全国のドクター9,506人の想いを取材
クリニック・病院 160,464件の情報を掲載(2022年10月05日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 板橋区
  4. 東武練馬駅
  5. 亀田整形外科
  6. 吉田 弘範 院長

吉田 弘範 院長の独自取材記事

亀田整形外科

(板橋区/東武練馬駅)

最終更新日:2022/01/27

31918 top

東京都板橋区の「亀田整形外科」は、東武東上線の東武練馬駅北口を出るとすぐに見えてくる、大型ショッピングセンターのはす向かいに位置するクリニックだ。事業承継により2020年1月からクリニックの顔となった吉田弘範院長は、膝痛や腰痛、肩凝りなどしつこい痛みを抱える患者の苦労に共感し、長期にわたる治療も一緒に乗り越えようとの決意を胸に、日々患者一人ひとりと真摯に向き合っている。地域に親しまれる整形外科の性格を変えることなく、患者のQOL向上に努力を惜しまない院長に、クリニックの現在とこれからについて、また吉田院長自身のことについても語ってもらった。

(取材日2021年6月15日/更新日2022年1月24日)

膝や腰の痛みを和らげ、無理なく日常を過ごせるように

訪れる患者に目立った傾向は見られますか?

1

やはり地域にお住まいの方が多いと思われます。ご高齢の患者さんが中心ですが、ここ最近はお子さんや現役世代の方も増えてきています。19時まで診療しているからか仕事帰りに寄る方もいらっしゃいますね。症状としては、膝痛、腰痛、肩凝り、五十肩など、整形外科で一般に見られるものが中心です。整形外科は骨や関節、筋肉、神経などにまつわる痛みやしびれ、さらにはケガや骨折、捻挫なども幅広く扱うため、私のもとに来られる患者さんの訴えも非常に多岐にわたります。また、しばしば通院が長期に及ぶのも整形外科の傾向ですので、患者さんとはしっかりと信頼関係をつくってリハビリテーションや治療を進めていくのが理想です。

新たに導入された超音波診断装置について教えてください。

今までのエックス線だけだと骨と関節しか見えませんでした。それだと評価の難しい部分も多かったのですが、超音波検査だと筋肉や腱、靱帯の組織も見えますので、よりこまやかな診断ができるようになったのがメリットです。それによって痛みの原因となる神経や筋膜に直接注射をするときの精度が高くなりました。また、現在の状態を患者さんご自身が画面で直接確認できるようになったので病状を説明しやすくなったのも大きいですね。患者さんも自身の目で確認できるので、より安心して治療を受けてもらえるようになったと思います。靱帯損傷や捻挫で骨以外に損傷はないかを検査するのにとても役に立っています。

実際の治療はどのような方法で行っていますか?

2

当クリニックの治療は、投薬と注射、リハビリテーションの3つの選択肢にほぼ集約できます。例えば、整形外科で診る範囲の膝や腰などの痛みに対しては、薬じゃないと駄目とか、注射を打たなきゃ駄目とか、1種類の治療法に限定することはあまりありません。患者さんとよく相談して、家が近くてたびたび通うのも困難でなければリハビリをお勧めしたり、リハビリは難しいけれども注射に抵抗がなければ注射にしたりといった具合に、なるべく患者さんが受け入れやすい方法を選ぶようにしています。いずれの方法でも、患者さんの痛みをゼロにできると言いきることはできませんが、日常生活を送る上で大きな支障のない状態まで緩和が図れれば、整形外科として一定の役割を果たしていると言えるのではないかと考えています。もちろん、手術が必要が必要な場合は、しかるべき病院にご紹介しています。

長期にわたり通院する患者をポジティブな言葉で励ます

診療中、患者との接し方で気をつけていることはありますか?

3

慢性疾患の治療は一朝一夕には終わらないことが多いので、あらかじめ、時間がかかるかもしれませんとご説明して、ご理解いただくことがまず一つ。その上で、患者さんが途中で治療を諦めてしまわないよう、少しでもポジティブな気持ちになっていただける声のかけ方を意識しています。前回より良くなっている所をお伝えするのはもちろん、期待したほど改善していない場合も、悪くなってはいませんねとか、引き続き経過を見ましょうとか、なるべくポジティブな言葉を選ぶようにしています。もう一つは患者さんの言葉に耳を傾けることです。話を聞くことで治療のヒントが生まれてくることがあるので、私自身も救われるところがあります。

痛い所に触るときの注意点やリハビリ室との連携について教えてください。

診察においては、やむを得ず、痛い部分に触れたり、関節を動かしたりすることがあります。患者さんからすると、大なり小なり、怖さを感じる瞬間かもしれません。ですから、私の場合は、痛いだろうと思われる所は後回しにして、周辺の痛みが出てもおかしくない所から触診していきます。一番痛いポイントはおおよその見当がついているので、最後に、少し確かめる程度に触る、という感じでしょうか。リハビリ室には物理療法や、筋力トレーニングを行うための機器などがそろっていて、信頼の置けるリハビリスタッフが患者さんのサポートにあたります。リハビリ室とは、患者さん一人ひとりのリハビリカードと電子カルテで情報を共有しているほか、リハビリスタッフと私とで一緒に患者さんの状態についてディスカッションしています。

今後取り入れていきたいリハビリ方法はありますか?

4

当クリニックは、これまで物理療法を中心としたリハビリを行ってきましたが、2022年1月より新たに理学療法士を迎え、運動器リハビリテーションを立ち上げました。運動器リハビリテーションは、運動器疾患を持つ人々に対して理学療法士が個別に対応し、ストレッチや筋力強化などの運動療法を用いて身体機能を可能な限り改善することを目的とします。従来の物理療法を中心としたリハビリに比べ、運動器に障害のある人々のQOL、いわゆる日常生活の質の維持・向上に、より大きな効果が期待できます。今後はさらに理学療法士を増員して、より質の高いリハビリテーションを提供できるようにしていきたいと考えています。

症状が治っていく過程を見守り、ともに喜びたい

先生が医師を志し、整形外科に進んだ理由を教えてください。

5

石川県の金沢が出身地なのですが、両親はどちらも臨床検査技師で、父は金沢大学附属病院に勤めていました。家から病院までは近かったため、私が子どもの頃には、夜遅くまで病院に詰めている父のため、夜食を届けに行く母に何度かついていった記憶があります。そんな環境で育ったせいか、病院で働くことに対する親近感のようなものが自然と生まれたのかもしれません。整形外科を選んだのは、治療を通して患者さんのQOL(生活の質)が向上するのを強く実感できると思えたからです。実際にはすべての症状を完全に治すことは難しいですが、治療を終えた患者さんが喜ぶ姿を見るたび、整形外科にできることの意味を噛みしめています。

今後の展望を教えてください。

おかげさまで、2020年1月に私が前院長からクリニックを承継して2周年を迎えることができました。これまで、運動器エコー検査機の導入、電子カルテの導入を経て、2022年1月からは運動器リハビリテーションを導入いたしました。今後はさらに理学療法士を増員して、より質の高いリハビリテーションを提供できるようにしていきたいと考えています。そしてこれからも、皆さまに「ここに来て良かった」と思っていただけるクリニックをめざしていきたいと思っています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

6

整形外科には、つらい痛みを抱えていらっしゃる患者さんがたくさん来られます。診察して治療を始めても、すぐには良くならないケースもあるので、医療を受けることに対して悲観的になっている方も少なくないでしょう。私は、そのような患者さんの気持ちにできる限り共感し、寄り添って、治っていく過程を根気よく見守りたいと思っています。患者さんと一緒に同じほうを向いて、通院が長引いたとしても最後までしっかりと診療していきたい。患者さんそれぞれが到達したいと願うゴールをめざして、整形外科の立場からお手伝いができたら幸いです。

Access