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升田 春夫 院長の独自取材記事

三枝産婦人科医院

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2023/05/01

升田春夫院長 三枝産婦人科医院 main

東京メトロ東西線西葛西駅から徒歩3分。「三枝産婦人科医院」は30年以上も地域に親しまれてきたクリニックだ。院長の升田春夫先生は東京大学附属病院や東京都立墨東病院の周産期センター(現・総合周産期母子医療センター)などで長年研鑽を積み、経験豊富な超音波専門の医師だという。出産に関して不安を抱える患者が安心できるようなサポートに努めるとともに、近年相談の多い、月経困難症や更年期障害、不妊治療に関しても積極的に診療している地域密着型のクリニックだ。「とにかく患者さんと同じ目線に立ち、寄り添えるような診療をしたい」という診療方針を示す升田先生に、取材ではクリニックの特徴、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2023年3月14日)

出産専門の医師として患者のサポ―トに尽力

先生が産婦人科の医師になられた理由を教えてください。

升田春夫院長 三枝産婦人科医院1

医師だった父を目標に、この道へ入りました。父の専門は神経内科でしたが、私はとにかくお産をやりたいと思っていました。お産は一つの生命が生まれ出る、とても大切で喜ばしいことです。けれど、必ず危険が伴うことでもあります。その危険を少しでも減らす手伝いができればと思い、産婦人科医を選びました。実は、そう思うようになったのは、母が弟を妊娠していた末期に妊娠高血圧症候群にかかり、子癇(しかん)発作で2人とも亡くなってしまったという経験をしたからです。それが非常に無念で、現在の道につながりました。1983年に東京大学医学部を卒業後、すぐに同大附属病院の産婦人科に入局。大学病院や東京都立墨東病院の周産期センター(現・総合周産期母子医療センター)での診療と研究を経て、2002年にこちらの副院長になりました。2014年からは院長を務めさせていただいています。

医院の特徴を教えてください。

「地域に密着したお産の専門施設」として、地域の患者さんに奉仕することをめざし、とにかくいいお産ができるようにということを第一に考えて医療を提供しています。患者さんの不安を取り除くことを大切にし、急な出血など緊急性が高いことには24時間いつでも対応可能です。また、無痛分娩など、患者さんのニーズにお応えできるようにも心がけています。三枝義人(さいぐさ ・よしんど)名誉院長も私もそうですが、お産に関する診療・研究に長く携わってきました。産科を専門とする者として間違いのないものを提供できるよう自信を持って診療にあたっています。また、英語での診療対応が可能なので、海外の患者さんの受け入れも可能です。

どういった患者さんが多く来院されるのでしょうか。

升田春夫院長 三枝産婦人科医院2

当院ではお産以外の婦人科治療もしっかり行っています。ここ数年は不妊治療に関する相談は増えてきている印象です。当院では体外受精までは行っておりませんが、一般的な不妊治療は行っています。また月経困難症や更年期障害のお悩みも多いです。ここ10年くらいでピルの処方はかなり増えてきていますね。月経困難症の相談は20代が一番多く、10代でもお母さんと一緒に来院されるケースもあります。更年期障害に関しては、ホルモン補充療法を主幹に治療しておりますが、症状に応じて漢方も処方しています。当院で生まれたお子さまが大きくなって来院されるというケースも多いですね。

親子3代で通える地域に根差したクリニックでありたい

ご専門の超音波医学について教えてください。

升田春夫院長 三枝産婦人科医院3

私は超音波による新しい胎動計の研究・開発などを専門に、たくさんの症例を手がけていました。当院では超音波に関する技術を生かして、診療の中で赤ちゃんを3Dや4Dで立体的なイメージとして見られるような検査をしていますね。お母さんに赤ちゃんのおなかの写真などを見てもらうことで、イメージを膨らませてもらい、お産に対する楽しみや喜びを増やせるようにしています。妊娠7、8ヵ月目に入ってくると、かわいい顔が見られますよ。実際に見ることで赤ちゃんに対するイメージが明確になり、こういう子が自分のおなかの中にいるんだという実感が湧くことによって、家族みんなの出産や育児に対する意識も高まるようです。超音波検査は毎回の健診で必ず行うわけではありませんが、映像を見ることで、赤ちゃんが成長していく様子も感じ取れると思います。

印象深い患者さんとのエピソードはありますか。

ここに来る前のことではありますが、破水して緊急搬送されて来た妊娠9ヵ月ぐらいの方がいらっしゃいました。救急車が到着してから15分後にはおなかを切って赤ちゃんを取り出しました。それから数年たった後、その時のお母さんとお子さんが訪ねてきてくれたんです。お子さんが元気に走り回っている姿を見て、本当に良かったなと心から思いました。われわれ産婦人科医は、お母さんと赤ちゃん双方のために存在しています。少しでもサポートができるよう、これからも精進していきたいですね。

どういった患者さんにお越しいただきたいとお考えでしょうか。

升田春夫院長 三枝産婦人科医院4

患者さんが心配していることに対して、どうするのが一番良いのかのアドバイスはできる、かかりつけの産婦人科でありたいですね。まずは当院にお越しいただき、ここでできる治療はここで、専門性が必要な場合は当院の関連病院を紹介しますので、ご安心ください。20数年この土地でやってきていますので、大きな病院との信頼関係もあります。近隣の東京都立墨東病院や東京臨海病院をはじめ、都内の大きな病院は紹介が可能です。親子、孫の代まで家族そろって通っていただけると、非常にうれしいと思います。

患者と同じ目線に立ち、寄り添った診療をめざす

先生が診療する上で大事にされていることを教えてください。

升田春夫院長 三枝産婦人科医院5

なるべく患者さんが緊張しないように配慮することはもちろん、診療後に不安を残さないことを心がけています。穏やかな接し方で、どんなことでも質問していただけるよう気を配っていますね。質問したいことがあっても、緊張のあまり忘れてしまう方も結構いらっしゃるので、診療の最後には必ず何か困ったことがないか確認するようにもしています。患者さんと同じ目線に立ち、寄り添った診療をすることが私の一番の基本理念です。大きな病院にいた時にはなかなかそれが満足にできていなかったような気がしていて、今のクリニックに来た時には必ずそれをかなえたいという思いがありました。完璧にはできないことも多いですが、少なくとも患者さんが当院に来られて、きちんと診療を受け、その結果ちゃんと理解して、満足した状態で帰ってもらえるように診察を行っております。

クリニックの今後の展望についてお伺いできますでしょうか。

今後も変わらずとにかくいいお産ができるような医療の提供に努めていきたいです。ただ、月経困難症や更年期障害といった相談も増えてきていますので、あらゆる世代の女性へのプライマリケアはしっかりできるようにしていきたいですね。患者さんにとって一番いい治療が受けられるように、普段から大学病院をはじめとする専門医療機関の先生たちとも、いい協力関係を築くよう努めています。母から娘、お孫さんまで世代を越えた地域のかかりつけ医として患者さんのお役に立てればと思っています。今後も地域に根差した産婦人科診療をしっかりと皆さんに提供していきたいですね。女性の一生に寄り添えるクリニックでありたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

升田春夫院長 三枝産婦人科医院6

私は周産期の研究、診察に長らく携わり、周産期においての治療には自信があります。スタッフも長年一緒にやってきている方が多く、みんな当院の理念をしっかり熟知していますので、優れたチーム医療が提供できると思っています。少しでもおかしいなと体に異変を感じるようであれば、速やかな受診をお勧めします。病気は早期発見、早期治療が何より重要です。婦人科で異常がなければ別の科への紹介も可能です。昔よりも婦人科のクリニックへ足を運ぶハードルは下がってきていると思いますので、恥ずかしいという気持ちや不安な気持ちを持たず、肩の力を抜いてぜひお気軽に受診ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

避妊用ピル/2600円

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