運動療法と物理療法による
オーダーメイドのリハビリテーション
田辺整形外科医院
(板橋区/成増駅)
最終更新日:2021/12/09
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整形外科では、理学療法士の行う運動器リハビリテーションの重要性に注目が集まっている。治療後にリハビリを行うことで、機能回復や以前の生活のレベルに近いところまで戻していくだけでなく、けがや痛みの再発予防にも役立てていけるメリットもあると考えられているからだ。「医療法人社団整秀会田辺整形外科医院」では、急性期から慢性期の運動器疾患に対し、運動療法と物理療法によるリハビリに力を入れている。地域医療を支える医院として、介護予防のための情報発信や公開セミナーも積極的に実施。リハビリを通してロコモティブシンドロームを予防し、健康年齢を寿命に近づけようと尽力する同院の取り組みについて、田辺秀樹理事長に話を聞いた。
(取材日2019年12月17日)
目次
担当制でマンツーマンのリハビリ。個々の経緯や生活環境を把握し、その人に合った方法を提案
- Qこちらの医院の特徴は何でしょうか。
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A
私たち整形外科医師による骨折や外傷など急性的な治療と併せて、理学療法士が行う変形性膝関節症や腰椎症といったロコモの原因となる慢性疾患に対する運動療法と物理療法に力を入れています。医師と理学療法士、リハビリを行うスタッフ全員が、患者さんが来院するきっかけとなった原因や症状についての知識を互いに共有することで、患者さんが10年後、20年後も楽しい人生を歩めるように、ロコモ予防や介護予防を意識した診療を行っているのが特徴です。「疾患」だけを診るのではなく「人」を診るように心がけ、治療やリハビリにあたっています。
- Qこちらで受けるリハビリの特徴を教えてください。
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A
運動療法と物理療法、2つの方法でアプローチしています。まず運動療法では、理学療法士が中心となって、骨や筋肉、関節といった運動器の慢性疾患、スポーツ障害、介護予防まで、症状や目的に合わせたリハビリを行います。体幹機能や足部機能が低下すると、姿勢や歩行のバランスが崩れ、四肢・体幹および神経に過度な負担を与えてしまうため、障害の原因が何なのかを踏まえながら、マンツーマン指導で自己管理の方法をお伝えします。一方、物理療法とは電気治療やけん引療法などを指します。当院では通常の電気治療のほかに、骨格筋を刺激する装置を用いて筋力を鍛え、運動機能の向上をめざします。
- Q近所にある分院と連携したリハビリも行っているとか。
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A
当院から歩いてすぐ近くの場所に分院「さくら整形外科医院」があり、当院のスタッフとチームを組んで、患者さんの情報を共有し連携しながらリハビリを提供しています。分院のリハビリ室は本院のものより床面積が広いため、歩く訓練やスポーツ障害のリハビリのためのスペースも確保されていますし、その方に合わせたつえの使い方の指導をしたり、靴の中敷き(インソール)を作製したりと、一人ひとりに合ったリハビリを提供しています。
- Qリハビリを行う場合に心がけていることは何ですか?
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A
その方の地域での役割や生活スタイルを加味してリハビリを行っています。ベテランスタッフがそろっているので、患者さんの家庭事情も把握し、その方の生活様式が整うようにリハビリの仕方も変えています。患者さんも「自分のことをよく知っている理学療法士が担当している」ことに安心して通ってくださっているようです。痛みがあると気持ちが塞いで落ち込みがちになってしまいますが、リハビリを通して「こうすれば良くなるのだ」ということがわかってくれば、リハビリへのモチベーションもさらにアップしてくるのではないでしょうか。
- Q健康をテーマにした公開セミナーなどを開催しているそうですね。
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A
地域貢献の一環で定期的に開催しています。公開セミナーではスタッフが講師となり、健康をテーマに整形外科疾患や運動、生活についてお話ししています。このほか、ロコモの予防を目的とした「ロコモサロン」として医院を開放しています。健康チェックをしに来る方もいれば、お茶を飲みに来る方、囲碁や将棋を打ちに来る方もいて、皆さん思い思いの時間を過ごしておられます。どこかに出かけて家にいる時間を減らすという意味でも予防につながりますので、お気軽にご参加ください。今後は骨格や筋肉、体の動かし方についての情報も提供する、生涯学習の場としても機能できるようにしたいと考えています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインソール作製/平均で両足130円~260円 ※詳しくは担当まで問い合わせください。