浅井 洋貴 院長の独自取材記事
あさい内科医院
(川崎市多摩区/中野島駅)
最終更新日:2026/07/13
消化器内科、肝臓内科を中心に、地域のかかりつけ医として一般的な感染症やアレルギー疾患、生活習慣病など内科全般に対応する「あさい内科医院」。地域の高齢者から、若いファミリー層、近くの大学の学生など幅広い年齢の患者が受診している。大学病院や地域の基幹病院の消化器内科で長く診療していた経験を持つ浅井洋貴院長は、早くから内視鏡検査を扱い、日本肝臓学会肝臓専門医として多くの患者を診てきた。この経験を地域で生かしたいと、内視鏡による消化器がんなどの早期発見、肝臓内科の専門的な診療に注力する。川崎市出身であることから、なじみのある地域の医療に貢献できることにやりがいを感じるという浅井院長に同院の取り組みを聞いた。
(取材日2026年3月2日)
先進的な機器を用いた検査・診断で幅広い患者層に対応
どのような方が受診されるのでしょうか?

消化器内科では腹痛はもちろん、健康診断で再検査となった方、ご自身で胃や便に不調を感じられた方への内視鏡検査も行います。検査では体への負担が少ないとされる超音波検査も積極的に併用し、より適切な診断に注力しています。生活習慣病の人やその予備軍の早期発見を目的とした特定健康診査や、がん検診などを受けられる方も増えていますね。内科全般では感染症や生活習慣病、喘息や花粉症などのアレルギー疾患の方も来院されます。症状を治すだけでなく、日々の健康管理もアドバイスし、当院で対応が難しい場合には適した医療機関をご紹介しています。発熱についても、引き続き感染症対策を十分に行った上で対応しています。
内視鏡検査の機器をはじめ設備を積極的に新しくされていますね。
大きな病院に行かなくても、身近な場所で適切な検査・診断が受けられるようにと、2020年に内視鏡検査の機器を一新しました。病気の発見や病変の鑑別のために3種類の光を使い分ける新型モデルで、高解像度の画像を拡大して確認できる点も特徴です。超音波検査も、肝臓の硬さを測定できる新型の機器に更新しました。私自身が新しい技術や機器に興味があることも、こうした機器を導入するきっかけといえます(笑)。また、患者さんが使いやすいよう、事前に問診票をスマートフォンやPCから入力できるシステムも導入。問診票を記入するために早めに来院する必要もなく、入力された患者さんの基本情報や症状などをもとに、AIが適した質問を自動的に提示していくことで情報の取りこぼしを減らし、より適切な診断に役立つと考えています。
新しくなった内視鏡ではどんな検査が受けられますか?

食道や胃などを検査する上部消化管、大腸などを検査する下部消化管の内視鏡検査が受けられます。通常の光のほかに、病変らしき部分を見つけやすくする特殊な光、見つけた病変が治療すべきかどうかの判断を助けるレーザー光を使い分け、早期の消化器がんなどを見逃さないよう心がけています。大腸で見つかった1cm前後のポリープや早期がんなどは検査時に切除もでき、治療のために再度来院していただく必要はありません。また、内視鏡検査による痛みや苦しさをなるべく軽減できるよう、鎮静剤を用いる方法もご案内しています。上部消化管では、鼻から検査用ファイバーを挿入することで嘔吐反射の軽減が期待できる経鼻内視鏡もお選びいただけます。上部消化管の内視鏡検査は、再診の方を対象にウェブでの予約が可能になりました。検査の枠も増やしましたので、お気軽に受診していただければと思います。
肝臓超音波検査やエイジングケアなどで専門性を発揮
専門である肝臓内科ではどのような診療を行っていますか?

以前はウイルス感染によるB型肝炎・C型肝炎がほとんどで、肝硬変や肝がんに進行して亡くなる方も多かったのですが、現在は治療の進歩により、亡くなる方は減少傾向にあります。逆に増えたのが生活習慣病で脂肪肝になり、肝炎から肝硬変・肝がんに進行するケースです。当院では内視鏡では検査が難しい肝臓を血液検査と超音波検査で調べ、脂肪肝および肝炎を早期に見つけて、食事や運動といった生活習慣の改善を勧めています。新型コロナウイルス流行の影響で外出が減っていたせいか、最近の健康診断では若い方でも運動不足から生活習慣病になった方も多いと感じました。私もこの時期に体重が増えてしまったので、毎朝駅から歩いて通勤することで運動不足解消を図っています。特に現在もリモートワークが中心の方は、運動習慣をつけて生活習慣病の改善をめざしていただきたいですね。
新しい超音波機器では肝臓の硬さを測ることができると聞きました。
肝臓の数値が悪く定期的に受診される方には、安心して経過を見ていただくという意味も含めて、肝臓の硬さを測る検査を行っています。これまで肝臓の状態は血液検査の数値で判断していましたが、肝臓の硬さを測ると、その状態が詳細にわかるため、診断の補助的機能として役立てています。また、肝臓の硬さから、将来的に肝がんを発症しやすいかどうかについても、ある程度予測することができます。普通の脂肪肝であればそこまで気にする必要はないため、特に症状や異常がない方には基本的には行いませんが、B型肝炎やC型肝炎など長く肝臓の病気を患っている方のほか、脂肪肝の経過が長い方や数値が高い方には、積極的に実施しています。
エイジングケアにも着目されているそうですね。

多くの方が望んでいるのは健康で長生きすることです。そこで、病気の治療に加えて、予防や健康寿命の延伸にも軸足を置いた取り組みとして、エイジングケアに着目するようになりました。実際に勉強してみると非常に興味深く、潜在的な需要も大きいのではないかと思っています。エイジングケアは決して見た目だけのものではなく、体の内側の健康にも関わるものです。特に抗酸化作用に注目していて、以前からオリーブオイルの健康効果についても関心を持っていたのですが、どのようなものが体の抗酸化に影響を与えるのかをテーマに研究しています。予防はとても大切で、すぐに目に見える変化がなくても、将来を見据えて体を良くしていこうという意識を持つこと自体に意味があります。そうした視点を多くの方に持っていただけたらと思っています。
一期一会を大切に、患者の不安を軽減する丁寧な診察を
診療の際に心がけていることを教えてください。

患者さんに対して「一期一会」の気持ちで、一人ひとりのご期待やご要望にできる限り応えたいと思っています。医師は1日に複数の患者さんを診ることになりますが、患者さんにとっては私の診断・治療が人生に大きく影響する可能性も考えられます。ですから患者さんの話をよく伺って、患者と医師という立場よりも人間同士として話すことを大切にしています。そして病気のことだけでなく、患者さんを全人的に診るよう心がけ、病気を治療した後の患者さんの生き方まで見据えて、診断し治療するようにしています。
趣味で山登りをされていると伺いました。
山登りは30歳くらいの時に始めました。ふと見た雑誌に載っていた八ヶ岳の山々の写真があまりにもかっこよくて、インスピレーションを感じたんですよね。それ以来、毎年夏に、北アルプスを登っています。夏の山は天気が急変しやすいのですが、そういったアクシデントも乗り越えて見る景色は最高で、疲れや苦労も全部吹っ飛びます。高山植物も咲いていて、楽しいですよ。夏の登山に向けて日頃から多少はトレーニングもしているのですが、そのおかげで体調が良くなりました。ジムで走ったり、自宅マンションの非常階段を上ったり下ったり。ちなみに当院のロゴマークは山がモチーフなんですよ。
最後に地域の方へのメッセージをお聞かせください。

肝臓の数値というのは判断が難しく、数値が高いからといって必ずしも重症とは限りませんし、逆にそれほど高くなくても重い病気が隠れていることもあります。血液検査の数値はあくまで表面的な部分で、肝臓の細胞に炎症が起きていることを示しているに過ぎず、その原因が何なのかを見極めていくことが私たちの役割だと考えています。また、「この程度なら大丈夫ですよ」と伝えることも大事な仕事だと思っています。数値が高いと肝硬変になるのではと不安になるかもしれませんが、多くの場合、そこまで心配のないケースがほとんどです。そうしたことをきちんとお話ししていければと思っていますので、気になるときは気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/2万2000円~、大腸内視鏡検査/3万3000円~、一般健診/1万円~

