岡本 俊彦 院長、岡本 俊紀 副院長の独自取材記事
中村橋眼科医院
(練馬区/中村橋駅)
最終更新日:2026/02/13
西武池袋線・中村橋駅から徒歩1分の「中村橋眼科医院」。桜並木の千川通り沿いにあり、花咲く春、新緑の夏を繰り返し、歴史を重ねてきた。1984年に岡本俊彦院長が開業し、現在は息子の岡本俊紀副院長と二診体制で診察を行っている。近隣住民を中心とした患者の年齢層は幅広く、さまざまな目の悩みに対応している。俊紀副院長が加わったことで、白内障の日帰り手術や緑内障のレーザー治療なども可能になった。通常、大学病院を紹介されることも多い網膜硝子体疾患への硝子体注射も可能な限り院内で対応する。これからも患者の利便性を追求し、身近なクリニックでありたいと語る2人に、診療にかける思いを詳しく聞いた。
(取材日2025年11月18日)
アットホームな雰囲気の中で一人ひとりと向き合う
1984年の開業と伺いましたが、なぜ中村橋を選んだのですか?

【俊彦院長】どこで開業しようかと探していた頃、知り合いの他科の先生から声をかけていただいたのがきっかけです。中村橋駅近くで長く診療をしていた眼科の先生が亡くなり、地域の方々が困っていると聞いたんですね。それまで特に縁のなかったエリアでしたが、初めて足を運んだ瞬間から「いい町だな」と感じました。1984年に開業し、2015年には患者さんがより受診しやすいように広い床面積を確保できるこの場所に移転しました。2階に受付・待合室と2つの診察室、3階に手術室・リカバリールーム・視野検査室を設けています。
俊紀副院長が診療に加わった経緯を教えてください。
【俊紀副院長】父が開業した時、私はまだ小学生。継ぐように言われたこともなく自由に育ちました。医師になってからも患者さんの話を聞くのが好きで精神科にも興味がありましたが、最終的には眼科を選びました。東京慈恵会医科大学附属病院時代から当院でも非常勤で白内障の手術を手伝ってきましたが、2017年4月からは常勤になり外来診療も担当しています。
二診体制ならではの強みはどんな点ですか?

【俊彦院長】町のクリニックで2人の医師が常駐しているのは、よほど大きなところでない限り珍しいと思います。2人でやっていると、どちらかが患者さんとじっくり話をしていても、その間も外来を止めずに済むのは大きなメリットです。不安が強い方などにはとことん説明できて、なおかつ、ほかの患者さんもお待たせしないようにできるのは強みといえるでしょう。このようにスムーズな診療が実現できているのは、スタッフたちの強力なサポートがあってこそ。視能訓練士、看護師など総勢8人がいて、長く勤務しているスタッフも多く、彼女たちのおかげで院内はいつも温かでアットホームな雰囲気が漂っています。
どのような訴えの患者さんが多いですか?
【俊彦院長】幅広い年齢層の方々が、いろいろなお悩みでいらっしゃいます。例えば、働き世代の40代はそろそろ老眼が気になるところ。我慢する方も多いのですが、疲れ目予防のためにも早めに眼鏡を作ることをお勧めしています。さらにシニア世代になると、加齢に伴う白内障、緑内障が増えてきます。一方、お子さんは近視やアレルギー性結膜炎などの相談が目立っていますね。
【俊紀副院長】お子さんへの低濃度アトロピン点眼薬による近視の進行抑制治療も始めました。将来的な緑内障、黄斑性変性症などのリスクを軽減するためには、大人になるまで強度近視に進行させないことも大事です。定期通院が必要な自由診療になるので、ご希望の方に行っています。
日帰り白内障手術や硝子体注射も院内でスムーズに実施
副院長が手がける白内障の手術についてお聞かせください。

【俊紀副院長】先進の白内障手術機器と手術用顕微鏡を使って日帰り手術を行っています。普段から当院にお通いの方以外でも、手術後の経過観察はかかりつけの先生に戻すなど、患者さんの負担を減らすことを第一に考えて柔軟に対応しています。白内障の症状としては、見えにくい、目がかすむ、まぶしいなどがありますが、自覚症状がない場合も少なくありません。友達が白内障の手術を受けたという話を聞くような年代になったら、そろそろ気にかけてもいいと思います。白内障は加齢とともにレンズの働きをしている水晶体が濁る病気ですが、50歳以上であれば、多くの方にある程度は見られます。「これくらいならまだ様子見で問題ない」というのを確認するためにも、一度ご相談ください。
レーザー治療や硝子体注射も行っているのですね。
【俊紀副院長】はい。例えば、緑内障への点眼治療やレーザー治療も行っています。視神経が障害を受けて視野が狭くなる緑内障は、日本の失明原因1位です。しかし、早期治療ができれば生涯にわたり視力を保つことは期待できるので、当院では早期発見にも力を入れています。また、網膜剥離・糖尿病網膜症・加齢性黄斑変性症などの網膜硝子体疾患の診断・治療も当院が得意とするところで、主にレーザー治療と硝子体注射を実施しています。硝子体注射は大学病院などを紹介されることも多いのですが、患者さんの負担にならないよう、できるだけ院内で対応するようにしています。
なぜ、院内でさまざまな手術を手がけることができるのでしょうか。

【俊紀副院長】これまで大学病院で数々の手術を執刀してきた経験があるからこそともいえるでしょう。現在も非常勤で研究と手術指導にあたり、たゆまずに研鑽を積んでいます。これからも、先進的な現場で習得した知識と技術を、クリニックでの日々の診療に生かしていきたいです。ただ、どんなに完璧な手術をしたとしても患者さんが不安なままでは駄目だと考えています。だからこそ、手術前のカウンセリングはしっかりと行っていますが、時には1時間以上に及んでしまうことも。その間も父が隣の診察室で診療をしてくれているからこそ、外来をストップさせることなく、一人の患者さんとじっくり向き合うことができています。滞りなく手術ができているのも父がいてくれるおかげと、感謝しない日はありません。
患者を思う伝統を守りながらアップデートにも注力
診療にあたって何を大切にしていますか?

【俊彦院長】ごく当たり前のことですが、患者さんのお話をよく聞き、丁寧に説明するように心がけています。約40年間「患者さんのあらゆる悩みに応えられる眼科でありたい」と努めてきました。しかし私自身、開業後はオペから離れていて、患者さんに紹介先の大学病院などへご足労いただかなければいけないのを心苦しく思っていました。副院長が来てくれて、院内でも手術ができるようになったのをとても頼もしく思っています。
【俊紀副院長】これまで院長が患者さん一人ひとりに語りかけるように説明してきた姿を見習い、これからも大切にしていきたいです。院長は検査結果の画像や写真、イラストや模型も駆使して、かみ砕いた表現を用いて患者さんに心から理解していただけるように努めています。患者さんのご希望にも柔軟に応えながら、一人ひとりを大切にする診療を受け継いでいきたいです。
今後の展望についてお話しください。
【俊紀副院長】先日、近視・遠視・乱視・不同視・瞳孔不同などの異常を数秒で検出可能な検査機器を新たに導入しました。小さなお子さんでも親御さんに抱っこされたまま検査ができます。眼科には通常の測定機器が一通りあるので、従来は乳児健診や小児科で使われることが多い機器でした。しかし、幼児はきちんと検査ができるようになるまで時間がかかり、その間に弱視が進行してしまうこともあります。早期発見のためにも積極的に活用していきたいです。実は子ども専用というわけではなく、車いすの方など視力検査装置の顎置きが使えない方にも有用なので、さまざまなケースに役立てていきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

【俊紀副院長】年齢を問わず多種多様な眼科疾患があるので、気になる症状が少しでもあれば早めにご相談ください。万が一の場合は迅速に大学病院を紹介することもできます。今後とも安心安全を重視した手術を提供できるように、自分自身も院内もアップデートしていく考えです。眼科の機器類の進歩は著しいのですが、できるだけ取り入れていきたいです。
【俊彦院長】将来的には副院長が院長を継ぐ予定ですが、私も体力・知力・気力に衰えがない限りは医師の仕事を続けていくつもりです。患者さんが喜ぶ姿を見られるのが、何よりの生きがいですからね。待合室から望む千川通りは、春には満開の桜、夏には新緑、秋は紅葉が見事です。これからも訪れる患者さんたちと分かち合えたらと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは低濃度アトロピン点眼薬による近視の進行抑制治療/1ヵ月分3700円

