増えました。歯がなくなるというのは、それ自体が病気なのです。それを認識してもらい、入れ歯を入れる前段階で「これ以上、歯をなくさない」という意識でトータルの治療に入っていただけるのはよいことです。

入れ歯を作られる患者さんは、どのような方ですか?

今入れている入れ歯に何らかの不満をお持ちで、当院にいらっしゃる方がほとんどですね。痛くて噛めない、うまく食事ができないなどと言って来られます。そうした訴えに対して、当院ではよく噛めるというのは最低限のベースとして、その入れ歯を入れて外出したくなるような、はつらつとした気持ちを引き出せるような快適な入れ歯の提供に努めています。例えば、噛むたびに痛いと、食事に誘われても楽しめず、断るうちに引きこもりがちになってしまいますよね。表に出たくなる要因は、人によって食べやすさ、話しやすさや見栄えの良さなどいろいろあるでしょうが、快適な義歯をお作りすることでそれを支援させていただいています。

快適さを追求すると、どのような義歯になるのでしょう。

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自費診療になりますが、フルオーダーメイドで、その方の顎や噛み合わせの状態に合わせてお作りしていきます。歯がなくなるには原因があったはずですから、その過程において顎や筋肉、関節がずれてしまっていないかをしっかり調べます。筋肉というのは、お口の周りの筋肉もですが、顎を動かす筋肉も重要ですね。顎の骨というのは頭蓋骨に筋肉でぶら下がっていますから、その顎がずれるということは、筋肉が左右同じ運動ができていないということになります。その左右非対称な状態をある程度まで是正することが必要な場合もあるわけです。

リハビリ用と最終品、2段階の義歯で満足度をアップ

総入れ歯の理想的な作り方というのはありますか?

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ここに歯が並んでいれば歯がなくなることはなかったであろう場所に、入れ歯の歯を並べるのが基本です。骨に差し込むインプラントと違い、入れ歯はお肉で支えるものなので、比べれば弱いものではあります。その分精密にお作りしないと、歪みが出てきたときにどうしても痛みにつながってしまうのです。ですから当院ではフルオーダーメイドで、患者さんの筋肉や顎の動きに合わせた入れ歯をお作りしています。例えば型を取るにも、従来のやり方では噛んだ状態でお肉の型を取り、歯科医師のほうで頬を引っ張ったり舌を動かしたりして入れ歯の大きさを決めていくものです。でも、それはその方の動きではありません。当院ではお口を開けたり閉じたりして、また患者さん自身に動いていただいて、特殊な機材でその動きを型に取っていきます。

その人本来の動きに合わせて作られるのですね。

そうすることで、優しく快適な入れ歯が作れるわけです。ただし、ずれを完全に解消するというのは難しいものです。そこで、大幅に調整が必要な時には前段階として、リハビリテーション用の入れ歯というのをお作りします。まず正しい位置で噛むことができるようにリハビリをし、順応した時点で最終品の入れ歯を入れるという2段階になります。入れ歯の形は、リハビリ用も最終品もほぼ同じですが、リハビリ用は歯の素材が少し特殊なもので、それで訓練していただいて顎や噛み合わせのずれを是正していくことになります。訓練とはいっても筋トレ的なものではないので、つらくはありません。リハビリ用の入れ歯を24時間、普通に使っていただくだけなので、使用感として負荷がかかるようなものではありませんから。ずれの度合いにもよりますが、リハビリ用の使用期間は1ヵ月から半年というところです。

噛み合せは重要な問題ですが、そうやって調整も可能なのですね。

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ただ、噛み合わせだけを整えても、背中が曲がっていたらきちんとは噛めないかもしれません。背筋を伸ばす練習もしていただければと思いますね。ですから歯の治療であっても、足を組まないようにといった生活習慣のご注意もしていくことはあります。とはいえ、人間は右利き・左利きがあり二足歩行である以上は何らかの歪み、ずれは生じるものです。歯科医師として入れ歯を作るときに「ここで噛んでほしい」というポイントはあるのですが、その方の体がそれを許さない場合もあるんですね。そうすると、妥協点を見つけていかねばならないのですが、そのためには徐々に戻していけるリハビリ用の入れ歯というのは有効なんです。その方の「今」の体の状態でここで噛めればというところを決めて、そこに入れ歯を作ってあげるということですね。首から上だけを見て作るのでは、入れ歯はだめなんです。体に合っているかが大切です。

義歯は作って最初の3ヵ月の順応、使用感が勝負

入れ歯を使われる患者さんというのは、世代的には熟年層以上ですか?

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30代から使われる方もいらっしゃいます。そうしたお口になってしまうのは、その方の幼児期にご家族がしっかりケアができていたかどうかも関係しています。つまり、正しい歯磨きと歯科に通うという習慣付けですね。口腔内というのは生まれた時には無菌状態ですから、親御さんとはお箸を分けるのはいいことです。若い女性ですと、過食などで吐いたりするうちに胃酸で歯がむしばまれてしまうケースというのもあります。歯磨きも歯科への通院も、習慣付けていただきたいですね。虫歯も歯周病も、風邪などの感染症のように外から菌が入ってきて起こるのではなく、口内にいる菌によって起こるものです。それでも罹患する人しない人がいるというのは、歯磨きと通院の問題が大きいのではないでしょうか。

歯磨きと通院の習慣付けが大切なのですね。

実際、当院に入れ歯を作りに来られる患者さんは60代が多いでしょうか。団塊の世代は一心に仕事をされてきて、歯科に通う余裕はなかったでしょう。リタイアして時間ができたところで、きっちりと治したいというお気持ちは十分に理解できます。その分を取り戻すためにも、一度、きちんと噛める義歯を作っていただき、生活全般を健やかに過ごしていただきたいですね。作った入れ歯については私自身の自己満足ではなく、患者さんからの評価を第一義的に考えねばと肝に銘じています。そのためにも、入れ歯の国際的な指標による評価アンケートを治療過程で随時お願いしています。15項目ほどのチェックで、使用感や見た目などの満足度を客観的に見ていきます。作って最初の3ヵ月で満足を高められれば、あとはもう快適に使い続けていただけるものです。入れた時のフィット感が爽快で、「使っていこう!」と患者さんに思ってもらえれば最高ですね。

休日はどのように過ごされていますか?

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昨年は地元小学校のPTA活動に尽くしましたね(笑)。水泳や野球、ドッジボールなど、子どもたちの運動をサポートするのに練習や試合、遠征の見守りなどをするのです。両国は地域の意識が高い土地柄で、やりがいも感じます。今年は後進に少し譲って、本業の歯科のほうで、インストラクターを務めている義歯のセミナー活動が多くなる予定です。同じ思いのお弟子さんもだいぶ増えたので、ますますさまざまな症例に取り組んで共有していければと思います。活力の源は、10年前から始めた神輿(みこし)ですね。担いでいると、何も考えずに頭を空っぽにできるんです。祭りは季節ごとにあって、手が足りないと他の地域から声もかかるので、年に5回以上は担いでます。最初は体が痛いばかりで何が楽しいんだろうと思いましたが、師匠に倣ってコツがわかったら、もう病みつきです。入れ歯治療と同じくらいの情熱を注いでいるかもしれません(笑)。

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