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岡本 俊彦 院長、岡本 俊紀 副院長の独自取材記事

中村橋眼科医院

(練馬区/中村橋駅)

最終更新日:2021/10/15

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院 main

西武池袋線の中村橋駅から徒歩1分、春は桜、夏は新緑が美しい木々の立ち並ぶ千川通り沿いに「中村橋眼科医院」はある。1984年に岡本俊彦院長が開いたクリニックで、現在は息子の岡本俊紀副院長と2人体制で診療を行う。地域の人々を中心に子どもから高齢者まで幅広く訪れる外来診療のほか、俊紀副院長が日帰りで白内障の手術を行う。患者からの要望で、通常病院での治療となることの多い硝子体注射を行うなど、地域に根差した眼科クリニックとして柔軟に対応。2人とも患者への説明に力を入れており、ニ診体制というメリットを生かして、じっくり患者と向き合っている。「患者さんのお話を聞き、悩みや要望に応えていきたい」と話す2人に、クリニックでの取り組みや治療内容などを聞いた。

(再取材日2021年6月15日)

二診体制でじっくり患者と向き合う

院長と副院長の常時2人体制とお聞きしました。

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院1

【俊紀副院長】クリニックで医師2人が診療を行う眼科は、よほど大きなところでないと珍しいと思います。もともとは父である院長が一人で診療していましたが、私が非常勤で白内障の手術を専門で行うようになり、2017年の4月から常勤の医師として外来診療も担当するようになりました。
【岡本院長】かつてこの辺りに眼科医院があまりなく、たくさんの患者さんがいらっしゃって一人ひとりに時間をかけることができませんでした。クリニックが増えたことや医師が2人になったことで、患者さんとゆっくり話をしたり、納得いただけるまで説明ができたりと昔よりは余裕を持って対応できるようになったと思います。

どんな主訴でいらっしゃる患者さんが多いですか?

【岡本院長】当院はお子さんからご高齢の方まで、あまり偏ることなく幅広い年齢層の方がいらっしゃっていますが、お子さんは近視やアレルギー性結膜炎、ご高齢の方であれば加齢に伴って発症する白内障や緑内障などの方が目立ちます。お子さんの近視は、ゲームやスマートフォンなどの影響もあって学年が上がるにつれて増え、眼鏡をするタイミングをどれだけ遅らせられるかという相談も多いですね。単に見えにくくなったからと眼鏡を作ると、裸眼の時と同じように近くで物を見る生活が変えられず、どんどん近視が進んでしまうこともあります。なるべく大人になった時の近視が軽くて済むように、生活をする上での注意点などを含めて、ご両親にも一緒にお伝えしています。

こちらでは硝子体注射も行われているそうですね。

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院2

【俊紀副院長】硝子体注射は、今までは大学病院に紹介して注射していただいていました。大学病院など大きな病院で打つとなると先にPCR検査を受けておかないといけなかったり、人混みの多い場所に行かなければならなかったり、感染症の広がる今の時期は大変だと思います。患者さんからのご相談を受けて、当院でも行うようになりました。硝子体注射は加齢黄斑変性症や網膜の血管が詰まってむくみがでる病気など、ご高齢の方に多い疾患に対して行う治療のため、なおのこと近くのクリニックで対応してほしいという要望がありました。患者さんにとっての安心につながるのであれば、可能な限り対応したいと考えています。

手術前にしっかりと説明の時間を設ける白内障手術

副院長が行う白内障の手術について教えてください。

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院3

【俊紀副院長】患者さんが安心して手術に臨めるようにすることと、安全に配慮した精度の高い手術を行うことの2点を重視して、日帰りの白内障手術を行っています。手術の前に十分な説明の時間を設けて、一人の患者さんに対して30分以上、長い場合は1時間かけて説明することも。患者さんは近隣の方だけでなく遠方からいらっしゃる方も増え、手術後1週間まで当院で経過を診た後は、もとのクリニックで診察していただけるようにしているので、多少離れた場所からでも安心して手術を受けていただけると思います。また、私は現在、母校の東京慈恵会医科大学の病院にも籍を置いていて、クリニックの休診日に手術の補助をしたり、先輩医師と白内障手術に関する研究を行ったりしています。このように高度医療機関で先端的な知識や技術を吸収し、クリニックでの手術に生かしたいと考えています。

開業が1984年という長く続くクリニックですが、大事にしていることはありますか?

【岡本院長】ごく当たり前のことですが、患者さんのお話をよく聞き、丁寧な説明を心がけています。また、1984年の開業以来、患者さんのお悩みに応えられる眼科でありたいと考えて診療を続けてきました。高齢化が進み白内障にかかる方が増えている中で、息子が当院で白内障手術に対応できるようになったことは、その意味でもとても大きかったです。
【俊紀副院長】説明を丁寧に行うことは当院の特徴です。院長が以前から説明に力を入れていて、検査結果の画像や写真、イラストや模型を使いながらかみ砕いた表現で患者さんに伝えてきました。そうした診療方針は私も受け継いでいます。さらに、これからの時代は患者さんの要望に柔軟に応えながら、お一人お一人に合った説明と治療を提供していきたいですね。

院内の感染症対策としてはどんなことを行っていますか?

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院4

【岡本院長】診察室の椅子や検眼鏡、検査機械など、患者さんが触れるものは毎回消毒をし、医師、スタッフは眼鏡とマスクを着けて患者さんに対応しています。院内の換気は、常時換気によって空気が入れ替わるタイプの換気扇を取り入れ、空気清浄機も併用します。混雑時と一定時間ごとに、窓を開けての換気も行っています。
【俊紀副院長】もし何か心配なことがあれば、お電話で聞いていただければお答えします。新型コロナウイルス感染症の影響で、緊急性のない白内障手術を行わなくなった大学病院から、逆に病院から当院へ紹介されてきた患者さんもいました。すべての患者さんが不安を感じることのないように、治療の面はもちろんですが、院内の環境も安全面を重視していきたいと思っています。

環境をアップデートして地域の患者のニーズに応える

もともとこちらに開業したきっかけは何だったのでしょうか?

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院5

【岡本院長】どこで開業しようかと考えていた時に、知り合いの他科の医師からお声がけいただいたことがきっかけです。中村橋駅の近くで長く診療していた眼科の先生が亡くなり、この地域に眼科が足りないと嘆かれていたんですね。地縁はありませんでしたが、実際に足を運んでみると、いい町だなあと思いました。そんな経緯で1984年に開業に至りました。2015年には、患者さんのニーズにもっと応えるために同じ千川通り沿いの2軒隣であるこちらに移転しました。広くなった院内の2階に受付・待合スペースと診察室、3階に手術室を設けています。

お2人が思う、医師としてそれぞれの魅力はどんなところですか?

【岡本院長】私は開業してからオペをしていませんから、息子が先端的な現場で経験を積んでいることを誇らしく思います。息子は手術に関することを中心に、日々研鑽を積んでいて、医師としてたくさんの技術や情報を吸収していっていると思います。
【俊紀副院長】当院には昔からの患者さんも多く、中には親子2世代にわたって来院される方もいます。そういった患者さんと接すると、やはり父のことが会話の中に出てくるんですね。「院長先生には親子でずっと前からお世話になっているんだよ」などと。そんな話をされる患者さんの姿を見ていると、父が患者さんに慕われていると実感しますし、私も診療がしやすいんです。

最後に今後の展望、読者へのメッセージをお聞かせください。

岡本俊彦院長、岡本俊紀副院長 中村橋眼科医院6

【岡本院長】眼科は検査機械の進歩が著しいので、より確実に診断するための機械などを取り入れていきたいですね。また、将来的には息子が院長を継ぐ予定ですが、私も体が元気で仕事の質が落ちない限りは医師の仕事を続けていきたいと思います。患者さんが喜ぶ姿を見ることが生きがいですからね。
【俊紀副院長】最近では、血流の画像によって網膜の病気の様子が詳しくわかる検査機械を導入しました。これからも安心安全を重視した手術や治療を提供できるよう、自分自身も院内もアップデートしていきたいと思います。白内障の手術や、緑内障・網膜疾患の治療も当院で行っています。何か気になる症状や心配事、不安があれば、受診して相談していただくのが解決への近道です。治療が必要なのか、大学病院へ行くべきなのかなど、一度チェックを受けるためにも気軽に受診してください。

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