上田 善朗 理事長の独自取材記事
上田歯科医院
(板橋区/大山駅)
最終更新日:2026/05/15
大山駅から徒歩すぐ。多くの人でにぎわう商店街を抜けた先にたたずむ「上田歯科医院」は、1995年の開業から現在まで、さまざまな年齢層の患者と向き合ってきた。同院の理事長である上田善朗先生は、診療を行う上で症状の早期発見と長期的な健康維持を重視。その前提としてできるだけ不安や痛みを抑えた歯科医院づくりを重視。笑気吸入鎮静法などを導入し、さらに事前のヒアリングや説明に力を入れることで、患者の不安解消に努めている。また、安心できる院内環境のため、働きやすさを重視したり、スタッフのアイデアを積極的に取り入れたりしている。「患者さんの信頼に応えたいですね」と朗らかにほほ笑む上田理事長に、診療や同院に対する思いを聞いた。
(取材日2026年4月8日)
30年以上地域に根差し、健康を支えてきた歯科医院
大山で開業して、今年で31年目なのですね。

はい、開業前は品川の歯科医院に勤務していましたが、街の雰囲気が「なんとなく良いな」と感じたのもありますし、開業当初は周辺に歯科医院が少なかったことも理由の一つです。30年以上この街を見てきましたが、駅前の商店街は近隣の再開発が進み、タワーマンションの建設など、インフラも人の流れも大きく変わりました。池袋に近い利便性もあり、お勤めの方から昔からの居住者、主婦や小さなお子さんまで非常に幅広い層が住む街です。都心よりも過度な緊張感がなくて、患者さんも自然体で過ごせるのが良いですね。スタッフも働きやすく通いやすい場所だと感じています。
現在に至るまで「この考えを軸としてきた」というものはありますか?
当院のコンセプトとして「地域の患者さんに信頼され、安心して長く通っていただける歯科医院」という考えがあります。私自身、高校時代に身内をがんで亡くした経験があります。当時は口内炎だと思い込んで発見が遅れ、大きな病院でも見つけることができませんでした。そのような経験が、歯科医師として「口腔内の異変を見逃さない」「患者さんをじっくり診る」という姿勢につながっています。単に歯を治療するだけでなく、全身の健康の入り口として早期発見に努めていますし、当院だけで解決できない部分は大学病院とも連携しています。患者さんの生活背景を尊重し、保険診療から自由診療まで多彩な選択肢を提示することを大切にしています。
来院される患者さんの層について教えてください。

30年以上この地で診療を続けているため、患者層は1歳2歳のお子さんから、90代のお年寄りまで非常に幅広いです。特にご家族で通ってくださる方が多くて、子どもの頃から通っていた方が親になり、今度は自分のお子さんを連れて来てくれる。そんな2世代3世代にわたるお付き合いが自然と生まれています。池袋近辺にお勤めで帰宅途中に寄られる方もいれば、近所にお住まいの主婦層も多くいらっしゃいますね。長年の積み重ねによって「ここなら安心できる」という信頼関係が築けており、紹介で来院される方も多いです。世代によって口腔内のお悩みも異なるため、幅広く対応できるような体制を整えています。
対話を重視し、一人ひとりに適した治療を提案
患者さんに合わせた接し方もありそうですね。

現在は患者さんの増加によって時間が取りづらい部分もありますが、短い時間の中でも可能な限りお話を聞くように努めています。一番大切にしているのは、患者さんの困り事を解決したいという気持ちですね。特に初めての方や不安を抱えている方には、いきなり治療を始めるのではなく、まずはじっくり話し合い、納得していただくことに力を入れています。例えばお子さんなら「怖くないよ」ということを時間をかけて伝えているのです。一方的に治療を押しつけるのではなく、ブリッジ、入れ歯、インプラントなど複数の選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを理解してもらった上で、費用面も踏まえて患者さん自身に選んでいただいています。
実際に、どのような診療を行っているのでしょうか?
私は開業前から審美歯科を手がけていましたが、現在は一般歯科をはじめ幅広く行っています。CTも導入しており、骨の状態を丁寧に把握することで、インプラント治療や親知らずの抜歯、骨に埋まった歯の処置をより精密に行えるようになりました。歯医者は怖い、痛いと思っている方も安心していただけるよう、当院では笑気吸入鎮静法を採用しています。これは手軽にリラックス状態をつくるためのもので、人体への影響もほとんどありません。治療前に10分ほど試していただき、感覚を確認してから進めるようにしています。また口腔内の状態は体の他の部位に影響を与える可能性もあるため「変だな」と思ったら細部まで検査するようにしています。
診療において心がけていることはありますか?

材料費の高騰など、歯科を取り巻く情勢は変化していますが、患者さんの経済的な負担をいかに抑えるかを常に考えています。自由診療ばかりを優先するのではなく、保険診療で対応できる範囲はしっかりと説明し、納得していただくことが基本です。健康な歯の土台があれば自由診療の詰め物やかぶせ物を入れることで長くお使いいただけるでしょうし、逆に、土台となる歯が不安定な状態であれば、どれだけ高価で良い義歯を入れても長持ちしません。そのような場合は、無理に高額な治療を勧めるのではなく、現状に合わせた現実的な方法を提案します。その場限りの処置ではなく、数年後、数十年後の患者さんの生活を見据えた治療方針を立てることを重視していますね。
スタッフとともに、患者に向き合う
待合室にある季節の花は、スタッフさんが飾っているのですか?

そうですね、花やウォーターサーバーなど、スタッフの発案で設置した物が多いです。現在は計11人のスタッフが在籍しています。私自身、スタッフとのコミュニケーションを大切にしており、仕事の話だけでなく世間話もしながら、風通しの良い環境をめざしています。また院内の細かい部分もスタッフの意見を取り入れて工夫しています。スタッフのほうが患者さんに近い視点で動けているので、診療の段取りなどのアイデアをもらって、より良い体制になるよう整備していますね。主婦の方や子育て中の方も多いため、急な病気や家庭の事情にも柔軟に対応するなどライフスタイルも尊重した働き方をめざしています。こうした取り組みが、患者さんの居心地の良さにもつながっていると信じています。
長年地域に向き合ってきたクリニックとして、今後の展望を教えてください。
今まで以上に患者さん一人ひとりと向き合っていきたいので、今後はスタッフを増員することで、さらに「対話」を重視した診療体制を整えたいと考えています。歯科衛生士などの資格を持っているけれど、出産や育児でブランクがある方の復職も積極的に支援し、スキルを生かせる場をつくりたいです。余裕を持った人員配置ができれば、患者さんの満足度もさらに高まるのではないでしょうか。これまで30年以上患者さんに信頼されてきたので、これからもこのスタンスは続けたいですね。「患者さんのために」という私の考えをスタッフにも浸透させ、全員が同じ方向に向かうことで、地域の皆さんに「あそこの歯科医院に行って良かった」と言われ続ける場所をめざしたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

歯やお口のことで少しでも困ったことがあれば、まずは気軽にご相談ください。「相談に行ったらすぐに治療されるのでは」という心配は必要ありません。当院では無理に治療を進めることはせず、まずはじっくりとお話を聞くことから始めます。特にお子さんなどには「怖くないよ」と当院の雰囲気を伝えていきたいですね。痛い所を治療するだけでなく、その後の生活がどうなっていくか、長期的なスパンを見ながら納得できる方法を一緒に考えていきましょう。経済的な事情や体調面など不安なことも受け止めながら、無理のない解決策を提案いたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックインレー/5万5000円~、セラミッククラウン/6万6000円~、インプラント治療/36万3000円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

