虫歯や歯周病になる前に
定期的な予防歯科の大切さを知る
まろ歯科クリニック
(立川市/立川駅)
最終更新日:2026/04/08
近年、予防歯科という言葉がよく聞かれるようになってきた。虫歯や歯周病になって初めて歯科医院に行くのではなく、定期的に通院してメンテナンスをすることで、口内の健康を保とうという考え方だ。とはいえ、歯科医療に対して苦手意識や怖さを覚える人は多く、また特に歯に問題を感じていないのに歯科医院を訪れることには、必然性を感じられないということもあるだろう。しかし、日々のブラッシングだけでは歯の健康維持には十分でないという。「まろ歯科クリニック」の後藤英麿院長は、「毎日歯磨きをしていても、歯周病などを引き起こす原因となる歯石はたまっていってしまうのです」と話す。地域に根づいた歯科診療を提供し、予防歯科にも注力する後藤院長に、予防歯科の重要性について聞いた。
(取材日2026年3月24日)
目次
毎日の歯磨きだけでは防げない歯石の蓄積。定期的な通院で重度の虫歯や歯周病を予防していこう
- Q予防歯科はなぜ大切なのでしょうか?
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A
▲地域に根差した診療を続ける中で、予防歯科の重要性を語る院長
歯の表面には、放っておくと歯石がどんどんたまります。特に、歯と歯茎の境目に付着した歯石は、歯周ポケットをふさいでしまい、その結果として酸素が供給されなくなって、嫌気性、つまり酸素を必要としない細菌が増殖し、歯周病を引き起こしてしまうのです。歯周病を予防するためには、定期的に歯科医院に通って、歯石を清掃することが大切です。また、歯石が原因で歯茎が腫れていると、虫歯の治療時にも歯茎から出血したり材料が接着しにくかったりと不都合が生じます。そのため、当院では強い痛みを訴えておられる場合以外は、初診時に歯石の清掃を行って、口内全体をチェックしたのち、次回から治療を行うようにしています。
- Q自宅のセルフケアでは、歯石は防げないのでしょうか?
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A
▲清潔感があり、落ち着いた雰囲気の診察室
ご自身で歯磨きを丁寧に行っていたとしても、口内の歯垢は唾液の中のカルシウムと反応して、歯石になってしまいます。歯石になると歯磨きでは取れませんから、歯科衛生士によるクリーニングが必要になります。また、バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜も口内にたまっていくため、これも清掃して、歯の再石灰化を促進しやすい環境をつくっていくことが大切です。もちろん、ご自宅での日々のセルフケアもとても大事ですので、ブラッシングなどケアについても歯科衛生士が指導します。
- Q予防歯科のPMTCという処置について教えてください。
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A
▲予防歯科では院長が信頼をおく歯科衛生士が丁寧に対応する
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる専門的なクリーニングです。通常の歯石の清掃だけではなく、研磨剤も粗いものから仕上げの細かいものまで複数使って、すべての歯をつるつるに磨き上げます。歯の表面がざらざらになっていると汚れも付着しやすくなりますから、こうしたクリーニングによって歯が汚れにくい状態にしていきます。そして、最後に、フッ素塗布をするという流れになります。通常、1時間程度の時間を取って行われます。
- Qこちらの予防歯科の特徴をお聞かせください。
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A
▲歯科医院が苦手な人でもリラックスして過ごせる空間
当院では、基本的に一人の患者さんに対して同じ歯科衛生士が毎回の予防歯科を担当するようにしていますので、なじみのスタッフに処置をしてもらえる安心感があると思います。歯科医師も私一人ですので、虫歯の状態などの確認が必要であれば常に私が担当いたします。クリーニングに使う薬剤などを扱う業者とも常時コンタクトを取りながら、新しい薬剤があれば切り替えるなどのアップデートも欠かさず行っています。また、一度診療をして終わりではなく、半年に1度くらいの頻度で予防歯科に通っていただけるよう、リマインドのはがきをお送りし、思い出していただけるよう努めています。
- Q自宅でのセルフケアで大切なことを教えてください。
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A
▲定期的に通院しやすいよう、きめ細かなサポートにも注力
理想としては、朝起きた直後、朝食後、昼食後、そして夜寝る前の1日4回歯磨きをすることです。起床直後の歯磨きが大事なのは、睡眠中には唾液の量が減って口の中が酸性になっているためです。もっとも、現実的にはそこまで頻繁な歯磨きは難しいと思いますので、できる限り朝昼晩の歯磨きを心がけてほしいですね。また、歯ブラシのほかに歯間ブラシ、デンタルフロスを使って、歯と歯の間の汚れを落としていただくことも大切です。当院でも、お勧めの歯磨き粉などをご案内しているほか、磨き残しが多い箇所などブラッシング指導も行っています。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

