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佐藤 和典 院長、佐藤 ちづる さんの独自取材記事

佐藤歯科医院

(練馬区/光が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

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練馬区北部に位置する光が丘は、多くのマンションや団地が立ち並び、ショッピングセンターや公園なども備える大型の住宅地だ。都営大江戸線光が丘駅と春日町駅のほぼ中間に位置する「佐藤歯科医院」は、この地で30年以上歯科診療を続けている。特に予防に力を入れていて、開業当時から通っている患者も少なくない。院長の佐藤和典先生は「周囲の歯科医院との差別化を図る目的で予防に取り組みましたが、現在の歯科診療でも一番重要な部分です」と予防の重要性を語る。クリニックでは院長の妻で歯科衛生士の佐藤ちづるさんを中心に衛生士が予防を担当し、患者一人ひとりに合わせて歯磨き指導等を行っている。予防を中心とした歯科治療について、2人に詳しく話を聞いた。

(取材日2019年8月27日)

痛くなってからではなく、痛くなる前から通う場所へ

長年この地で診療してこられたそうですね。

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【佐藤院長】1989年開業ですからもう30年になります。開業する時に周囲をリサーチしたのですが、当時、光が丘には1万2千世帯、約4万人が住んでいて、歯科医院が10件に満たないという状況でした。光が丘の患者さんが見込めると予想していましたが、実際には目の前に光が丘東大通りがあるせいか、春日町、高松方面から来院する患者さんが多いのには驚きましたね。
【ちづるさん】開業当時小学生だった子がママやパパになり、自分のお子さんを連れてきてくださることが多いですね。初診時の問診票に来院動機を書いてもらっているのですが、家族や知り合いがかかっているから、近所だから、という方が多いです。

診療のモットーは何ですか?

【ちづるさん】「虫歯にしない」をモットーに、予防に力を入れています。お子さんの場合、3ヵ月に1度メンテナンスに来ていただいていますが、その際必ず自分の歯ブラシを持ってきていただきます。毎回染め出しをして汚れが残っている部分を確認し、歯磨き指導を行います。
【佐藤院長】10歳くらいまでに自分でしっかりと歯磨きができるように指導していますが、最初に虫歯ありきでは難しいですね。初診時に削らないといけないので、「怖い、痛い」という印象が残って、歯科医院が嫌いになってしまいます。虫歯のないうちから定期的に通うことが重要なんです。当院ではメンテナンス後にいろいろな形をした消しゴムをご褒美で渡しているので、皆楽しんで通ってくれていますし、通う習慣が自然とでき上がっています。

予防診療の流れをつくるのは大変だったのでは?

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【佐藤院長】今でこそ予防の概念が定着していますが、最初の頃はお母さんたちになぜ3ヵ月ごとに来なきゃいけないのかを理解してもらうのが大変でしたね。
【ちづるさん】当院ではメンテナンス時に2色に染まる染め出しを行っていて、古い汚れは紫、新しい汚れはピンク色になります。汚れが全体の何%あるかを数値化し、写真にも撮ります。数値化することで前回との比較ができ、モチベーションの維持にもつながります。もし虫歯が見つかった場合はすぐに治療をしますが、早急に治療の必要がない場合は、要観察というかたちで次回のメンテナンスに確認することもあります。大人の方でも初診時は染め出しをしてブラッシング指導から入りますし、噛み傷や口内炎、口腔がんの前がん病変である白板症がないか、口腔内チェックも行っています。

自分がしてほしくないことは、患者にも勧めない

メンテナンスの結果は持ち帰ることができますか?

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【ちづるさん】その日のメンテナンスの結果を記入した用紙を渡しています。歯茎や汚れの状態などが細かく書かれているので、患者さんの中には洗面所に貼り、歯磨きの時に気をつけているという方もいらっしゃいます。
【佐藤院長】がんや心臓疾患は確実な予防が確立されていませんが、虫歯や歯周病は歯磨きで汚れを取り除くことが予防につながります。口腔内を清潔に保つことがリスクを下げることにつながるんです。私たちの考え方は、まず虫歯にしないこと。虫歯になって一度削ってしまうと、その周囲からまた虫歯になり、やがて神経がだめになり、いずれは抜くことになってしまうでしょう。神経を取ると歯はとてももろくなり、寿命は半分以下になってしまいます。そうなるのを防ぐには、どこも悪くないうちから予防に取り組むことが重要なんです。

入れ歯に力を入れているそうですね。

【佐藤院長】歯を失った場合、今はインプラントを入れるという方法もありますね。確かにインプラントは症例を間違わず、しっかりとしたテクニックを持った先生が行うにはいい治療法だと思います。ただ、入れた後もメンテナンスは必要ですし、高齢で認知症になったらどうなるの? という問題もあります。そこで当院では、入れ歯を推奨しています。中でも金属のバネを使わない入れ歯「ノンクラスプデンチャー」に注力。従来の入れ歯は、欠損した歯の隣にバネをかけるので、場所によっては金属が見えてしまうことも。その点この入れ歯は義歯床と金属部分が歯肉の色に近い樹脂でできているので、見た目が入れ歯だと気づかれにくいのです。また、とても軽く、樹脂の弾性でフィットさせるので外れにくいのが特徴です。普通の入れ歯と手入れ方法は同じですし、もし高齢で認知症になっても、誰かが外して手入れをすることが可能です。

患者さんと接している時に心がけていることは何ですか?

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【佐藤院長】僕が患者さんになったときにしてほしくないことは、患者さんにもしないようにしています。例えば患者さんがどうしても抜きたくない歯がある場合、「もう少し様子を見て、次回また痛みが出るようなら抜きましょうか」とすれば、患者さんは納得しますよね。それをその場で「いいや駄目です」と抜いてしまったら患者さんの意向にはそぐわないでしょう。常に患者さんの気持ちになって診療を行うように心がけています。
【ちづるさん】診療時は皆さん緊張しがちなので、できるだけ世間話をするようにしています。世間話から患者さんの生活背景を探り、予防の提案につなげられるからです。またメンテナンス時は、磨けていない部分を指摘するのではなく、必ずできていることを褒めてから課題とする部分を話すようにしています。

予防を重視するかかりつけ医を見つけてほしい

先生はなぜ歯科医師になろうと思われたのですか?

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【佐藤院長】僕の両親は薬剤師で叔父が歯科医師でした。僕も小さい頃から将来は何となく薬剤師になるんだと思っていたのですが、大学進学時に歯学部も受験したら合格してしまい、悩んだあげく歯学部に進学を決めました。妹からは「私が両親の後を継いで薬学部に行かなければならなくなった」とさんざん文句を言われましたね(笑)。歯学部卒業後は大学院に行き、放射線科に入局しました。画像診断ができれば、さまざまな病気の診断に役立つと思ったからです。そこでは舌がんの研究も行い、大学病院の非常勤講師も務めました。

ところでお二人が趣味にしていることは何ですか?

【ちづるさん】2人ともゴルフが好きです。私は40歳になってから始めたのですが、院長は学生時代からちょこちょこやっていたようです。私はたまたま患者さんにゴルフ練習場を経営している方がいて、スクールがあることを聞いてやってみようと思ったのがきっかけです。2人で一緒にラウンドすることも多く、私は月に2回くらいの頻度ですが、院長は毎週のように行きたいみたいです(笑)。
【佐藤院長】仕事も趣味も一緒でよく飽きないですね、と周囲からは言われます(笑)。

今後の展望とともに読者へのメッセージをお願いします。

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【佐藤院長】何歳まで歯科医師を続けられるかはわかりませんが、頼ってくださっている患者さんも多いので、今後も予防を基本とした診療を提供していきたいと思っています。
【ちづるさん】やはり予防を通して、1人でも多くの方がいつまでも自分の歯で噛めるようにしていきたいですね。遠方に転居される方には、転居先でもメンテナンスを続けてくださいねと必ず話しています。初診時に歯石を取るだけでなく、歯茎の検査をしっかり行っている歯科医院を見つけるのがポイントです。かかりつけの歯科医院を持って、通うことを習慣化するようにしてください。必ず将来の自分の歯を残すことにつながるはずです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科/35万円~、ノンクラスプデンチャー/6万円~

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