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高木 康正 院長の独自取材記事

高木歯科医院

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2024/02/26

高木康正院長 高木歯科医院 main

JR中央・総武線小岩駅からバスで10分ほどの場所にある「高木歯科医院」は、院長の高木康正先生が1988年に開業したクリニックだ。地域に根差した診療を行い、患者の口腔内の健康をサポートし続けている。高木先生は、気さくな話しぶりで患者の心を解きほぐそうとする姿が印象的なベテラン歯科医師。患者思いの診療を行う高木院長のもとへ、家族ぐるみで通う患者も多い。「地域のかかりつけ医として、患者さんを家族のように大切に思い、お話をしっかり聞いて、安心につながる治療を提供したい」とほほ笑む高木院長に、診療方針や患者への思いなどについて話を聞いた。

(取材日2024年1月12日)

家族ぐるみで通える、地域に根差したクリニック

もともとは歯科医師になるおつもりはなかったと伺いました。

高木康正院長 高木歯科医院1

実はそうなんです。父が商売をしていたこともあり、大学進学の際、最初は経済学部に進みました。しかしいざ入学すると、どうも自分には合わないようだと気づいたんですね。もともと細かい手作業が得意だったことと、単純に商売を生業にするより誰かの健康を支える仕事がしたいと考えて、歯学部に入り直しました。僕が開業場所に小岩を選んだのは、父がここでガソリンスタンドを経営していたからなんです。そういった意味でもなじみのある場所でしたし、開業からずっとこの地域に密着して診療を行っていますので、僕自身としても小岩には思い入れがありますね。

開業から36年がたちますが、現在の患者層について教えてください。

やはり、地域の患者さんがほとんどですね。開業時からの患者さんがお子さんやお孫さんを連れてきてくれたら、長年ここで歯科医師を続けて良かったなと思えますね。昔は虫歯の治療が多かったのですが、時代の変化とともに患者さんのニーズも変わってきたように感じています。今は虫歯と歯周病予防のために通われる方が多い印象です。歯やお口の健康を保ちたいと、患者さんの意欲が高まっているように思います。あとは、当クリニックは高齢の患者さんも多いので、義歯のニーズも高いですね。別のクリニックで義歯を入れたけれど噛み合わせに違和感があるという場合も、お気兼ねなくご来院ください。

患者さんが通いやすい環境を整えていらっしゃるそうですね。

高木康正院長 高木歯科医院2

当クリニックは完全予約制で、できるだけ待ち時間が生じないように運営しています。クリニックには駐車場もありますし、お子さん連れの方も通っていただきやすいと思っています。平日は18時半、土曜日も12時半まで診療を行っています。高齢の方は平日に、働き盛りの世代の方は土曜日に、若い方はご都合に合わせてお越しいただいています。患者さんの反応を見ていると、現在の診療時間でちょうどいいのかなと感じていますね。

地域のかかりつけ医として家族のように患者へ寄り添う

先生の診療方針について教えてください。

高木康正院長 高木歯科医院3

僕は、歯科医師としての自分は何か一つ突出した専門を持つタイプではなく、歯科医師として当たり前のことをしっかりやっていくタイプだと考えています。ですので、診療方針も普遍的と感じられるかもしれません。僕の診療方針は、患者さんを家族のように大切にして、お話をよく聞くことです。診療をしていてよく思うのは、痛み一つを取っても「どんな痛みなのか」「どう痛いのか」「患者さんが痛いと認識している箇所はどこなのか」をしっかり聞く必要があることです。そして、忘れてはならないのが、目の前に座っている患者さん一人ひとりには、それぞれこれまで重ねてきた人生があること。患者さんのお話を深く聞かないことには、その方の考え方に合わせた治療も提案できません。一見治療とは関係のないお話にも耳を傾けて、患者さんのお考えに真摯に向き合う。それが僕の歯科医師としてのコミュニケーションの方針であり、大事にしていることですね。

先生は、義歯治療に注力されているそうですね。

ええ。特に総入れ歯の場合は、歯茎の型採りはもちろん、上下の歯の調和を重視しています。そのため、当院では型採り後に嚙み合わせをチェックするだけでなく、仮歯を入れる際にも噛み合わせの再確認・微調整を欠かしません。これを怠ると噛みづらさや、入れ歯のずれが起きやすくなるでしょう。また、噛み合わせが合っているかは実際に噛んでいただかないとわからない部分も多いです。ですので、入れ歯が完成した際、その場で煎餅を噛んでいただき最終確認を行います。その後の生活に支障が出たらいけませんからね。一方で、患者さんの中には歯茎に十分な高さがなく、入れ歯が安定しにくい方も。そうした方は装着時に痛みを感じやすいため、入れ歯の中にやわらかい層を作るなど工夫しています。入れ歯による痛みの原因はさまざまですので、患者さんの声に耳を傾け、問題を一つ一つ把握しながら治療を進めています。これは、長年の経験が生きてくるところですね。

患者さんと接する時は、どのようなことを心がけていますか?

高木康正院長 高木歯科医院4

できるだけ患者さんにとって話しやすい雰囲気づくりを心がけています。自分がメインで話すのではなく、患者さんが主体となって話をしやすいよう、笑顔で促すことですね。最近では少なくなってきたとは思いますが、歯科医師が怖くてうまく話せず、不安や不満を抱いた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯科医師と患者さんにも相性がありますし、それも一因かもしれません。患者さんは口腔内の症状だけでなく、歯科医師がどんな人だろうと不安な気持ちで来院されるはずです。そんな不安な気持ちに寄り添えるよう、僕は患者さんのお話を伺う前に、症状を決めつけないことを心がけていますね。地域のかかりつけ医として、広い心で患者さんを受け止めて、治療だけでなく気持ちの面でも寄り添いたいと考えています。

地域のかかりつけ医として、やるべきことを着実に

患者さんにもっと知っていただきたいと思うことは何でしょう?

高木康正院長 高木歯科医院5

そうですね。やはり、オーラルフレイルについてはもっと知っていただきたいと思っています。オーラルフレイルとは、「噛む」「飲み込む」「話す」といった口腔機能が衰えることを示す言葉です。口腔機能の低下は老化の早期サインであり、そのまま放置していると食欲が湧かなくなったり、全身の虚弱につながったりしてしまうことがわかっています。ですので、歯科クリニックは虫歯などの今気になる痛みやお悩みを治す場所ではなく、定期的なメンテナンスのための場所だと考えていただきたいですね。現在の歯科医師の役割は、治療から予防にシフトしていると思いますし、高齢化の進んだ社会では一人ひとりがお口の健康をいかに保つかが大切だと考えます。今からでもお口の健康を気にかける習慣をつけて、気になる変化や違和感があれば、クリニックにお越しください。

今後の展望について教えてください。

僕はもう63歳ですので、今通ってくださる患者さんを大切にしていきたいという思いが大きいです。この小岩の町で、これまでと変わらず地道に自分にできることをしながら、地域に貢献していきたいですね。ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、それが僕の使命というか、神様から与えられた宿題なんだと考えています。目の前の患者さん一人ひとりを大切にしながらも、新しい患者さんにも開かれた地域のかかりつけ医として、やるべきことをしっかりやっていく。そうして今後も引き続き、小さなことでも気軽に頼りにしていただけるクリニックでありたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

高木康正院長 高木歯科医院6

当クリニックは地域のかかりつけ医として、患者さんの悩みに幅広く対応しています。僕のスタンスは、「患者さんが安心できる治療を提供したい」に尽きます。例えば、歯医者は痛いから行きたくないと不安に思う方にはなるべく痛みが少なくなるよう配慮しますし、義歯が少し不快だなと違和感を抱えた方の悩みも解決したいと考えています。患者さんお一人お一人に適切な治療を提案して、安心していただけるように努めますので、まずはお気軽にご相談ください。「こんなことは関係ないのかな」と思うような小さな違和感から具体的なお悩みまで、親身に向き合いたいです。地域のかかりつけ医としてできることを着実に、誠実に携わりながら、皆さんのお力にならせていただければ幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

補強床義歯/1万1000円、金属床(コバルト)/21万3906円、セラミック治療/2万1384円~

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