見た目の美しさと、金属アレルギー対策に
メタルフリーの歯科治療
まろ歯科クリニック
(立川市/立川駅)
最終更新日:2023/05/19
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近年、美と健康に敏感な人々の間で話題に上りつつある「メタルフリーの歯科治療」。文字どおり金属素材を使わない歯科治療のことだが、何となく良さそう、とは思うものの実態をよく知らない人が多いのではないだろうか。メタルフリーの歯科治療の代表格と言えばセラミックのかぶせ物。白く美しいという審美面はもちろん、金属アレルギー対策としても有用だという。花粉症の罹患率をみればわかるようにアレルギー体質の人は案外多く、また突然発症することもある得るため予防できるものならばしておきたいところ。立川駅より徒歩約5分にある「まろ歯科クリニック」の後藤英麿院長は従来の保険治療に加え、患者の美と末長い健康を意識してメタルフリーの歯科治療も推奨しており、豊富な治療実績を持っている。そんな後藤院長に詳しい話を聞いた。
(取材日2023年4月7日)
目次
せっかく治療するなら、見た目が美しく、アレルギーの心配がないメタルフリーの治療を
- Q何故、メタルフリーの歯科治療がお勧めなのですか?
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A
虫歯などの治療で歯を削ると、そこを補う必要があります。削った部分に詰め物をした後に、保険治療なら金属のかぶせ物をかぶせて歯の形を元どおりにします。保険治療のほとんどの場合は金属冠といわれる金属のかぶせ物になります。見た目も異質物感があり少々目立つのが難点。また加工の段階で金属の収縮などがあり目に見えないわずかな隙間ができ、そこから虫歯が進行することもあります。金属そのものが少しずつ溶け出すのは避けられず、それが金属アレルギーの原因になりますし、お食事の味にも関わるといわれており、そういった影響を考えるとメタルフリーの治療が優れていると考えています。
- Qメタルフリーの治療とは具体的にどのようなものでしょうか?
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A
その言葉のとおり、金属の材料を使わずに治療をすることです。代表格はセラミックのかぶせ物を使うことで、硬度の高いジルコニアと、ジルコニアのフレームの上にセラミックをさらに焼きつけたものがあります。他にコンポジットレジンという材料もあります。私は何でもかんでもセラミックが良い、というつもりはありません。歯の場所によって、向き不向き、使える使えないがありますし、経済的なこともあります。適材適所でご提案して、できる限りメタルフリーで治療することで患者さんに喜んでいただきたいと思っています。アクセサリーなど金属でかぶれたことのある方などは、ぜひご相談ください。
- Qそれぞれの素材のメリット・デメリットがあれば教えてください。
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A
ジルコニアはとても硬いので周囲の天然歯に影響することがありますが、セラミックを焼きつけたものは見た目も硬さも天然歯に近いのが利点です。これらは3Dプリンターのようなイメージで、歯の形状のデータをもとに削り出して作るので、製造過程で誤差の出やすい金属よりも精度の高いかぶせ物を作ることができます。土台となる歯の間もセラミックと一体化させるような接着材を使い、かぶせ物との隙間から菌が入り込むリスクも低減できます。よく聞く「銀歯の下が虫歯になった」の対策ができるのです。また汚れがつきにくく着色もしにくいのでケアしやすい点もメリット。レジンはプラスチック系素材で着色しやすく、耐久性が低いのが弱点です。
- Qまろ歯科クリニックならではのメタルフリー治療へのこだわりは?
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A
一口に白と言ってもたくさんの色の種類がありますし、1本の歯でも色のグラデーションなどがあることもあります。いくらきれいな白でも1本だけ目立つようでは気になりますよね。患者さんの歯の様子によって違いますが、そんな微妙な色もできる限り自然な仕上がりにするために、難しいケースでは歯科技工士さんに来てもらい実際に見て色を調整することもあります。当院でお願いしている歯科技工所は、私が以前勤務していた頃からお願いしてたところで、シビアな治療結果を求める患者さんたちも対応してきた技術力の持ち主。私も安心してお願いしています。
- Q患者の年齢制限や治療後のケアについても教えてください。
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A
メタルフリーの歯科治療は、見た目も良く、患者さんの健康にも配慮した治療なので、特に年齢制限はありませんが永久歯に対する治療が良いと思います。金属アレルギーはいつ発症するかわかりませんし、できることならばいつでもメタルフリーを意識してくださると良いと思います。高額な治療と思われがちですが、当院では費用面も配慮しておりますので、気軽にご相談ください。最大限長くご自分の歯が美しい状態を保っていただくためにも、お掃除などのメンテナンスは受けていただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミッククラウン/1万1000円~、ジルコニアクラウン/6万6000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。