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小島博之 院長の独自取材記事

東小岩わんぱくクリニック

(江戸川区/小岩駅)

最終更新日:2019/08/28

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小岩駅からバスで約10分。南小岩3丁目バス停すぐにある「東小岩わんぱくクリニック」。東京都内に20余の診療所、グループホーム、デイケアなどを多数運営する桐和会グループの小児科クリニックで、病児保育室も備えている。「真に必要な医療・サービス」の提供に取り組む桐和会グループの小児科を、設立時から支えるのは、優しい笑顔が印象的な小島博之院長。アレルギーがご専門で、喘息・アトピー性皮膚炎のほか、食物アレルギーの原因食品を確定したり、原因食品の除去を解除したりするための「食物経口負荷試験」など、専門医によるケアが受けられる数少ないクリニックで、アレルギー疾患を抱える患者も多く訪れている。「病気を治すために頑張る親子の応援団でありたい」と話す小島院長に、診療方針やクリニックの特徴から、医師をめざしたきっかけや趣味の話まで、たっぷり伺った。
(取材日2014年12月19日)

江戸川区内で病児保育室を開設

豊富なご経験をお持ちですが、子どもたちが病院を怖がらないように工夫されていることはありますか?

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まず待ち合いスペースは、お子さんが安心できるよう優しい音楽を流し、ダウンライトの光に包まれるようにしています。イメージカラーをオレンジにしたのは、くまの人気キャラクターのように優しく癒やしてくれる場所にしたかったからです。私の専門はアレルギーですから、熱もなく体は元気だけど、薬を定期的にもらいに来る子もたくさんいます。だからこそ、病院というよりは、親戚の家の応接間のような、居心地の良い空間が理想です。桐和会の小児科医師は皆、白衣は着ていません。「日曜日のパパ」をイメージしていて、子どもたちに安心して来てほしいと思っています。どうしても待ち時間が出てしまうので、飽きないようにキッズスペースや塗り絵を用意しています。院内の掲示や飾りはすべてスタッフの手作りで、季節に合わせて毎月変えてくれていて、楽しみにしてくれる子も多いですね。

院長就任の経緯を教えてください。

桐和会グループの理事長と私は中学高校の同級生です。理事長は、「医療・リハビリ・介護ケアの充実」を、人々の暮らしを守る重要な柱の一つとして位置づけ、地域に根差した医療と介護ケアサービスの提供に情熱をもって取り組んでいました。さらなる地域貢献を目的に、小児科クリニックを開設したいということで、大学病院に勤務する私に声をかけてくれました。私もゆくゆくは町医者として地域医療に携わることが夢でしたから、喜んでお引き受けし、折角なら「診療所併設型の病児保育室」も同時に開設したらどうかと提案しました。それは私が千葉県で開設された病児保育室の立ち上げをたまたまそばで見ていた経験もあり、これからの時代に必要な子育て支援は、病児保育だと考えたからです。理事長の快諾を得て、クリニック開業から半年後には、江戸川区に病児保育室を開業しました。ご利用になる地域の皆さんからは大変喜んでいただいています。

グループの中での位置づけや役割は?

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グループの理念は「患者第一」。患者の目線に立ったやさしい医療、真に必要な医療の提供です。グループ内の小児科クリニックには院名に“わんぱく”が付いており、お子さんに元気にすくすくと育っていただきたいという願いが込められています。我々は小児科ですが、お子さんだけを見ていてはダメ。子どもを育てるお母さんや家族が元気でなければ、お子さんも元気になれません。お子さんが元気にすくすく育つためには、単に病気を治す医療行為の提供だけでなく、親の「子育て健康支援」を行うことも当院の役割だと考えています。桐和グループの小児科医の目標は、保護者の皆さんとコミュニケーションを密に取りながら、医療プラスアルファを提供できるクリニックになることです。

病気を克服した経験は、大人になっても生かされる

先生の診療のモットーを教えてください。

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「病気を治すために頑張る親子の応援団」でありたいと思っています。地域医療に携わるようになり、先輩からいただいた「子どもの100年を見据えた医師になれ」という言葉をよく思い出します。赤ちゃんの頃に培ったことを100歳になっても応用できる、“健康学習者”として子どもたちを見るということです。また、「病気を克服するために自分が努力したことや頑張った経験」は大人になってからも生かされます。例えば、アレルギー疾患を持つ子どもにとって、早寝・早起き、食事などの規則正しい生活、調子が良いときも悪いときも毎日お薬を飲み続けるといった経験は、継続的な健康維持や学校での勉強にも応用できます。勉強もしたいときだけすればいいのではありませんよね。病気を克服し、問題解決能力を身に付けた子は、将来どんな困難が起きようと、必ず乗り越えことができると私は信じています。お子さんがアトピーやぜんそくだと分かると、落ち込むお母さんがいるのですが、マイナスに捉えないでほしいのです。私自身もアトピーや喘息を乗り越えた経験があるので、患者や家族の気持ちに寄り添い、応援しながらサポートしていきたいですね。

患者や家族に寄り添い、病気に立ち向かう力を引き出すことが大事なのですね。

まさにそうです。ただ、「アトピーです」「喘息です」とはっきり言われると傷つく方が多いので、最初は言葉を選びながら、少しオブラートに包んでお話しするように心がけています。いずれはっきり言わなければいけないのですが、病気は悪いことばかりではないということをお伝えしたい。乗り越えた子たちが将来強くなれることや、今後の見通しなど、具体例を出して、「一緒に頑張っていこう」とお話ししています。例えば、アトピー性皮膚炎は継続したスキンケアが大事ですが、負担に感じる親御さんも少なくありません。しかし、虫歯にならないように行う毎日の歯磨きはそれほど苦ではないはず。スキンケアもそれと同じだと話すと、「それならできそうだ」と見方が変わります。効果がないと人間嫌になるので、改善が見られたらちゃんと言葉にして褒めるように心がけています。

アレルギーがご専門ですが、こちらではどのような治療が受けられますか?

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やはり風邪といった一般の疾患が多いのですが、喘息・アトピー性皮膚炎・食物アレルギーといったアレルギー疾患の診察を行っています。特に食物アレルギーを専門的に診られる医師は数が少なく、専門治療が受けられる医療機関は非常に限られています。「食物経口負荷試験」は、食物アレルギーの最も確実な診断法です。実際に食物を摂取してもらい、アレルギー症状の出現を確認して原因食物を明らかにし、除去食の必要性を判断する検査です。信頼性が最も高い検査ですが、患者さんに原因食品と疑われる食物を食べてもらうわけですから、重篤なアレルギー症状を引き起こす危険性があるため、熟練した医師の監督下である必要があります。0〜1歳頃に食物アレルギーと診断されても、3歳ぐらいになると半数ほどのお子さんは食べられるようになりますので、確認のために再度食物経口負荷試験を行います。「いつから、どのぐらい食べられるか」を判断することは非常に難しいのですが、当院ではアレルゲンの確定診断から、除去していた食物の解除確認までを一貫して行っています。

子どもの便秘は要注意。クリニックオリジナル「べんぴの本」を作成して啓発にも注力

医師を志したきっかけは?

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自分が喘息やアレルギー性疾患があったことがきっかけで、医療に興味を持ちました。喘息の発作で苦しんでいるときに往診に来てくれて、笑顔で治してくれた先生に憧れるようになりました。一方、アレルギー性鼻炎で大学病院に行ったら、「この病気は死なないと治らない」と言われ、子ども心にも大きなショックを受け、同じ病気で苦しむ人を治療する医師になろうと決めたのです。医師になってからは、自分が子どもの頃にやってほしかった診療を実行している感じですね。それでも1日100人以上診察していると、疲れ切ってしまうこともあります。そんな時は、壁いっぱいに貼った絵やメッセージに元気をもらっています。親御さんからご意見を聞くために設置した投書用紙に、いつの頃からか子どもたちが絵やメッセージを書いて、もって来てくれるようになったのです。壁に貼ってあるのはごく一部ですが、私の元気の源です。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

運動が好きなのと、体を動かしていないと体調が悪くなるので、平日も休日もランニングをよくします。走っていると頭の中が空っぽになってすっきりしますよ。最近できていないのですが、シーカヤックは本当にいいリフレッシュになりますね。平日は何かと忙しいので、犬と過ごす時間に癒されています。

クリニックのオリジナル絵本があるそうですね。

「べんぴのおはなし」という絵本をスタッフと一緒に作りました。便秘の子は見過ごされがちで、毎日出ていても、うさぎのうんちのような便ではお腹に便が溜まっていることが多々あります。便を掻き出さなければいけない子や、大学病院に紹介し、全身麻酔で手術するほどになってしまった子もいました。10歳を過ぎても便秘が続けば、巨大結腸症を発症する危険があり、便秘を放置する怖さをわかりやすく、お母さんたちに知らせなければと思ったのです。世の中に「うんちの本」「トイレの本」はあっても、「便秘の本」はなく、だったら自分たちで作ることにしたのです。院内に置いていますので、お子さんと一緒にご覧になっていただきたいです。

読者にメッセージをお願いします。

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正確な診断はもちろん、専門外のこともある程度のレベルの診断がつけられるよう日々研鑽に努めています。勉強会に出たり、医局員として所属している大学から最新の治療法の情報を得たり。グループ内の連携や情報交換も密に行っています。何かおかしいと思えば速やかに専門医にご紹介できるネットワークがあることも当院の強みですね。また、夏休みなども長期の休診期間を作らず診療が可能なのは、グループ運営のクリニックだからこそのメリットです。当院は常に親子の応援団でありたいと考えており、全体の5%に上る障がいを持つ子どもたちの子育て支援も準備を進めている所です。子育ては一人でするものではありません。何か心配や不安なことがあれば一人で悩まず、医者も含めて、地域全体で育てていきましょう。相談だけでも気軽にお越しください。

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