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島 陽一郎 院長の独自取材記事

なないろクリニック

(板橋区/小竹向原駅)

最終更新日:2024/05/14

島陽一郎院長 なないろクリニック main

池袋からほど近く、板橋区と練馬区の区境に位置する小竹向原駅。2008年の東京メトロ副都心線開業で利便性がさらに高まり、近隣に広がる閑静な住宅街は住みやすいエリアとして人気を集めてきた。東京メトロ副都心線の開業と同じ年に、板橋区側に開院したのが、内科、小児科、皮膚科、アレルギー科、外科を標榜する「なないろクリニック」である。365日無休の診療体制を特徴とし、平日は午後10時まで診療。長らく救急医療に従事してきた島陽一郎院長は、「できるなら24時間365日対応でもいいくらい。どんなに些細な症状でも、いつでも気軽に来ることができるように」と、地域に根づいた場所が必要だと説く。患者がひっきりなしに訪れる中、地域医療に対する考えやクリニックの在り方、これからの展望などについて話を聞いた。

(取材日2024年3月21日)

365日気軽に相談できるよりどころをめざして

夜間も診療する体制は、先生の経歴と関係しているそうですね。

島陽一郎院長 なないろクリニック1

東京医科歯科大学卒業後、日本大学医学部附属板橋病院の第一外科で医師人生をスタートさせました。母校で大学院博士課程を修了後、東京都立大久保病院や横須賀市立うわまち病院、練馬光が丘病院に勤務しました。当初は外科が専門でしたが、手術をしても助からなかった患者さんを多く見てきて、それなら手術が必要になる前のもっと早い段階で患者さんを直接助けたいと思うようになったんです。そこで救急医療の方面に進み、最終的には救急科外来で1次救急から3次救急まで対応していました。しかし、軽症者が多く来院することで重症者を満足に診ることができず、それが課題だったんです。それなら、軽症でも急を要する患者さんを受け入れるところがあればいいのではと思い、365日体制で診療するクリニックを開業するに至りました。

どのようなクリニックをめざしていますか?

平日は午後10時まで、土曜・日曜・祝日は午後7時まで診療しており、患者さんに安心してもらえる温かい場所にしたいです。多彩な色を意味するクリニック名の「なないろ」は、どんな患者さんでも受け入れるという思いを込めて命名しました。「あそこに行けばなんとかなるよ」というクリニックをめざしているので、たとえ目の調子が悪いといった当院では対応が難しい症状でも、診てくれる医療機関を紹介させていただきます。ですから、「どの診療科を受診したらいいのかわからない」などと不安に思われずに、気軽に相談していただければと思います。できることなら24時間診療にしたいくらいなのですが、運営的に難しく、今の診療時間が最大限できることだと考えています。

診療体制を維持するために工夫されていることはありますか?

島陽一郎院長 なないろクリニック2

当初は私1人だけで診ていたのですが、患者さんが多くなってきたため、現在は2人の医師が担当する二診制にしています。さらに非常勤の医師にも来てもらい、看護師や事務スタッフも含めて、勤務シフトをうまく組むことで、患者さんをなるべく待たせることがないように心がけています。当院の存在が知られるようになってからは、地域の人たちだけでなく、離れたところから電車や車で来院される方々も増えてきました。何らかの理由で休診することがあれば、多くの人たちをがっかりさせてしまうと思いますので、診療体制に穴が開くようなことがないように努めています。もちろんミスや事故などが起きないように、細心の注意を払っています。

発熱患者の受け入れで、地域から必要とされる存在に

どのような症状の患者さんが来ているのでしょうか?

島陽一郎院長 なないろクリニック3

急性期の疾患が多く、喉の痛み・発熱・胃腸炎・下痢・頭痛・疲労感・外傷・打撲など、さまざまな症状の患者さんが来ます。一方で、高血圧症などの生活習慣病をはじめ、慢性期の疾患も一定数はあります。急に手がしびれたり、手の動きが悪くなったり、胸が痛かったりするなど、重症が疑われる場合は、脳卒中や心筋梗塞の恐れもありますから大きな病院を紹介します。また別の医療機関でがんの治療をされている方が、自宅近くでできる限りのことをしたいという理由で来院されることもあります。高度医療機関とは積極的に連携し、急患を受けて入れてもらったり、逆に当院で外来治療を受けたいという患者さんを受け入れたりするなど、地域医療連携にも力を入れています。

開業して15年以上たちました。患者さんの反響を教えてください。

今では多くの患者さんに来てもらい、当院が必要とされていることを実感できるようになりました。転機になったのは新型コロナウイルス感染症の流行です。当時は、発熱患者さんを外来で受け入れないクリニックが多かったのですが、それこそ当院の使命だと思い、発熱の患者さんを受け入れました。この取り組みによって、365日かつ夜間も診療していることを知ってもらうきっかけとなり、その後も花粉症や子どものけがなど、さまざまな症状で来てもらえるようになりました。しかし、月曜に来院された初診の患者さんが「土曜から熱が出て大変でした」というので、なぜ日曜に来なかったのかを聞いたところ、日曜でも診療していることを知らなかったというケースが今でもあります。日曜は休診という固定観念は今でも残っていて、より多くの人たちに当院のことを知ってもらいたいと願っています。

先生が理想とされている医師像とは、どのような医師でしょうか?

島陽一郎院長 なないろクリニック4

以前から自分1人で対応できる医療を行いたいと思っていました。例えば外科は細分化されていて、消化器外科でも食道外科、胃外科、大腸外科といった具合に分かれています。そして、手術をするにしても自分1人だけでは難しく、麻酔科の医師や看護師の協力も必要です。仮に私がアフリカへ行って、病気で困っている現地の人から助けてほしいといわれたときに、看護師がいないから助けられないとかではなく、自分一人で助けることができる、というのが理想です。そのような技術や知識を身につけた医師になりたいと思っていたので、今行っている医療はその理想に近づいているのではないかと思っています。患者さんを診て、困り事を解決してあげると感謝してもらえる。私が一番求めていた医療の形かもしれません。

多くの人たちを助けるために他の地域にも目を向けたい

現在は池袋、銀座、新宿にもクリニックを開院されています。

島陽一郎院長 なないろクリニック5

前述のとおり、365日無休で夜間も診療するクリニックを始めてみると、地域に必要とされていることを日々感じるようになりました。そこで、このような考え方を広げたいと思い、2021年に「池袋なないろクリニック」を開院しました。翌年に「銀座なないろクリニック」を、さらにその翌年に「新宿なないろクリニック」を開院し、すべてのクリニックを同じ診療方針で運営しています。自由診療を行っていることも特徴で、これからはもっと広い視野で、さまざまな技術や知識を駆使し、保険診療に限らない幅広い選択肢が注目されていくと思います。例えば、多くの人ががんで亡くなる時代ですから、画期的ながんの治療法が発見されれば、当院が窓口になって患者さんに提案できる可能性もあるかもしれません。

クリニックを増やしたことで、何か変わったことはありましたか?

わかったのは、組織が大きくなると、医療に対する理念や考え方を多くの人たちに浸透させるのが簡単ではなくなることです。そのために、医師をはじめとしたスタッフとコミュニケーションを図る機会をできるだけたくさん設け、私の想いを共有してもらえるように努めています。どの「なないろクリニック」に行っても、同じクオリティーの医療が受けられることは、患者さんから見れば当たり前のことです。すればするだけ感謝される医療のような仕事は、他にはなかなかありません。人間は苦よりも楽をしたいと思いがちですが、仕事を通じて感謝されてハッピーな気持ちになれる、そんなスタッフを増やしていくつもりです。

今後の展望や取り組みたいことを教えてください。

島陽一郎院長 なないろクリニック6

これまでに培ってきた運営力を生かして、365日診療のクリニックが必要な地域に貢献したいという想いがあります。それは東京以外の地域や、それこそ海外という選択肢があってもいいかもしれません。例えば、東南アジアなどの国々で本当に医療を必要とし、365日提供されることによって多くの人たちが助かるのであれば、それは私の中の自己実現の機会でもあります。そのようなことを中長期のビジョンとして考えていますが、海外での医療はチャンスがあればすぐにでも始めたいところです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

AGA診療/8800円

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