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淺井 洋貴 院長の独自取材記事

あさい内科医院

(川崎市多摩区/中野島駅)

最終更新日:2020/04/01

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緑豊かな登戸・中野島地区にある「あさい内科医院」。幼少期をこの地で過ごした淺井洋貴(ひろたか)院長が、愛着のある地域に医療貢献したいと2012年に開院した。温かみのあるアイボリーと濃い茶色を基調としたシックな待合室は、大きな梁が渡った高い天井と広い窓からの採光が明るく開放感がある。東京大学医学部附属病院の消化器内科などで臨床経験を重ねてきた淺井洋貴院長が大切にしているのは、「心の通った温かい診療」。その言葉を裏づけるように、優しく落ち着いた雰囲気で一つ一つの質問に丁寧に答えてくれた。「人相手の仕事だからこそ、自分の人間性や教養を磨くことが大切」と考え、読書をするなど、常に努力を怠らない淺井院長に、消化器内科診療の重要性や地域医療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2019年2月18日)

医療で恩返ししたいと登戸・中野島地域に開院

クリニックをこの地で開院されようと思ったきっかけは何ですか?

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元々川崎市内の出身で、この近くの小学校に通っていたこともあり、この地域に愛着がありました。北海道大学を卒業後、東京大学医学部附属病院や世田谷の関東中央病院、さらに一般病院で内科全般と消化器内科の臨床経験を重ね、医師となった節目の10年目に開院することにしたのです。幼い頃を過ごした愛着のある地域の方々の健康維持に貢献したいという思いから、ここ登戸・中野島地区に開院することに決めました。そして2012年に、消化器内視鏡や肝臓を中心とした消化器内科診療と、風邪などの感染症や高血圧、糖尿病などの一般内科診療を手がけるクリニックとして開院しました。内装では患者さんがくつろげるようにと、バリアフリーはもちろん、天井を高くして、吹き抜けのような解放感のある待合室にしました。

どのような患者さんが来院されますか?

地域の方々を中心に、一般内科では、風邪やインフルエンザなどの感染症、高血圧などの生活習慣病、喘息や花粉症などのアレルギー疾患の患者さんが来院されます。かかりつけ医として日々の健康管理へのアドバイスを重視しながら、当院での対応が難しい症状の患者さんには、高次医療機関へ紹介を行っています。消化器内科では胃や便の調子が悪いということで、内視鏡検査を希望される方が多いですね。また身体に負担の少ない超音波検査も積極的に併用しています。年齢層は、高齢の方が多いのかなと思っていましたが、若い方も多い印象です。年々皆さんの健康に対する意識が高くなっていて、特定健康診査やがん検診などで来院する方も増えています。

こちらのクリニックで受けられる内視鏡検査について教えてください。

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当院の内視鏡には、大腸内視鏡と、経口・経鼻の胃内視鏡があります。経口胃内視鏡で嘔吐反射が出やすい方には、鎮静剤を使って半ば眠ったまま検査することもできます。インターネットなどでお調べになって、以前より鎮静剤を希望される方が増えました。経口の胃内視鏡と大腸内視鏡には、NBI拡大内視鏡を採用しています。万が一異常があったとしても、なるべくならできるだけ早期で発見したいと思ってNBI拡大内視鏡を使っています。ただ、予約枠がすぐに埋まってしまい、患者さんを少しお待たせしてしまっている状況なのが申し訳ないですね。検査枠を増やせないかと考えているところです。大腸カメラでは、1センチメートル前後のポリープや早期がんなどの日帰り手術をすることができますが、皆さん検診をこまめに受けてくださっているので、進行がんの方は減ってきている印象があります。

内視鏡と肝臓を中心にした消化器内科診療に注力

ピロリ菌の除菌治療を希望される患者さんも多いのですか?

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ピロリ菌の除菌治療は2013年に保険適用の範囲が広がってかなり増加したものの、2年前をピークに減ってきています。ピロリ菌は胃がんにつながるものですが、だからといってピロリ菌を一度除菌したらそれで終わり、胃がんにならない、というものではありません。除菌後のフォローアップが大事なポイントで、内視鏡で年1回くらい確認していくことが大事なのです。実際にピロリ菌を除菌した翌年に胃がんを発症したという例もありますので、当院では除菌後のフォローアップとして毎年内視鏡検査を行っています。フォローアップまでしっかり行うのが、ピロリ菌除菌治療を行う医師の義務だと思っています。大腸内視鏡検査もですが、適切な間隔での検診を勧めるようにしています。

肝臓の診療についてはいかがですか?

以前はB型肝炎・C型肝炎が肝臓の病気の多くを占めていましたが、数年前にC型肝炎の新薬が登場したことにより、全国的にC型肝炎の患者さんは劇的に減りました。それまでは注射薬を毎週打つ治療でしたが、飲み薬によってウィルスの駆除をめざせるようになりました。そのため、今ではC型肝炎はなくなるのではないかとさえいわれています。最近は生活習慣に根づいた脂肪肝やアルコール性肝疾患などが増えている印象ですね。脂肪肝も肝臓がんのリスクを高めるといわれているので、リスク管理が必要です。

診療にあたって心がけていることを教えてください

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医師にとっては大勢いる患者さんのうちの一人でも、患者さんの側からすれば私の診療が極めて重要な影響を及ぼします。そのため一期一会の精神を忘れずに、患者さんの期待や要望に応えられるようにしなければという思いがあります。実際の診療では、患者さんの話をよく聞くように心がけています。それと医師と患者ではなく、人間同士として話すことを大切にしています。どうしても患者さんと向かって話をすると医師の目は病気のほうに向きがちですが、私は患者さんを人として見るようにしているのです。患者さんが人として何を望んでいるのか、病気を治療して終わりではなく、その先に何があるのかを常に考えています。例えば、インフルエンザの患者さんにただ薬を処方して終わりではなくて、いつから会社に行けるのかを考えながら治療します。その人の生活の中で一番ウエイトが大きいのが何かというのを考え、ぬくもりのある診療を実践しています。

周囲の医師と協力して地域住民の健康寿命を延ばしたい

医師をめざしたきっかけと、消化器内科を選んだ理由はなんですか?

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両親ともに医師で、母と祖父が実家で開院していたこともあり、小さい頃から医師という職業が最も身近だったのです。家に帰れば、そこには開業医の生活があり、私の中で一番親しみのある医師の姿が開業医でした。幼い頃はやんちゃな子どもでした。進学した北海道大学は自由な学風で、のびのび過ごせましたね。祖父が内科、父が整形外科、母が眼科の医師ですが、私が消化器内科を選んだのは、内視鏡一本を使い自分で検査し、診断し、場合によっては治療までできるところが魅力的だったからです。

先生ご自身の趣味などを教えてください。

最近では音楽を聴くようになりました。ライブハウスに足を運んで、ジャズを聴いています。ライブハウスといってもあまり有名どころではなく、小さなところで、お酒を飲みながら生演奏に耳を傾けています。また、読書もしています。人相手の仕事なので、自分の人間性や教養を磨かないと話に説得力が出ないと思い、本を読むようになりました。それからオリーブオイルが好きで、オリーブオイルソムリエという資格を持っています。家ではサラダの時などには必ずオリーブオイルを使っています。珍しいと思われるかもしれませんが、地中海の国に行けばどこの家でも普通に使っていますよ。

今後の展望を教えてください。

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これからも地域に根差した「かかりつけ医」として精進していきたいと思います。ただ、一人でやれることには限界があるので、周囲の医師と協力していかなければならないというのを最近よく感じています。病院間での連携はできているので、それぞれの得意分野を生かし、医師同士での連携を大切にしてきたいですね。例えば、他の病院に通院している患者さんが当院に内視鏡検査だけ受けに来るのも良いかと思います。他には、老化を早めにチェックできるような、エイジングケアのニーズに対応する検診をつくるといったこともしていきたいですね。地域の皆さんにこれからも長く健康でいていただくため、私自身知見を広げ、勉強を重ねていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査/2万2000円~、大腸内視鏡検査/3万3000円~、一般健診/1万円~、インフルエンザ予防接種4000円(2019年度)

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