下平 花澄 院長の独自取材記事
マミ歯科
(板橋区/成増駅)
最終更新日:2026/03/11
「地域に根差した医療を継続しながら、より良いものを提供したいと考えています」と、話すのは、「マミ歯科」の2代目院長である下平花澄(しもだいら・かすみ)先生。長年にわたり成増で診療を手がけてきた同院を継承し、今は4児の子育てと院長職を両立しながら患者に向き合っている。成増の住宅街の中にある同院は口腔内スキャナーなど新しい設備を導入している一方で、治療を頑張った子どもへのご褒美としてカプセルトイを設置するなど、ぬくもりのある雰囲気だ。一般歯科や予防歯科、小児歯科などに対応する他、歯科口腔外科や矯正歯科などの相談にも各分野を専門とする歯科医師と連携しながら対応している。地域に寄り添いつつ、より良い歯科医院をめざしている下平先生に、診療に対する思いや今後の展望を聞いた。
(取材日2026年2月5日)
地域密着の歯科医院を時代に合わせアップデート
先生がクリニックを継承された経緯をお聞かせください。

私はずっと当院に勤めていて、2024年に前院長の松下先生からクリニックを継承しました。実は、松下先生が後継者を考えていた4、5年前からお話をいただいていたんです。「自分が年を取って動けなくなってから交代するのでは、急な入れ替わりで患者さまが不安になってしまう」という思いがあったようです。これまで松下先生が築き上げてきた地域に根差した医療を継続してより良いものの提供をめざすなら、長く勤めてきた私が院長になるのが良いかなと考え、継承を決めました。ですが、私も子どもがまだ小さかったため、仕事と子育ての両立ができるタイミングをじっくり相談しながら準備を進めてきました。
新しい院長として、どのような歯科医院をめざしていますか?
基本的に大切にしているのは、前院長がずっと取り組んできた「地域に根差した医療」をそのまま引き継ぐことです。前院長もまだお元気なので、いろいろ指導してくださるのも心強いですね。歯並びや口の周りの筋肉など、生まれた時の状態が重要だと言われているため、小さい頃からずっと通える歯科医院をめざしたいと考えています。患者さまも近隣の方が多く、ご近所付き合いの延長のように、フレンドリーに接していける関係性も当院の特徴ですね。今まで築き上げてきたものを受け継ぎながら、既存の患者さまにも新しい患者さまにも向き合って、今度は私自身が引退する年齢になるまでずっとお付き合いしていきたいと思っています。
クリニックを継承されてから、変えたことはありますか?

継承を機に、時代の流れに合わせてIT化を大きく進めました。一番の変化はウェブ予約とSNS予約の導入です。以前はお電話のみでしたが、忙しい世代の親御さんたちが利用しやすいよう、24時間いつでも予約が取れるようにしました。それに伴い診察券もデジタル化し、予約忘れも防げるようSNSで通知を届けられるようにしました。また、医療設備では口腔内スキャナーを取り入れました。従来の材料で型採りをするよりも、スキャンしてデータ化することでスピーディーに進められるようになったんです。今後もデジタルの良いところは取り入れていくつもりですが、一気に変えてしまうと慣れない方もいらっしゃるので、徐々に変えていきたいですね。
患者一人ひとりの悩みに寄り添った診療
患者層や相談内容にも変化は感じていますか?

患者層は、前院長の頃から通ってくださっているご年配の方が約6割を占めていますが、最近はウェブ予約の影響もあり、近隣にお引越しされてきた方や学生さん、お子さま連れの方も増えています。一般歯科以外の相談内容で最近多いのは歯内療法ですね。歯の根幹は一度治療しても再発しやすく完治をめざすのが難しい分野ですが、当院では専門の歯科医師の意見を聞きながら丁寧に進めています。また、親知らずの抜歯など口腔外科的な処置や歯並びの矯正、義歯のご相談も幅広くいただいていますね。大学病院まで行くのは心理的にも物理的にもハードルが高いという方が多いので、まずは当院で専門的な診断を受けることで、不安を解消できるようにしています。
多様な相談に柔軟に対応されているのですね。
基本的な治療は私がやりますが、矯正や口腔外科、歯内療法、義歯など各分野に特化した歯科医師も定期的に来ているため、連携してさまざまな相談に対応しています。例えば「この治療なら、来週来る専門の歯科医師に一度診てもらいましょう」といった提案をすることで、患者さまに納得していただけるようにしています。また、スタッフの役割も非常に大きいですね。歯科衛生士や歯科助手は私よりも長く勤めているベテランも多く、患者さまとの距離がとても近いんです。歯科医師にはちょっと聞きづらいと感じるような不安や本音をスタッフが上手にくみ取ってくれるので、私と患者さんとの架け橋になってもらっています。さまざまな分野の専門家や院内のスタッフとの「チーム医療」で取り組んでいます。
子ども用の歯ブラシやカプセルトイが置かれているのが印象的でした。

予防歯科の観点から院内で歯ブラシなどの歯科衛生用品のご紹介もしているのですが、今年から各ユニットのそばにも置くようにしたんです。やっぱり皆さん自分からは手に取りにくいところもあるので、「どういう歯ブラシが良いですか」と聞かれた時にすぐ実物を見せて「今回この部分が磨き残しあったので、こういう器具を使うと良いですよ」と、説明しやすくしました。また、治療を頑張ったお子さまにおもちゃをプレゼントしていたのですが、新型コロナウイルスの流行を機に院内でカプセルトイを回せるようにして、「歯医者さんで頑張ったら良いことがある」と思ってもらえるようにしました。レイアウトをはじめ、院内も少しずつ変えている最中です。
子どもの歯の健康を守るため、保護者とともに取り組む
最近は子どもの「口腔機能発達不全症」が増えていると聞きました。

そうですね。最近はアレルギーなどで鼻が詰まり、口呼吸になっている子が多いんです。口呼吸は虫歯や歯並びの悪化だけでなく、滑舌や将来的な全身の健康にも影響するといわれています。また、噛む力も弱くなっているため、将来的には誤嚥性肺炎などのリスクもあるとされています。そのため、お子さまの歯のクリーニングや虫歯の検査の際に、成長に合わせてお口周りの筋肉を鍛えるトレーニングや正しい飲み込み方についてお伝えしています。顎の発達が不十分だと歯が並びきらずに重なってしまうので、早い段階で気づいてあげることが大切です。お子さまによってできること、できないことの差があるため、一人ひとりに合ったやり方で、口腔内の発達を支えていきたいですね。
先生ご自身の子育て経験も生きていそうですね。
私自身も子育て中ですので、親御さんと同じ目線でお話ししています。経験に基づいたアドバイスを大切にしているため、歯のお悩みだけでなくて子育て相談みたいになることもあるんです。例えば、指しゃぶりがやめられないといった悩みに対して、意見交換しながら「このようにやってみてください」と話すようにしています。ただ、お子さまは言われたとおりすぐできるとは限りません。理想と現実のギャップがあるので、もし「やってみたけれど駄目でした」という場合は別の方法を教えるなどのケアをしています。ちゃんとやらなければと気負わないよう、できなければ違うことを考えれば良いんだよ、と伝えたいと思います。
最後に、地域の方へメッセージをお願いします。

これまでの患者さまも大切にしながら、今後は小児歯科にも力を入れていきたいと考えていますが、お子さまだけでなく親御さんにも向き合いたいです。どうしても子ども優先になって、自分の歯の治療を後回しにしてしまう方が多いので、歯の痛みや違和感があったらお子さまと一緒に来ていただきたいですね。ウェブやSNSで気軽に予約できますし、もし予約枠が埋まっていても、痛みが強いなど急ぎの場合はお電話をいただければ柔軟に対応します。「赤ちゃんが泣いてしまったら周りに迷惑かな」とお考えの方も、当院では気にすることはありません。通いやすい、相談しやすい雰囲気をつくってお待ちしています。
自由診療費用の目安
自由診療とは永久歯列矯正/77万円~ 小児歯列矯正/44万円~

