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大山東方クリニック

大山東方クリニック

小出雅彦 院長

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東武東上線で池袋から3駅の大山駅から徒歩1分の静かな通りにある「大山東方クリニック」。1992年の開業以来、西洋医学と東洋医学(漢方)の長所を統合した総合的な診療を求めて、遠方からも患者が来院する。喘息、アトピー性皮膚炎を患う子ども、がん患者の姿も珍しくない。院長の小出雅彦医師は、「西洋医学では病気と診断されずに治療に至らない場合でも、漢方では、つらい症状を改善するための手当てが可能」という。院内にはゆったりとクラシック音楽が流れ、温かみのあるインテリアの待合室にはマッサージチェアが置かれている。院内の調剤室には、数百種類もの漢方の生薬が納められた薬棚が並び、診療に来たその場で、患者は適切な漢方を調剤してもらうことができる。温和で話しやすい雰囲気の小出院長は、診療と同時に、患者の体質改善のための食事指導にも力を入れている。西洋医学と東洋医学の交差点ともいえるクリニックが、町の医療の新たな扉を開く。
(取材日2013年12月2日)

整形外科医として病院に勤務しながら、漢方に魅了され、10年間学んだ

―医師であるお父様の姿に憧れて医学を志したそうですね。

はい。戦時中、私の父は海軍の軍医でした。引き揚げて来た当時、東京は焼け跡で薬も何もない時代でしたが、中野区で開業し、私が中学生の頃には町田市に移って医院を開きました。父は、地域医療を担う医者としてあらゆる患者さんのさまざまな病気を診察していました。医師として誇りを持ち、病に苦しむ人たちのためにひたむきに働く父の姿を間近に見て、「男らしいな」、「力強いな」という憧れと尊敬の念を抱く少年でした。「父のように人に必要とされる仕事に就きたい」との思いが募り、医師になる決意をして、昭和大学医学部に入学。大学時代は、医学の勉強に打ち込みながら、長い休みには、バックパッカーさながらの貧乏旅行でインドなど世界中を見て回りました。1978年に大学を卒業後、昭和大学の研究室に入り、臨床病理、特に酵素の研究で学位を取得しました。その後、整形外科医の道を歩むことにし、国立医療センター(現在の国立国際医療研究センター)の整形外科でレジデントとして勤務しました。

―そして、漢方との出会いが訪れたのですね。

レジデントとして働き出してからすぐの頃、漢方と出会いました。ある学者から漢方の話を聞く機会があり、興味を持ったのがきっかけでした。外科の「悪いところは切って治す」という考え方に対して、漢方は「トータルに体のゆがみを整えて、自分の体の中から治していく」という、正反対の考え方です。当時、漢方はすでに一部保険適用にはなっていましたが、日本の医療現場では注目を浴びておらず、専門に教える教室もありませんでした。そこで、整形外科医として働きながら、漢方を志す医師たちの勉強会に10年ほど通い、本格的に漢方を学びました。漢方を学べば学ぶほど、私はそこに大きな可能性を感じるようになりました。国立医療センターでの勤務後も、いくつかの公立病院や私立病院で整形外科医としての経験を重ねながらも、漢方を学び続けました。好きこそものの上手なれというんでしょうか。漢方は勉強というより、趣味に近かったので飽きずにずっと続けることができたのです。

―1992年に開業し、西洋医学と漢方の融合を実現されています。

最初は隣の駅の中板橋で、2005年に今の場所(大山)に移転しました。1階にクリニック、上に自宅があり、仕事がしやすい環境です。診療項目は、内科、外科、整形外科、皮膚科、アレルギー科で、西洋医学と東洋医学(漢方)の長所を統合した診療を行っており、西洋医学的に診察・診断を行い、東洋医学的に漢方で体の中と外から治療することを診療方針としています。開業当初から、伝統的な漢方体系に基づいた本格的な漢方を提供することを信条としていることもあり、近隣だけではなく、遠方からも患者さんが来られます。風邪、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などアレルギー性の疾患、月経困難や不妊、更年期障害などの婦人病、拒食症、過食症、ストレス性胃炎、気管支喘息、膠原病、慢性肝炎、便秘、下痢、肥満、糖尿病、高血圧など、がんや免疫の低下によるさまざまな症状に漢方は適しており、小さなお子さんからお年寄りまで、あらゆる症状の患者さんが来院されます。また、西洋医学では病気と診断されなくても、漠然とした体の不調感があり、冷え性、疲れやすい、むくみ、めまいなど、不定愁訴を訴える患者さんに対しても、漢方は効果があります。西洋医学的に診察・診断を行い、治療では漢方の考え方である「体を中と外から治療すること」を心がけています。漢方薬と西洋薬の両方を活用して、患者さんそれぞれの症状や体質、生活スタイルなどに適した治療を行っています。



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