全国のドクター9,506人の想いを取材
クリニック・病院 160,464件の情報を掲載(2022年10月05日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 練馬区
  4. 上板橋駅
  5. 医療法人清真会 麦島内科クリニック
  6. 麦島 真理 理事長

麦島 真理 理事長の独自取材記事

麦島内科クリニック

(練馬区/上板橋駅)

最終更新日:2021/10/12

31530 top

東武東上線の上板橋駅から徒歩12分、落ち着いた雰囲気の住宅街の一角にある「麦島内科クリニック」を訪ねた。一見すると一般的な街の内科クリニックだが、奥行きのある広い院内には3つの診察室を備え、一般内科のほか、麦島真理理事長の専門である脳神経内科や糖尿病内科、呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科などを専門とする外来も開設。また、16列マルチスライスCTなど検査設備の充実を図るのに加え、在宅医療やリハビリテーションにも幅広く対応する。夫で院長の麦島清純先生、さらに各種専門性を持つ医師や地域の医療機関との密な連携のもと、地域に根差した内科医療を実践している麦島先生に、同クリニックの歩みや特色、自身が医師を志したきっかけなども交えて、じっくり話を聞いた。

(取材日2021年1月13日)

充実を図った検査設備で疾患の早期発見・治療の実現を

こちらでは一般内科のほか、専門の外来も充実しているそうですね。

1

当院では私が一般内科と脳神経内科の外来を担当し、院長が訪問診療をメインとしつつ、一般内科、放射線科を担当しています。加えて糖尿病内科、循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科など各科の専門家による予約制の外来も行っています。当院は地元にお住まいの高齢の患者さんが多く、より高度な治療が必要になっても遠方の病院に通院することが難しいケースが非常に多かったので、大学病院から専門の先生をお招きするようになりました。血糖コントロールが大切な糖尿病内科に始まり、患者さんのニーズに応じて診療できる範囲を増やし、最近では腎臓内科と透析の専門家による「腎臓高血圧内科」も新設しました。クリニックという規模感はそのままに、例えば脳神経内科が専門の私と呼吸器内科の医師がいる日であれば、脳梗塞や認知症の診療と、COPDや喘息の診療が同日にワンストップで受けられる体制を整えています。

どんな症状にお悩みの患者さんが多く来られていますか?

成人からご高齢の方のさまざまな不調に幅広く対応していますが、来院される患者さんの中心はやはり、近隣の地域に長くお住まいの50代から80代の方々ですね。疾患で多いのは、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病。加えて、アルツハイマー型認知症を患っている方もかなりいらっしゃいます。最近は新型コロナウイルス感染症を念頭に発熱・感染専用の外来を設けて、一般内科とは時間差で対応しているところですが、従来からインフルエンザや花粉症といった流行性の疾患で来院される方も多く、耳鼻科や眼科に重なる診療も行っています。また、私の専門が脳神経内科ということもあり、頭痛やめまいを訴えて受診される患者さんも目立ちますね。

院内設備にはどのようなものがありますか?

2

従来のCTよりも被ばく量が少なく、短時間で高精細な画像が撮影できる「全身ヘリカルCTスキャン」を導入し、脳腫瘍や脳梗塞、認知症の診断のほか、肺がんや肺炎、COPDといった呼吸器系の疾患、肝臓や胆のう、膵臓、腎臓などの腹部の病変の診断などに幅広く活用しています。また、超音波検査やデジタルエックス線装置はもちろん、特徴的なものとしては、めまいの原因を診断するための重心動揺計、脈波や心拍の変化などから自律神経の状態やストレスの度合いを調べるのに役立つ装置も導入しています。当院はめまいを訴える患者さんが多く来られますから、そうした頻度の高い自覚症状を調べるための機器を随時取り入れていくことで、不調の原因をできるだけ早く特定し、早期治療につなげていきたいと考えています。

地域の患者のニーズに応え、専門的な診療を拡充

先生が医師を志したきっかけは?

3

親族に医師が多く、医療が身近にある環境で育ったことが影響しているでしょうね。私自身、幼い頃は体が弱く、小児科の医師だった伯母に診てもらう機会が多かったこともあり、医師という職業に対する憧れが徐々に強くなっていきました。東京女子医科大学を卒業後は、神経内科医局に入局し、外来診療の傍ら、当時注目されていた脊髄脳変性症などの変性疾患の研究に従事していました。大学病院時代は忙しいながらも好きな研究に携わることができ、とても充実していたのですが、4人の子どももおりましたし、仕事と育児を両立していくために今後どうあるべきか模索する中で、地域医療に携わりたいという思いを強くし、1991年にこの場所で開業しました。

開業当初からこれまでの歩みについても少しお聞かせください。

場所は現在と同じですが、思えば開業当時は私と事務員のたった2人でのスタートでした。医師は私1人という体制で7年ほど続け、その間に地域の患者さんが徐々に増えていきました。患者さんの声に耳を傾ける中で、私の専門外で高度な治療を受けていただくために大学病院などへの紹介をする際、「本当は大きな病院でなく、今までどおり先生のところに通院して診てもらいたい」といったニーズが多くあることを知りました。患者さんたちのそうした期待に少しでもお応えできたらという思いで、東京女子医大や日本医科大学から専門の先生をお招きしての診療をスタートさせることになりました。同じ頃に、民間病院で老年内科を手がけていた院長にも当院に常勤で入ってもらい、現在に至っています。

大学では、自律神経系の疾患の治療にも数多く携わられたそうですね。

4

そうですね。医局では自律神経班に在籍し、一般にわかりやすいところでは更年期障害の治療なども多く手がけてきました。自律神経異常は血液検査や画像だけでは診断が難しく、あちこちの病院で検査したのに何の異常も見つからず、不調を抱えたまま行き場を失っているような患者さんを診る機会が多くありました。そうした経験を通して感じたのは、「病は気から」という言葉に表されるような患者さんの不安に医師としていかに共感し、寄り添っていくかということ。とりわけ更年期障害の診療では、さまざまな不調や悩みに共感し、対話を重ねて原因を突き止めていくことが重要。患者さんの心に寄り添いつつ、その不調の背景に深刻な病気が潜んでいないかを常に意識し、必要な検査を重ねていくことが大切なのです。

健康な生活を取り戻せるよう、全力でサポート

在宅医療にも早くから注力されていますね。

5

老年内科を手がけてきた院長が常勤になった1998年から、24時間対応の在宅医療を始めました。当時はまだ介護保険制度が本格的に始まる前で、訪問看護まで幅広く取り組んでいたのですが、介護保険制度がスタートして以降は地域の訪問看護ステーションとの連携を進めることで、当院としては医療だけに特化し、個人宅や高齢者施設での訪問診療を行っています。高齢で体力が落ちて通院が難しい患者さんが増えている上、コロナ禍による受診控えの動きと相まって、在宅医療のニーズはかなり増えており、当院が地域の中で果たすべき役割の大きさを痛感しています。

治療では、漢方薬も積極的に取り入れているとお聞きしました。

認知症の方の精神神経症状にアプローチするために漢方薬を使うことが多いですね。認知症治療のメインはあくまで抗認知症薬なのですが、副作用が見られた場合に漢方薬に切り替えたり、あるいは併用するといった使い方もあります。そのほか、更年期の自律神経障害やうつ病の患者さんで希望される方に漢方を処方するといったケースも多くあります。漢方薬は幅広い作用が期待できるものも多いので、日常的にたくさんの種類のお薬を服用せざるを得ない高齢患者さんのお薬の種類を減らし、副作用を抑えるといったメリットもあります。

最後に今後の展望と、読者に向けてメッセージをお願いします。

6

当院では内科を中心としつつもあらゆる疾患の可能性を念頭に、地域の中で専門性の高い診療に取り組んできました。複数の医師がそれぞれの強みを生かして連携することで、検査した当日のうちに診断をつけ、必要な治療のおおよその見通しを立てることに努めているのは当院の大きな強みです。これからも地域の他の医療機関との連携を大切にしながら、将来的には内視鏡検査やオンライン診療の導入といったことも含め、「ここに来れば何とかなる」と、地域の患者さんにより大きな安心を提供できるようなクリニックをめざしていきたいと思っています。当院は「諦めない医療」がモットーです。どの科にかかるべきか迷うような症状でも、不調が複数あっても構いません。患者さんが健康な生活を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。

Access