鈴木医院

鈴木医院

鈴木康子 院長

31627 df 1 main 1399021420

午前はクリニックでの外来を、午後は約30人もの患者のもとに訪問診療を行う。患者に異変があったときには救急車よりも速く到着するというのが、鈴木康子院長のモットーだ。鈴木院長が、平和台の閑静な住宅街のなかに「鈴木医院」を開院したのが2005年。この街の地域医療に貢献してきた。「患者さんの最期の瞬間までしっかり見守りたい」と語る鈴木院長。可憐な姿からは意外なほど、熱い想いを胸に秘め日々の診療に取り組む院長に、医師としてのやりがいや訪問診療の今後の展開について、じっくり語ってもらった。
(取材日2014年4月23日)

高齢者医療を中心に、地元密着型の医院として開業

―先生が医師をめざしたきっかけを教えてください。

私の母は昔から病弱で、心臓に病気を抱えていたんです。幼い頃から、母についてしばしば病院へ行くこともありましたし、母の代わりに家事などをすることもありました。そんなとき、信頼できる医師の先生が身近にいるということは、とても心強いことだなと、子どもながらに実感したんです。「なにかあったとき、頼れる医師が近くにいる」という感覚は、患者である母はもちろん、家族である私にとっても、とても心強い支えとなっていて、「医師という仕事は素晴らしい仕事だ」と日頃から思っていました。医師をめざし、循環器を専門とするようになったのも、母の病気が大きく影響しています。特に、心臓疾患は生命に関わる重大な病気のこともありますから、救急の場で大きく人命救助に貢献できるのではないかと思い、選択しました。

―こちらで開院したのは?

もともと練馬区内に住んでおり、土地勘があったというのが理由です。練馬区は都心に近いにも関わらず、のどかなところ。最近では新しいアパートやマンションも増え、若い世帯の方もずいぶん多くなりましたが、その一方で長く住んでいる方も大勢いらっしゃいます。こちらに来院される患者さんのなかでも、おじいさん・おばあさんからお孫さんまで三代一緒に通ってくださる方も多いんです。また、一家一族そろってこの地にお住まいの方も多く、現在、都内では珍しい地縁関係が濃く残っている町だなということを実感します。

―開院は2005年だそうですね。

開院する前に、ここからすぐ近くのところに医院を開業していたんです。そちらの開院が1999年。ありがたいことに患者さんが増え、手狭になったため、2005年にこちらへ移転しました。大学を卒業後、大学関連病院で勤務した後、約10年間、東京都老人医療センター(現東・京都健康長寿医療センター)で診療に当たりました。高齢の方が多く来院される病院で、診療に当たるなか、これから高齢化がますます進む社会では、高齢者医療がもっと重要な役割を担うようになると、強く実感したんです。やがて医長に任命されましたが、医長になるとどうしても病棟管理の仕事が主になってきます。そのため、「もっと第一線で治療に当たりたい」という思いが募り、独立を決意しました。開院にあたっては、高齢の患者さんに配慮して、建物は完全バリアフリーで整備。入口から診察室、検査室、洗面所まで、すべて車椅子で滞りなく移動できるようにしています。



Access