全国のドクター9,189人の想いを取材
クリニック・病院 158,628件の情報を掲載(2024年4月27日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江戸川区
  4. 西葛西駅
  5. ハタデンタルクリニック
  6. 秦 光潤 院長

秦 光潤 院長の独自取材記事

ハタデンタルクリニック

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2024/02/26

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック main

西葛西駅から車で10分の落ち着いた住宅街にある「ハタデンタルクリニック」。開業して23年、また現地に移転リニューアルして3年となる。院内は明るく清潔感があり、小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代が通いやすいバリアフリー設計。院長を務める秦光潤先生は、診療では「口腔内だけでなく体全体に目を向ける」というポリシーを大切にしており、口腔外科を軸に漢方薬など、東洋医学からの視点も取り入れたきめ細かな治療を提供している。また秦院長は、柔道選手として活躍した経験を持ち、現在は師範として江戸川区柔道会の副理事長も務めているという。プライベートでは5児の父でもあり、子どもへの愛情あふれる秦院長に、得意としている治療や診療に対する思いを聞いた。

(取材日2024年1月25日)

骨格を含め体全体に目を向ける歯科治療を大切に

顎関節症でお悩みの方が増えていると聞きましたが、何が原因になるのでしょうか?

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック1

「口を開閉するとごりごりと音がする」といった症状でご不安になり、来院される方は増えています。実際に、顎だけでなく、耳の奥にある顎の関節がこすれて耳が痛むという人もいますし、症状がひどいケースでは、ほとんど口が開かなくて、ご飯もうまく食べられないということもあるんですよ。実は、顎関節症は顎そのものが悪いというより、骨格が原因と考えられることが多いんです。東洋医学会で実際に発表された事例では、骨格のゆがみで左右の足の長さが5センチも違ってきた患者さんがいたそうです。しかし、左右のバランスを整えるために手術で骨を切ったところ、今後は口が開かなくなってしまった、という事例もあるようです。

だから院長は、日頃から「骨格からチェックする」ということを大事になさっているのですね。

はい。顎関節症というのは顎の関節や噛み合わせだけでなく、全身の骨格のずれも大きく関係していると考えられます。頭は人間の体の中で一番重い部分ですが、たった7つの首の頸椎で支えられていますから、頭を下げる姿勢ばかり取って猫背になると、首の筋肉が頸椎を引っ張ってゆがみ、顎関節にも悪影響を与えやすいのです。歯科でも口の中だけを診るのではなく、そういう部分をきちんと理解して治療を行うことが必要だと考えています。顎関節症の治療というと、マウスピースを使った噛み合わせへのアプローチばかりに着目されがちですが、骨格のゆがみなど体全体に目を向けて、根本的な原因を探りながら問題を解決していくということが大切だと私は思っています。

診療の際に大切にされていることはどのようなことですか?

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック2

やはり、「口の中だけでなく全身にも目を向ける」ということですね。診療の際には、患者さんが歩いてユニットに座るまでの歩き方からすでに観察を始めます。すると歩き方で、「腰が悪そうだな」といったことがわかってくるんですね。聞けば、お仕事で長時間パソコンに向かうことが多いですとか、何かしらの骨の問題は見出せます。そうした情報は歯科治療でも常に念頭に置いて治療方針を考えますね。最近では、小・中学生にいわゆる「スマホ首」が多いのが気になります。つまり、ストレートネックです。こうしたところから全身の骨格にゆがみが生まれて、顎の関節に痛みや違和感が出るようになってしまうことがあるので、診療時には適切なストレッチ方法などをお伝えすることもあります。

親知らずの抜歯や小児診療も得意分野

秦先生は、親知らずの抜歯がお得意だそうですね。

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック3

親知らずの抜歯は歯科医師になりたての頃から磨いてきた技術ですので、お悩みを改善することには自信を持っています。以前、副院長として働いていた勤務先は、歯科医師の雇用形態が少し特殊で、常駐の歯科医師ではなく大きな病院から個々に派遣されてくる歯科医師が対応する仕組みだったのでした。いろいろな場所から口腔外科の専門家たちが集まるわけなので、それはもう見事な手際で、スマートに処置を行うんです。次元の違う技術を見せられる日々でした。そこで私も彼らの技術を学び、別の勤務先ではかなりの数の手術を行う毎日を送りましたので、「歯の気持ちがわかる」と言っても恥ずかしくないまでに経験値を積ませていただけたことに感謝しています。

「歯の気持ちがわかる」とはどういうことでしょうか?

例えばエックス線画像を撮り、歯根の形状を確認したとしましょう。でもエックス線画像は、片方だけからしか撮っていないものですので、情報の精度としては50%といったところなんです。残り50%、見えていないところで、歯根が思いもよらない方向に曲がっていることもあるわけです。ですので、歯根がどう伸びているかは、経験値からくる想像力で正確に読み取らないといけないんですね。親知らずは、手早く抜いてあげることで腫れがひどくなることを防げる可能性も見込めますが、予想が不正確で苦戦してしまうと骨膜の損傷度が大きくなるので、当然痛みも出ますし腫れも出ます。これまでの研鑽の積み重ねから、こうした予想から処置まで精密に行えるところが私の強みであると自負しています。

成長期に骨格のバランスを崩しやすいお子さんにとってもありがたい強みですね。

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック4

お子さんの対応についても得意としています。お母さん方のクチコミで、ずいぶんお子さんの患者さんも増えましたね。他院では泣きじゃくってしまうけれど、当院になら来てもいいという子もいるようです。私としては、その子の目線で治療しているだけで、たとえ治療中に口の中に入れている指を噛まれてもニコニコ顔を崩しません。お子さんが嫌がることを大人の私たちがしているんですから、噛むくらいなんともないんです(笑)。診療後はご褒美として、31種類のいろんな味の歯磨き粉をプレゼントしたり、スーパーボールがもらえるくじを用意したりして治療の労をねぎらうようにしています。

東洋医学の視点を取り入れたきめ細かな診療を提供

東洋医学の視点も診療に取り入れていると聞きました。

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック5

私は40年以上柔道をやっていることもあり、ずっと骨に関する勉強をさせてもらっていたんですね。それをきっかけに東洋医学について専門的に学ぶようになり、診療にもその視点を取り入れています。西洋医学に、漢方薬などの東洋医学をうまく組み合わせることで、患者さんお一人お一人に合わせた、よりきめ細かい対応ができるように努めています。東洋医学では全身の機能は経路でつながっているとされます。例えば、つぼを刺激して、唾液を出やすくするといったことも、東洋医学的な視点の一つです。ほかにも歯科治療はどうしても「怖い」という気持ちを持たれやすいですので、患者さんに落ち着いた状態で治療に入ってもらうためにも、東洋医学の観点を活用しています。

こちらではインプラント治療にも力を入れていると伺っています。

そうですね。インプラント治療というと、歯茎を切り開いてインプラント体を埋め込むのが主流です。ですが当院では、インプラント手術による外科的侵襲を少なくするため、インプラント体の太さの分だけ歯肉をくり抜いて埋入するという方法を採用しています。それだけでなく、ほかにも患者さんの体になるべく負担のかからない手法を取り入れながら、質の高さにこだわったインプラント治療の提供に努めています。インプラント治療の技術や専門性に関しては、開業前の勤務先にいらした口腔外科を専門とされている先生の手術を長年そばで見続けて習得しました。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

秦光潤院長 ハタデンタルクリニック6

「みんなに笑顔になってもらいたい」というコンセプトは、昔と変わらず今も大切に守っています。また、近隣の施設などへの訪問歯科診療もしており、頼まれたらどこまでも行くという思いでいます。長女も歯科医師の道を歩み始め、週に1度、当院を手伝ってくれるようになりました。これからも親子で、地域の皆さまが安心できるような診療を続けていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万円~、マウスガード作製/小学生2000円~・学生4000円~・一般5000円~、歯列矯正/小児37万円~・成人70万円~

Access