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加藤 正二郎 院長の独自取材記事

江戸川病院

(江戸川区/江戸川駅)

最終更新日:2020/04/01

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ゆったりと流れゆく江戸川を静かに見守るように建つ「社会福祉法人仁生社 江戸川病院」。80年以上の長きにわたり地域住民の健康を守り続けてきた、地元になくてはならない病院がそこにある。「新しい医療の風を吹かせ続けたい」と穏やかに語るのは加藤正二郎院長。整形外科部長も兼務する若きリーダーだ。地域連携を何より大切に時代の流れや患者のニーズに沿った医療を提供する同院、近年は特にがん治療に注力し確かな実績を挙げている。身近なかかりつけ医の温かさを忘れず、先端レベルの医療の提供をめざす加藤院長に、日々の診療への思いや今後の展望など、じっくりと聞いた。
(取材日2016年4月5日)

患者のニーズに合わせがん治療に注力、先端治療も導入

先生はいつ院長に就任されたのでしょう?

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今年の4月です。そもそも祖父が当院を開院したのが1932年ですから来年で85年。当時は結核治療のための病院でしたが患者さんのニーズもあり、父が院長在任中の17年ほど前から現在のような総合病院として幅広い診療を行っています。その後、前院長の兄が2013年に外来部門を独立させ、すぐ近くで「メディカルプラザ江戸川」を開院。もともと外来診療を行っていたスペースでは、より安全で精度の高い医療をご提供できるよう救急部門のほか、人工関節や、循環器、内視鏡などそれぞれの部門で高度医療への特化を進め、診療内容も、心臓カテーテル治療をはじめとする循環器疾患治療、整形外科の人工関節手術、そしてがん治療と、時代とともに変化する病気の構造に合わせて力を入れてきました。僕のめざすところもまったく同じ。これまでの流れをしっかりと受け継ぎ充実した診療を行っていきたいと思っています。

近年はずっとがん治療に力をいれていらっしゃると伺いました。

当院のがん治療の最大の特長は高性能の放射線治療装置を導入している点です。通常の放射線治療は、がん以外の部分にも放射線があたってしまいますがこの装置はがんだけピンポイントにあたるようコンピューターで自動的に照射口を変化。かつ、ぐるぐる回りながら、がんだけくりぬくよう照射するのでこれ以上正確な照射はなく、患者さんの負担もとても軽く済むんですよ。これを3台完備し朝から夜10時までフル稼働。3台体制で治療を行うところは当院と香港の病院の2ヵ所のみなんですよ。また腫瘍血液専門ドクターが5人在籍、無菌室も8室あるほか、第4のがん治療として注目されているがん免疫療法も専門チームを立ち上げ積極的に導入し始めました。がん治療に不可欠な外科、放射線、化学療法の3本柱がそろい患者さんにベストな治療選択できることが確かな治療結果に結びついているのだと思いますね。

先生は整形外科部長も兼任されていらっしゃいますね。

2

はい。院長になってもできる限り診療や手術に関わっていくことが社会への貢献にもつながると思っているんです。当院は11の手術室を完備、人工関節や脊椎疾患など年間1950件(2015年4月~2016年3月現在)もの手術を行っています。特に力を入れているのが、できるだけ小さな傷やダメージで行う最小侵襲手術(MIS=Minimally Invasive Solution)。痛みの軽減や術後リハビリの早期開始、早期社会復帰を可能にするだけでなく、同じ治療するなら見た目も美しくと、僕は術後の審美性にもこだわっています。また最近はスポーツ整形に力を入れ、スポーツ医学科を立ち上げたほか、運動器カテーテル治療など新しい治療も積極的に導入。これからも大学病院レベルの知識と技術を持ちつつ、患者さん本位に小回りの利く当院の一番の強みを生かし、QOLを高める診療をしていきたいと思っています。

兄が吹かせた新しい医療の風を、より確かなものに

やはりずっと医師を志されていたのですか?

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そうですね。医師以外の道は考えていませんでした。僕はずっと「兄と同じことをやろう」と後を追ってきましたから、兄が当然の選択肢として医師を志した時点で、僕もごく自然にめざしていたのだと思います。恥ずかしい話ですが、僕が自分の将来としっかり向き合ったのは大学4年生のとき(笑)。そこからは本当に一生懸命勉強しましたね。小さい頃から手先が器用だったこともあり整形外科を専門に選びましたが、実は美容整形に行きたかったんですよ。今、できるだけ目立たない、審美性にもこだわった手術を行っていますが、整形外科はQOLに関わる、よりよく生きる科。非常に似通った部分があると感じています。

お兄さまからたくさんの影響を受けられているのですね。

僕にとって兄は目標であり、すべてにおいて優れているとずっと思ってきました。ともに病院経営に携わり、めざすところも基本的な思いも一緒と実感。院長となった今も「兄だったらこう考えるのでは」と、常に念頭に置いています。例えば、がん治療において兄は当院を、患者さんが身近なところで先端レベルの治療が受けられる施設「キュアシティー」にしたいとまい進してきた。その実現に向け、今度は僕が頑張らなければと思いますし、いわば「江戸川モデル」ともいえるがん診療を行っていきたいと思うんです。兄は奇抜かつ独創的な発想でさまざまな新しい風を医療に吹かせてきましたが、僕が院長になったことで、それが止んだとは絶対に言われたくない。一層の風を吹かせていきたいですね。

ご自身の自由な時間はどのように過ごされているのでしょう?

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院長になり、歴史の重みも感じながら、日々、忙しくしていますが、働くことにまったくストレスはないんですよ。趣味といえば大学時代はテニスに打ち込みましたが、今はゴルフ。あとはガーデニングですね。インターネットで検索するのもガーデニング関係のことばかりなんですよ(笑)。プランターや壁面ガーデニングを中心に楽しんでいるんですが、実は壁面ガーデニングでは特許も取っているんです。植物って時間をかけて大きくなっていくでしょう? 物事も一緒。いろいろなムーブメントも、気になったときに種をまいていかないといけないと思っています。

身近なかかりつけ医の温かさを大切にした医療を提供

いつも心がけていらっしゃるのはどのようなことですか?

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患者さんと接するとき、例えば、今ご主人を亡くしたばかりといった最悪のバックグラウンドを持っていらっしゃる方だと想定するようにしています。何気ない言葉かけも心を込め、何事もあきらめずに励まし、対応することで、思いがけない結果に結びつくこともあるんですよ。これは、僕自身が患者さんからかけられたひとことで実感したこと。常に温かく優しい気持ちを忘れずにいたいと思いますね。

地域に根付いた診療を意識されているそうですね。

はい。地域とのつながりこそが何より大切だと思っています。当院を受診くださる患者さんは近隣にお住まいのご高齢の方がほとんど。クチコミやご紹介で来院くださる方ばかりなんです。そこで2009年に医療法に基づく地域医療支援病院の承認を受けて地域連携室を設置。スムーズにご紹介いただき必要な検査結果のデータをインターネットで迅速に共有するシステムを構築したり、講演会も定期的に開催するなど、地域のクリニックの先生方と交流を深めるよう心がけています。ますますの充実を図るとともに、これからは医療面だけでなく、例えば事務的な面でもサポートするなど、どんなふうにしてさしあげればクリニックの先生方にとってメリットがあるのかといったことも考えていきたいですね。

今後の展望、そして読者にメッセージをお願いします。

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ご高齢で都心の大学病院への通院が難しくなってしまった方にとって身近な当院で同じ治療が受けられるのは大きなメリットのはず。力を入れるがん治療に関しては、転移がんにも効果があると注目されている中性子線治療を行う施設を国立がん研究センターに次いで建設。できるだけ早く治療に導入していきたいと思っていますし、さまざまな疾患についても求められる最善最良の治療結果をご提供できるよう先端レベルの医療機器をそろえ、新しい治療も積極的に導入し、実績経験ともに豊富なドクターが診療にあたる体制を整えています。めざしているのは地域の方々、医師、社会のすべてに対して有意義な医療。これからも患者さん目線を忘れず、身近なかかりつけ医の温かさやフットワークの軽さを大切に、一歩一歩僕らしく進んでいきたい。末永く健康で楽しい人生を送るため気軽に受診いただけるとうれしいです。心からお待ちしています。

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