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小泉 大樹 院長の独自取材記事

王子小泉医院

(北区/王子駅)

最終更新日:2025/07/31

小泉大樹院長 王子小泉医院 main

JR京浜東北線王子駅から徒歩7分ほど、東京メトロ南北線王子駅から徒歩3分ほどの所にある「王子小泉医院」は、1969年の開業以来、地域住民の健康を支え続けてきた。祖父、父の後を継いで3代目院長を務めるのは、丁寧な診療を大切にする小泉大樹先生。その温かな人柄は、訪れる人を安心させてくれるだろう。「医院に対するご期待を裏切ることのないよう、医師としてできることを精一杯やらせていただきたいと思います」と、真摯な姿勢で患者に向き合う小泉院長に、地域住民への思いや開業医として心がけていることなどを語ってもらった。

(取材日2023年4月14日)

幅広い症状に対応するプライマリケアの担い手

来院される患者層について教えてください。

小泉大樹院長 王子小泉医院1

当院は父が開業し、診療年数は私と合わせて延べ57年がたちました。内科以外に小児科、皮膚科、アレルギー科を標榜しています。生後間もない赤ちゃんから100歳を超える方まで、年齢・性別を問わずさまざまな患者さんに来てもらっています。かかりつけ医・プライマリケアに対応する医師・認知症専門の医師として、広範囲のご相談に対応可能です。ご家族3世代以上にわたり来てくださる患者さんも多いですね。引っ越しや転勤などで来なくなる人もいますが、しばらくの時を経て「やっぱり小泉先生がいいから、戻ってきちゃいました」と、その患者さんが戻ってきてくださることもあります。心の通うやりとりのある医療をめざしている私にとって、これ以上にうれしい言葉はありません。小児の診察では、付き添いの親御さんはもとより、お子さんの病状を正確に把握するためにも、お子さんとの直接対話し、何でも話してもらえる環境づくりも重視しています。

こちらの医院の特徴を教えてください。

標榜している科は内科、小児科、皮膚科、アレルギー科ですが、プライマリケアの担い手として、診療科を超えた広い範囲のさまざまな相談に乗らせていただいています。大人や子どもの予防接種や、各種成人健診・乳幼児健診を実施する以外で、当院で対応可能な診療内容を一部挙げさせていただきますと、禁煙指導や、性機能の低下の相談、子宮頸がんワクチンや不妊症の相談、腰痛や膝痛への対応、骨年齢の検査、膀胱炎や夜間頻尿、前立腺肥大、鼠径ヘルニア、便秘症、円形脱毛症、毛髪量の低下、花粉症、爪白癬や水虫、イボ、水イボ、肺年齢の検査、ピロリ菌チェックのための呼気テストや除菌治療、不眠症や気分の落ち込みなど。かかるべき科目を自己判断せずに、よろしければまず悩みを私にご相談いただけるとうれしいです。各科の親交のあるスペシャリストを紹介することも可能です。医師の知り合いは、各科に多数います。

幅広く診療されているのですね。

小泉大樹院長 王子小泉医院2

そうですね。大学病院では胃・大腸内視鏡検査や消化器病に関する分野で研究をまとめ、博士号を取得しました。大学病院各科との連携を深めています。スペシャリストという側面と、ゼネラリストという側面の両方を、バランス良く融合させて総合的な判断ができれば、患者さんたちの利益につながると思います。すべての患者さんを自分の家族だと思って大切にします。「再度、王子小泉医院へ行って、小泉先生に相談してみたい」と思っていただける診療を心がけています。

先代にあたる父から医師としてあるべき姿を学ぶ

先生はなぜ医師をめざされたのでしょうか?

小泉大樹院長 王子小泉医院3

数学が好きでした。高1までは、将来数学者も良いかなと思っていました。しかし、父や祖父、伯父たちがみんな医者であり、医療が身近に感じることができ、自然と医師という職業に惹かれていきました。「医学の勉強というのはこれで終わりというゴールがないから、一生学び続けることができるし、やりがいがあるし、面白いのでは?」と私が父から言われた言葉も、医学の道に進む動機になりましたね。

お父さまとの印象深いエピソードがあれば教えてください。

1994年に父が突然、病気で倒れました。父は、救急車で大学病院へ搬送されました。その際、息子である私も救急車に同乗しました。自身の病状が思わしくなく、搬送中、激痛に耐えながら、つらい状況下でも、父は私に対して、いくつも先輩ドクターとして助言してくれました。「ポイントを押さえた状況の説明を!」「ここは、こうしたほうがいい」などと、搬送中の救急車の中で、父は駆け出しの医師であった私に熱意の指導をしてくれました。当時まだ若い医師であった私に、社会的な対応力や、医師としてどのような指示を出さなくてはならないのかを、父は自身の病気のつらさを忘れたかのように、息子の私に「医師とは何か」「医師のなんたるか」を身を持って教えてくれました。その光景は今でも強く私の記憶に焼きついておりますし、今も父のことを尊敬し、感謝しています。

ご自身の健康にも気を配られているとか。

小泉大樹院長 王子小泉医院4

研修医の終わり頃、当直や日勤が幾日も連続し寝不足と過労がたたって、私は勤務中に倒れたことが一度ありました。恥ずかしい経験ですが、今の私の健康に対する意識の出発点となる出来事です。この件を巡って、「医師は自分自身の健康は、自分で守らなければならない」と医師たるものの心構えを父は私に教えてくれました。自身が心身ともに健康でいなければ、診察で患者さんの苦悩に、的確な回答ができなくなるのではないか。最近の私は、毎朝5分の自己流体操と55回の深い腕立て伏せを習慣にしています。私はスポーツ医学も専門的に学んでおり、学生時代は陸上部に所属していました。膝痛・腰痛・けがの連続でしたね。200m走の競技中、肉離れを起こした経験もあります。学生時代の経験も、患者さんの痛みのつらさの理解に役立ちます。必要に応じてレントゲン検査もして、痛みの評価と治療をします。

多職種連携を図り、地域医療を活性化していく

診療の際にはどのようなことを心がけていますか?

小泉大樹院長 王子小泉医院5

丁寧に診療をすることを心がけています。当院の診察に好感を持ってくださった患者さんからの紹介で、来院なさる方もおられます。この双方の患者さんの期待を裏切らぬよう、私は全力で診療に向き合います。また、開業医として責任感と誇りを常に持ち、私は診療を継続してきました。1994年末に、前院長の父から引き継いだ仕事。これまで29年間、日曜祝日以外は、体調不良があっても、一度も私は診察を休んだことはありません。私のささやかな自慢です。「王子小泉医院へ来てみて良かった」と患者さんから言っていただけるような診察を心がけます。相手の立場になって考え、相手の気持ちがわかるように努力します。先日も、ある高齢のご婦人の患者さんから、「小泉先生に巡り合えて、本当に良かったと思います」とお褒めの言葉を頂戴し、私はうれしくてすべての疲れが一瞬にして吹き飛んだ気がしました。

お忙しいことと思いますが、お休みの日はどのように過ごされていますか?

休日は、読書や筋力トレーニングをする時間が増えます。読書や、筋力トレーニングや、おいしい食事がリフレッシュにつながります。近頃、斎藤幸平氏の著作をよく読みます。なるべく休日も各科の勉強会に参加するようにしています。

今後の展望についても伺います。

小泉大樹院長 王子小泉医院6

患者さんに喜んでもらえるよう、最先端の医療知識を吸収し続けるよう努めるとともに、北区医師会や各大学病院との連携も緊密にし、地域医療の活性化にも貢献し続けていきたいと考えます。往診や訪問診療なども、分担・協力する時代になりました。地域包括センターや、介護施設とも連携を図っていきたいですね。多職種の方々と連携を図り情報を共有して、個々の患者さんの一番メリットになるであろうプランや考え方を、医師としてずばり発言します。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

インターネットが普及した昨今、病院受診の際、検索内容を活用する人も多いでしょう。新型コロナウイルス感染症流行のこの3年で、オンライン診療も話題に出ました。インターネット検索でさまざまな情報が入手できて便利ですが、解釈や感じ方は人それぞれ異なるでしょう。検索で知り得た情報はあくまで参考意見にとどめ、実際に病院を訪ねてご自身の目で確かめてみましょう。社会人で仕事のある方は時間的制約があるかと思われますが、予約の取りやすさやうわさのみに頼らずに自分が病院へ行ってみて、自分に波長の合う先生を探すのが良いと私は思います。安心してご来院ください。医師としてのやる気は誰にも負けないつもりです。ぜひ一度、あなたの悩みに関する相談を小泉にしていただきたいと思います。

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