成長力を利用して行う小児矯正で
健康な歯と口をめざす
秋山歯科クリニック
(葛飾区/金町駅)
最終更新日:2025/05/12


- 自由診療
歯を動かすための成人矯正と異なり、子どもの成長力を利用して行うのが小児矯正だ。骨や筋肉の発達を促すことによって、その後に生えてくる永久歯が正しく並ぶための土台をつくる。見た目の改善をめざして矯正治療を受ける患者が多いが、「秋山歯科クリニック」の眞田咲子先生によると、矯正治療のメリットはそれだけではない。虫歯や歯周病のリスクが少なくなる、顎関節症や不正咬合の改善が図れるなどのメリットもあり、そして特に小児矯正は発音・呼吸方法の改善や将来の健康な口腔づくりにもつながるという。矯正治療を専門とし、小児・成人を問わず数多くの症例に携わってきた咲子先生に、小児矯正について詳しく教えてもらった。
(取材日2025年3月25日)
目次
小児矯正は将来の健康な歯と口をつくるための治療。見た目の改善にもつなげることで気持ちの面でもプラスに
- Q矯正治療を受けると、どのようなメリットがありますか?
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A
▲矯正治療は虫歯や歯周病のリスクも少なくなることが望めるという
歯並びが整えることにより歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスク軽減につながります。噛み合わせやそれに伴う顎関節症の改善も期待できますね。また程度にもよりますが、上の歯が前に出ていたり、逆に受け口になっていたりする不正咬合にも有用な方法です。また、矯正治療が歯の健康を考えるきっかけになることも考えられますね。このように矯正治療にはさまざまなメリットがあるんですよ。当院では小児矯正と成人矯正のどちらにも対応しています。
- Q小児矯正を希望される方が増えていると聞きました。
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A
▲数多くの矯正治療に携わってきた咲子先生
実は小児矯正と成人矯正では、歯列を整えるための仕組みそのものが異なります。成人矯正では基本的に抜歯をして物理的に歯を動かすための矯正を行いますが、小児矯正では子どもの成長力を利用して骨や筋肉の発達を促し、その後に生えてくる永久歯が正しく並びやすくなるための土台をつくります。抜歯を必要としないケースが多いです。歯並びは見た目だけでなく、発音や呼吸方法にも影響するもの。筋肉や骨格が定まってしまった大人の場合、これらの改善を図ることは容易ではありませんが、成長途中にある子どもだからこそ選べる選択肢があるんですね。このことを重視した親御さんが小児矯正を検討されるケースが増えているのだと思います。
- Qこちらのクリニックでの、小児矯正の流れを教えてください。
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A
▲歯科用CTを用いて精密な検査を行う
当院では主に、取り外しが可能なプレート型の矯正装置を用います。毎日就寝時に使うもので、学校に行っている間は装着不要です。食事や歯磨きに影響しにくいので、患者さんも使いやすいのではないでしょうか。初めにスキャナーでお口の中の状態を確認し、次にエックス線撮影などより詳しい検査をした上で治療計画を立てていきます。8~9歳頃に始めたら、中学生になる頃には治療を終えられると思います。この間、初めのうちは1ヵ月に1回、その後は2ヵ月に1回を目安にご来院いただき、歯科医師が都度確認。小児矯正を終えて、さらに治療が必要な場合には続けて成人矯正を検討します。
- Q小児矯正の期間中、家族が協力できることはありますか?
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A
▲わかりやすく丁寧な説明を心がけている
ご自宅での装置の調整は親御さんにお願いすることになります。ご来院時に歯科医師の目でも確認いたしますが、もし装置が合っていないような場合には変更も可能です。また「お子さんが装置を決められたとおりに使用できているか」もしっかりとチェックしてほしいと思います。寝ている間に外してしまうようなことが続くと、治療が思うように進みませんからね。その他、お口がポカンと開いて口呼吸になっているなどの、口腔機能の発達に影響するような癖が見られた場合には、親御さんから指摘してあげてください。
- Q先生は矯正治療の専門家だと伺いました。
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A
▲患者一人ひとりに合った適切な矯正治療を提供
はい。私はこれまで大学病院で矯正を専門に経験を積んできました。特に治療が数年間に及ぶ小児矯正では、患者さんの成長速度や性格などの個人差もあって、計画どおりに進まないことも考えられます。そのようなときに別の装置を提案するなど、いくつかの選択肢を提示できるのが矯正を専門としてきた私の強みです。お子さんの永久歯が何本か生えてきたら一度検査にいらしてほしいですね。小児矯正は8~9歳頃に始める方が多いのですが、歯の生え方にも個人差がありますので、スタート時期も含めて専門的な視点から提案いたします。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/30万円~、成人矯正/71万5000円~