全国のドクター13,851人の想いを取材
クリニック・病院 156,759件の情報を掲載(2025年6月14日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 江戸川区
  4. 船堀駅
  5. 医療法人社団 青木クリニック
  6. 青木 順 院長

青木 順 院長の独自取材記事

青木クリニック

(江戸川区/船堀駅)

最終更新日:2025/06/04

青木順院長 青木クリニック main

都営新宿線船堀駅から徒歩7分、バス通りに面したビルの1階にある「青木クリニック」は、2005年の開院以来、一般内科を軸に生活習慣病、腎臓病、心疾患、脳卒中など幅広く対応するクリニック。多くの地域住民から信頼を集めている。2025年に父である先代の青木正巳前院長から同院を引き継いだ青木順院長は、順天堂大学医学部附属順天堂医院で消化器外科と一般外科を専門に研鑽を積んだエキスパート。下部消化管外科を専攻した経験を生かし、同院を継承したタイミングで肛門外科も開設。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医として、胃と大腸の内視鏡検査による診断、治療にも注力している。穏やかな語り口が印象的な順院長に、クリニックの診療や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2025年5月15日)

先代から継承した「断らない診療」を実践し地域に貢献

先生のご経歴とクリニックご継承までの経緯を教えてください。

青木順院長 青木クリニック1

2007年に順天堂大学医学部を卒業し、2年間の研修後、順天堂大学医学部外科学講座専攻医として入局。その後は、同大附属病院の静岡病院や練馬病院で研鑽を積み、下部消化管外科専門の医師としてキャリアをスタートしました。大学病院にいる間に、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医を取得しました。その後、東京臨海病院に就職し、4年間外科医長を務めましたが、当院の先代院長である父が体調を崩したことをきっかけに、クリニックを継承し今に至ります。2025年に院長に就任し、現在も東京臨海病院の非常勤医として、手術の執刀と指導、外来を担当しています。

クリニックの患者さんの手術も先生が担当してくださるのですか?

もちろん無理強いをすることはありませんが、患者さんのご希望をお聞きして、私が関わった患者さんをそのまま手術までさせていただければ、すごくありがたいなと思っています。造影CTなどの大きな検査は、どうしても病院で受けていただくことになりますが、術後の体調管理や手術後の内視鏡でのフォロー、転移再発を調べるためのおなかのエコー検査などは当院でも受けていただけます。むしろ、病院では待ち時間が長かったり、検査担当医が誰になるのかわからなかったりという心配もあるので、当院でお願いしたいとおっしゃる患者さんも多くいらっしゃいますね。

クリニックの診療方針について教えてください。

青木順院長 青木クリニック2

私の父である前院長は、特に初期診療に関しては専門に特化しないという方針でした。とにかくまず診させていただいて、必要があれば専門の医療機関に橋渡しをする。要は断らない、来てくれた患者さんはすべて診ますという方針を継承しています。私の専門は下部消化器外科、一般的には大腸肛門科と呼ばれる診療科なので、痔やお尻の病気を診る肛門外科を新たに標榜しました。当院はもともと内視鏡検査とエックス線撮影検査、エコー検査の機器など消化器内科クリニックで必要な設備はすべて備えていますが、内視鏡は先進の機器に入れ替えました。また、2025年4月よりウェブ予約システムを導入しました。予約は直前までキャンセルできるので、気軽に利用していただけたらと思います。

消化器外科を軸に大腸肛門科、内視鏡検査にも注力

現在、どのような患者さんがいらっしゃいますか?

青木順院長 青木クリニック3

当院の最寄り駅は船堀駅ですが、住所でいうと江戸川区宇喜田町になります。宇喜田町では医療機関が当院くらいで、あまり専門に特化してしまうと近隣の患者さんの要望に応えられないことが多くなってしまうため、先ほどもお話ししたように、先代の頃から幅広く診る、断らない医療を実践してきました。そのため、患者さんも以前から通ってくださっている高齢の方が中心です。地域の皆さんには引き続き、信頼していただけるクリニックでありたいと考えています。私の専門は外科なので、内科の病気については、日々学び、患者さんに教えていただきながら取り組んでいます。

クリニック継承と同時に肛門外科も標榜されたそうですね。

肛門外科を標榜しているクリニックは少ないので、身近でお尻の病気を診てくれるところはあまりないと思います。私は大学で肛門外科の修練をきちんと受けてきているので、肛門疾患の専門的な治療を提供できることは、当院の強みの一つだと自負しています。また、外科医で日本消化器内視鏡学会の消化器内視鏡専門医を取得している医師は少ないんですね。内視鏡検査でがんが見つかった場合は、多くの場合、外科治療が必要になるため、内科の医師から外科の医師に引き継がなければいけません。ですから、診断だけで終わってしまうのは仕方のないことですが、内視鏡検査ができる外科医であれば、診断から、患者さんが望むのであれば手術まで行い、術後のフォローまで一貫して治療することができます。東京臨海病院のおかげもあり、診断、手術、術後まで診る体制が整っているのは、当院の大きな特徴です。

地域にとってどのようなクリニックでありたいと考えていますか?

青木順院長 青木クリニック4

これからは内視鏡クリニックとしての役割も担っていきたいと考えているので、地域の方々に認知していただけるよう努めていきたいですね。内視鏡検査に関しては、胃の経鼻と経口の内視鏡検査と大腸の内視鏡検査が可能で、大腸の内視鏡検査でポリープが見つかった場合は、ある程度の大きさであれば検査と同時に切除することが可能です。内視鏡の挿入技術に関しては、きちんと修練を積んできた自負があります。鎮静剤を使った検査もできますから、患者さんとしっかり相談しながら、楽に検査を受けていただけるよう最大限に配慮しながら行います。

医療の窓口となる開業医として感じるやりがい

先生が医師を志され、消化器外科、大腸肛門科を専門に選ばれたのはなぜですか?

青木順院長 青木クリニック5

父は勤務医でしたので、私が医学部に進学するまでは医療が身近にあったというわけではなく、父の開業も私の医学部進学後でしたから、後継ぎをしなくてはならないという義務感は特にありませんでした。ただ、医師という職業に対して憧れはありましたね。手先を使うことが好きで、外科医になりたいと思っていました。小さい頃から読んでいた法外な診察代を請求する腕利きの医師が主人公の漫画は、次のコマの台詞を覚えているぐらい何十回も読みましたね(笑)。専門に選んだ消化器外科は、別名一般外科といわれるように一番ジェネラルな分野です。いろいろな病気を診たいという気持ちが強くあったことは、消化器外科を選んだ理由の一つです。その中でも大腸肛門外科は、医師になったばかりの頃にちょうど腹腔鏡手術が出てきた時期でしたので、いろいろな病気を診たい、新しいことをやってみたいという2つが両立できる分野だったことが専門に選んだ理由です。

外科手術には、やはり手先の器用さが重要なのですか?

手先の器用さにはある程度自信があったのですが、「手術の約7割は指先ではなく頭でやるものだ」ということを外科医になってから知りました。もちろん、最低限の手先の器用さは必要ですが、結局、指先を動かすのは頭なので、やはりしっかり勉強して、解剖や術式を理解し、ポイントを押えた上で手術にのぞまなければ、良い手術にならないということは、外科医として思い知ったことです。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

青木順院長 青木クリニック6

病院勤務時代は、ある程度診断がついた患者さんのその後を引き継ぐパターンがほとんどでした。内科の検査で診断がつき、これから治療というところからバトンを受け取る側でしたが、開業医になってから、自分がバトンを渡す、要するにリレーの最初の走者になりました。そこに、開業医としての難しさとやりがいを感じています。がん医療に関しては、何よりも予防が大切です。外科手術に関しても、切り取れるステージであれば完治をめざせるがんも多いので、検診は症状がないうちに受けることが鉄則ですし、少しでも症状を感じた時点で受診していただきたいと思います。これからも、領域や病気を限定せず門戸を開くという診療スタイルはしっかり継承していきます。たとえ、ここで治療ができなくても、治療につなげる道筋を立てることはできるので、「この症状は診てくれないのではないか」と考えず、何か気になることがあれば気軽に相談に来てください。

Access