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加藤 義紘 院長の独自取材記事

医療法人社団かとうクリニック

(北区/王子神谷駅)

最終更新日:2026/04/14

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック main

王子神谷駅から徒歩5分、北本通りを少し入った住宅街に「かとうクリニック」はある。1989年に前院長の加藤隆司先生が開業して以来、約40年にわたり地域住民の健康を支え続けてきた同院。その後を2025年に引き継いだのが、息子である加藤義紘院長だ。加藤院長は循環器内科を専門として約20年間、救急医療・急性期診療に携わってきた。「決定的な病気にさせないことが開業医の使命」と胸に刻み、その豊富な臨床経験を予防医学に生かしながら、健康診断にも力を注ぐ。また、院内処方や発熱の外来といった患者目線の取り組みも同院の大きな特徴だ。明るく朗らかで、患者の言葉に最後まで耳を傾けようとする姿勢が印象的な加藤院長に、地域医療への思いを聞いた。

(取材日2026年3月6日)

一度でも関わった患者の健康を、全力で守りたい

まずはクリニックのある地域について教えてください。

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック1

王子神谷駅から徒歩5分ほどの住宅街にあります。もともとは静かな地域でしたが、南北線が開通してから大きなマンションが次々と建ち、この30年ほどで人口がかなり増えました。当院は1989年に前院長である父の隆司先生が開業して以来、約40年、地域の皆さんを診続けてきました。2025年4月からは私が院長を引き継ぎ、内科と循環器内科を中心に診療にあたっています。父の代から長く通院してくださっている方が多く、高血圧や糖尿病などの慢性疾患の管理や、風邪・インフルエンザといった感染症の診療が中心です。周辺には総合病院や大学病院が複数あり、精密検査や高度な治療が必要な際にもスムーズにご紹介できます。

クリニックを引き継いだ経緯をお聞かせください。

父が高齢になり、長年このクリニックを信頼してくださっている患者さんを引き継ぎたいという使命感があったからです。ここは私が生まれ育った場所で、子どもの頃の友人のご両親や習い事の先生が患者さんとして通っているような、つながりが深い場所なんです。2018年からは週に1度、弟の加藤雅崇先生とともに小児科と内科全般の診療を手伝い、父を休ませるようにしていました。父は小児科の医師ですが内科にも力を入れてきた人で、内科の患者さんのほうが多いくらいです。そこに私の循環器内科の専門性が加わることで、より幅広い診療ができると感じました。

患者さんのために工夫していることはありますか?

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック2

当院の大きな特徴として、院内処方と発熱の外来の2つがあります。院内処方は今では少なくなりましたが、診察後にその場でお薬をお渡しできるので、小さなお子さんを連れた方や足腰に不安のあるご高齢の方が薬局まで移動する負担を減らせるのでは、と。薬の在庫管理や服薬説明なども必要になりますが、看護師の協力のもとこだわって続けています。発熱の外来では、発熱のある方と一般の患者さんの待合エリアを分けるゾーニングを行っています。正面の駐車場スペースを活用して、車でお越しの方は車内でお待ちいただけますし、徒歩の方には屋根のある場所に椅子をご用意しています。私が外に出向いて検査を行いますので、定期通院の方を感染から守りながら、発熱の方もしっかり診療できる体制を整えています。

決定的な病気にさせない予防医療は、開業医の使命

クリニックの診療体制について教えてください。

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック3

当院は3人の医師で診療にあたっています。内科と循環器内科は主に私が担当し、前院長の隆司先生が毎日小児科を、雅崇先生が水曜日に小児科と小児循環器を診ています。小さなお子さんから高齢の方まで家族全員を1つのクリニックで診られる体制です。循環器の検査としては、1週間装着できるシール型のホルター心電図や心臓エコー検査を行っています。また、高血圧の背景に睡眠時無呼吸症候群が隠れていることも多いため、疑われる場合には自宅でできる検査をご案内し、必要に応じて、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げることを図るCPAP療法を実施します。アレルギー科では舌下免疫療法やスギ花粉の注射治療も可能です。主訴だけでなく体全体を診る姿勢を大切にしつつ、専門外の領域についてはためらわず専門の先生にご紹介する方針です。

ご専門の経験は、クリニックの診療にどう生きていますか?

これまでは病気になった方を治療する側にいましたが、開業医としては病気になる手前で食い止める予防に力を入れていきたいと考えています。慢性疾患を抱えていても決定的な病気にはなっていない方をしっかり管理し、命に関わる段階まで進ませないことが開業医の使命と感じています。循環器の現場では、予防策を守りきれず同じ病気を繰り返される方を多く見てきました。その経験があるからこそ、今の段階で手を打てば予防が図れるということを実感を持ってお伝えできるのです。また以前、歩いて受診された方が大動脈解離だったというケースもあり、これまでの経験は見逃しを防ぐ助けになると思います。健診で見つかった異常についても、精密検査が必要かどうかを見極めて専門の医師に適切につなぐことを大事にしています。

そうした考えのもと、力を入れている取り組みはありますか?

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック4

健康診断には特に力を入れています。年に1回来てもらっても、ここで異常に気づけなければ次の1年間はそのままです。その1回にかけて、異変を見逃さないという覚悟で臨んでいます。当院では健康診断を受けられた方全員に、結果をパソコンで印刷した書面をお渡ししています。ここに書かれた一つ一つの所見に対して、経過観察でよいのか精密検査が必要なのか、具体的なコメントを書き添えているんです。医師の口頭説明は半分も患者さんに伝えられていないという研究データもありますので、紙で手元に残しておくことが大切だと考えています。また、治療のガイドラインも変わっていきますから、例えば血圧の基準値が昨年改定されたことなども反映して、常に新しい知見に基づいた判断を行っています。

救急医療の現場から、街のホームドクターへ

先生が医師を志されたきっかけとご経歴について教えてください。

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック5

家族が病気を抱えていたこともあり、苦しんでいる人を助けたいという思いがまずありました。加えて、父が医師として忙しく働く姿をずっと間近で見てきましたので、同じ道に進みたいという憧れも大きかったですね。循環器内科を専門としたのは、学生時代に「適切な治療を行い、患者さんの状態を改善へ導くこと」にやりがいを感じたからです。循環器内科は高血圧や糖尿病、コレステロールの管理など診療の幅が広く、急性期から慢性期まで一貫して関われる点にも魅力を感じました。大学卒業後は関西の病院で経験を積み、約20年にわたって救急医療の現場で働いてきました。カテーテル治療について研鑽を積み、現在も非常勤で病院に勤務しながら治療を続けています。

診察の際に大切にしていることを教えてください。

まず大切にしているのは、患者さんご自身に健康状態を正しく理解してもらうことです。病気かどうかがわかっていない方もいらっしゃいますので、気づいていないことはきちんとお伝えし、こうしたほうが良いという方向性をご提案しています。その上で、治療を受けるかどうかは患者さんの意思を尊重します。上から一方的に指示するのではなく、患者さん自身が納得して行動に移せるよう、意識を変えていくコーチングの考え方を大事にしてきました。なぜなら、循環器の現場で、患者さんの意にそぐわない治療はうまくいかないということを痛感してきたからです。また、診察の最後には「他に聞きたいことはありますか」と必ずお声がけしています。本当は別のことも相談したかったのに言い出せなかった、ということがないように心がけています。

最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。

加藤義紘院長 医療法人社団かとうクリニック6

一度でも関わった患者さんの健康を守ることに、全力を尽くしたい。その思いに尽きます。前院長の時代から何十年と通ってくださっている方には、引き続き責任を持って診ていきますし、この地域には新しいマンションも増えていますから、新しく来てくださる方にも同じ気持ちで向き合います。循環器の現場で多くの患者さんの人生に関わってきたからこそ、病気を未然に防ぐことの大切さを実感を込めてお伝えできると思っています。ちょっとした体調の変化でも気になることがあれば相談していただければと思います。見逃してはいけないサインを確実に拾い上げていくことが、地域のかかりつけ医としての私の役割です。一人ひとりの患者さんと長くお付き合いしながら、この地域の健康を支えていきます。