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市原荘六 院長の独自取材記事

市原外科内科

(練馬区/平和台駅)

最終更新日:2021/10/12

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東京メトロ有楽町線・平和台駅北口から徒歩7分。閑静な住宅地が広がる道路沿いに「市原外科内科」はある。開業して30年、地域住民の健康を支えてきた老舗のクリニックだ。待合室の窓の外には箱庭、明るく気さくなスタッフの応対など、アットホームな雰囲気に満たされた院内は治療の緊張感を感じせない。「頭のてっぺんから、足のつま先まで」の診療をモットーとし、風邪から生活習慣病、消化器・循環器疾患、大腸・肛門疾患、整形外科疾患など、診療分野は非常に幅広い。院長を務める市原荘六先生は、長きに渡り大学病院で消化器外科の研鑽を積んだ上で、地域のかかりつけ医を志し開業した大ベテラン。今も数々の勉強会に出席し、その勉強熱心さは医師の間で有名だ。医院のこれまでの歴史から、診療におけるこだわり、医師をめざしたきっかけに至るまで、市原院長にお話を聞いた。

(取材日2014年5月19日)

あらゆる症状で気軽に通えて、アットホーム! 地域に根ざした老舗のクリニック

開院はいつ頃ですか?

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1984年です。今年でちょうど30年を迎えました。振り返れば、現在の診療体制になるまで、いくつかの変化はありますが、地域にお住まいの方の健康を支えたい一心で日々の診療にあたってきて、あっという間だったというのが感想です。よく通っていたお子さんが、いつの間にか社会人になって来院されて、もう、そんな歳月が経ったかと驚いたこともあります(笑)。

平和台で開業したのはなぜですか?

身近な場所だったからです。もともと、私は千葉県の出身なのですが、医学生の頃に転居したのが当院の周辺でした。通学に便利だったというのが転居した理由ですが、地域の人々と交流を重ねるうちに、かけがえのない土地に感じるようになっていきました。なので、開業を決心したときから、すでに開業地は決めていたんです。病気の治療だけではなく、心のケアも行うのがかかりつけ医の役割です。いち生活者として触れ合いを大切にでき、医療を提供していける平和台で開業しました。

クリニックの特色を教えてください。

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外科と内科を標榜し、「頭のてっぺんから、足のつま先まで」の診療をモットーに、病気のときはもちろん、体についてのちょっとした心配事があったときでも、とにかく安心して通ってもらえる診療体制を整えてきました。私自身はもともと消化器外科が専門で、長年にわたって肝臓・胆のう・膵臓などの手術に携わってきました。私の息子は神経内科、そして非常勤の篠原先生は大腸肛門病専門医です。このように、在籍する医師はそれぞれに得意分野を持っているので各分野の精度の高さは生かしつつ、それだけに特化することなく患者さん一人一人に合わせた診療を行いたいと思います。また、当院は患者さんに「できる限りの医療」を提供していくことを理念としています。そのために、大学病院や基幹病院の先生方と確固たる連携体制を築いているのも特色のひとつです。さまざまな患者さんが最良の治療を受けられるように、専門医療機関との架け橋としてベストを尽くすことを心がけています。あとは、このアットホームな雰囲気でしょうか(笑)。誰もが気軽に通える地域密着の医院ですから、スタッフは皆、明るく元気に仕事することを大切にしています。患者さんは元気ではない状態で医院を訪れるのですから、温かく迎えてあげるということもとても重要だと思っています。当院に来るだけでも、ホッとされる患者さんは多いようですね。

かかりつけ医だからこそ、高齢者医療に取り組んでいきたい

最近、力を入れ取り組んでいる治療分野はありますか?

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あらゆる疾病に対し、適切な治療を行えるように勉強を重ねてきましたので、特定の分野に力を入れていることはありません。ただ、あえて挙げれば高齢者医療ですね。少子高齢化が顕著となり、当院の患者さんもお年寄りが増えています。超高齢者化と言われる現代ですから、今後も重要な分野になってくるのでしょうが、高齢者医療ならではの難しさを感じてもいます。

高齢者医療について教えてください。

まず、現在の医学というのは、「根拠に基づいた医療(evidence-based medicine)」と言って、専門誌や学会で公表された治療効果・副作用・予後の臨床結果に則ったものです。例えば、患者さんを追跡調査して、お薬を飲んだ場合と飲まなかった場合では、10年間でどのような違いがあるのかを検証したデータに基づき、治療を組み立てるのです。ところが、このような長期間にわたるデータの収集と検証は、お子さんや働き盛りの方であれば可能ですが、高齢者についてはそういきません。つまり、まだまだ高齢者医療は、根拠が確立されていない分野だと私は考えています。ここが難しいところなんです。ですから、後期高齢者の診療では、目の前の患者さんと誠心誠意向き合うことが何より重要。医師としての経験や勘を総動員して診察にあたり、これまでのデータを応用させていくことが最良の治療につながると確信しています。お年寄りの患者さんの中には、なかなか総合病院に通うのが難しい方もいらっしゃいますので、これからも積極的に高齢者医療に取り組んでいきたいと考えています。

先生の診療に対するこだわりをお聞かせください。

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健やかな生活を送れるように、全力で患者さんの命を守っていきたいということです。当院は開院当初、救急診療にも対応していたのですが、それも同じ思いからでした。命というのは、健康であり生活です。ですから、目下の治療や検査のみではなく、患者さんの生涯を尊重した診療を行うのが私のこだわりです。また、一人ひとりと真摯に向き合い診療にあたっていれば、信頼関係が生まれます。それを、かかりつけ医の誇りとして、今日までやってこれたと思います。

人々の命を守り、健やかな生活を守れる医師をめざして

どのようなきっかけで医師をめざしたのですか?

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まず大きいのが家庭環境ですね。母が看護師なんです。患者さんのために一生懸命働く母を尊敬していました。また度々、命の尊さなどについての話もしてもらっていて、次第に医療に興味を持つようになっていきました。そして、明確に医師を志したきっかけは、当時の社会情勢です。戦時中でしたから、なぜ人間の命がこうも失われなければならないのかと子どもながらに真剣に考えていました。父からは、軍医さんは隊列の一番後ろにいられるぞとの助言もありましたが(笑)。そうして、東京大学の医学部へと進みました。先ほどお話しした私のこだわりの部分も、思い起こせば当時考えていたことから形成されていったのでしょう。大学卒業後、医局で研鑽を積み外科医となったのも、あらゆる患者さんの命を救うことができるのではと考えたからなんです。東京大学医学部付属病院で助手や非常勤講師を務め、開業して現在に至るわけですが、私にとってこのような素晴らしい職業は他にありません。天職だと感じています。

休日はどのようなリフレッシュをしていますか?

興味を持ったことは、なんでも趣味にしてしまうものですから、クラシック鑑賞、囲碁、旅行、そして歴史探究など、趣味は多いんです(笑)。その中でも、歴史は特に好きですね。先日は東京国立博物館の「キトラ古墳壁画」展へ行ってきました。キトラ古墳は壁画古墳と呼ばれているもので、7世紀から8世紀につくられた古墳です。壁に当時の日本人の様子が描かれていて、今回、その壁画が展示されていたのですが、これが非常に興味深い。日本人のルーツに触れる思いでした。まだまだ、日本の成り立ちや日本人のルーツは解明されてない部分が多いですから、非常に感銘を受けましたね。これまでも、各地の展覧会や、遺跡、神社仏閣を訪ねてきましたが、自分なりに歴史を紐解いていくのはとてもおもしろく、良いリフレッシュになっていると思います。

最後に『ドクターズ・ファイル』の読者へメッセージをお願いします。

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病気になったら通うのではなく、積極的に健康づくりで医院を活用してもらいたいと思います。医師は皆さんの健康を支えるサポーターでもありますので、心配事があったときに気軽に相談できるようなかかりつけを見つけておいてください。そして、もうひとつお伝えしておきたいのが、自身の健康状態を知っておいてもらいたいということ。会社員など、定期的な健診を受けている方は自身の健康を知ることができますが、個人事業主や主婦の方は、意識しないと難しい環境にあると思います。すべての病気において早期発見、早期治療が欠かせませんので、平素から身体の状態を把握しておくことは非常に重要です。また、「健康の履歴」を残し健康を見つめ直すことは、健やかな生活に直結することでもありますので、ぜひ定期的に健診・検査を受けてもらいたいと思います。

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