堤 篤子 理事長の独自取材記事
つつみ眼科クリニック
(練馬区/東武練馬駅)
最終更新日:2024/11/15
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック main](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_banner_url/80424/20241115_30908_top.jpg)
東武練馬駅南口から徒歩1分、マンションの1階に入る「つつみ眼科クリニック」は、開業から35年以上にわたり練馬・板橋地区の眼科医療を支えてきた。地域のクリニックでありながら、大学病院に負けない高度な治療を受けることができるのが特徴だ。白内障の手術をはじめ緑内障治療や糖尿病網膜症のレーザー治療などに精通する医師を招き、専門の外来を設けている。特に白内障の日帰り手術に関してはハイリスクの症例にも対応可能。院内の設備も充実させていて、先進の医療機器や検査機器がそろう。子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の患者が訪れている。長年、眼科医として診療にあたりながらクリニックを運営する堤篤子理事長に、同院の歩みや診療方針、地域に対する思いなどを語ってもらった。
(取材日2024年11月1日)
専門性の高い医師がそろい、質にこだわった治療を提供
最初に、クリニックの歩みをお聞かせください。
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック1](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url1/80424/pc_DF_1_Z61698_20241101_3.jpg)
1988年に、当時は眼科が少なかったこの東武練馬駅の周辺で開業しました。初めはビルの2階で1人で診療をスタート。徐々に患者さんが増え始め、高齢の方や体の不自由な方でも通いやすいようにと場所を地上1階に移しました。その後、患者さんの数や診療してくださる先生方が増えたことに伴って移転を繰り返し、現在の場所は4ヵ所目になります。院内の広さも、最初の30坪から現在は合計88坪まで広がりました。開業して以来、「目の病気になったら、つつみ眼科に行こう。つつみ眼科に行けば安心だ」と患者さんに思っていただけるような、信頼感のある「町の眼科医」をめざして診療を続けてまいりました。駅から近いので、地域の方とともにお勤め帰りの患者さんも多く、小さなお子さんからお年寄りまで幅広く診療しています。
2021年には、堤妙先生が新たに院長に就任されました。
妙医師は私の長男の嫁で、長年にわたって副院長としてクリニックを支えてくれてくれました。緑内障を専門としており、勉強熱心で多くの患者さんに真摯に向かい合っております。現在、副院長を務めている増本美枝子医師も、臨床経験が豊富で信頼できる方です。私より歳は若いですが、2人の後輩から学ぶことの多い日々です。
こちらのクリニックの特徴はどのような点でしょうか?
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック2](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url2/80424/pc_DF_2_Z61698_20241101_9.jpg)
一般外来を担当する3人の常勤医に加えて、専門性を持つ実績のある眼科医を大学病院や専門病院から招き専門性の高い外来を設けているのが特徴です。特に力を入れているのは、白内障手術、緑内障治療、加齢黄斑変性の治療、眼瞼(がんけん)下垂手術、レーザーを必要とするような糖尿病網膜症の治療や私の専門分野である小児眼科です。中でも白内障日帰り手術は、経験豊富な手術専門医が担当し、難症例にも対応しております。2023年1月から2023年12月の1年間の白内障手術件数は1404件でした。また手術の際には全身管理をする医師も立ち合いますので安心して手術を受けていただけます。機器に関しても先進のものを取り入れています。例えば、東京都内でも早くに導入した超広角走査レーザー検眼鏡。患者さんの苦痛も少なく、従来の検査機器では観察が困難だった眼底周辺部の病変も捉えやすいという特徴があります。
子どもから高齢者まで、さまざまな治療が可能
最近気になっている症状や病気はありますか?
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック3](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url3/80424/pc_DF_3_Z61698_20241101_10.jpg)
一つは、高齢化によって増えている加齢黄斑変性症です。日本では50歳以上の80人に1人の割合で起こるとされている病気で、放置すると失明する可能性があるため、先進の検査機器を駆使した早期発見と、専門の医師による治療に力を入れています。最近では主な治療法は抗VEGFという注射薬を打つことですが、その種類が増えて選択肢が広がりました。もう一つは、マイボーム腺分泌過多という症状です。こちらも高齢の方に多く発症し、目やにが出る、目の周りがベタベタするといった不快な症状が現れます。しかし、実際にはこうした症状に悩んでいても受診されない方が多い印象です。適切な治療やお手入れを行えば、不快な症状の改善が期待できます。気になり始めたら、我慢せず早めに相談していただきたいと思います。
理事長のご専門である小児眼科には、どのようなご相談が多いですか?
斜視や遠視や乱視があって視力が出にくいお子さんが多く受診されます。当院には優秀な視能訓練士が5人おり、子どもと接するのも得意です。専門の検査室で時間をかけて丁寧に検査・訓練を行いますので、小さなお子さんでも周りを気にせず落ち着いて受けていただけます。幼児は自分で症状を訴えることができません。一生に関わる大事な検査なので丁寧に行う必要があります。また小学生になると近視の進行という問題も出てきます。オルソケラトロジーなどの治療にも積極的に取り組んでいます。
オーダーメイドのコンタクトレンズにも対応しているそうですね。
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック4](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url4/80424/pc_DF_4_Z61698_20241101_11.jpg)
円錐角膜の方や強度の乱視の方には、オーダーメイドのハードコンタクトレンズをお勧めしています。ハードコンタクトレンズをその方の目に合わせて作ることで、今までハードコンタクトレンズが入れられなかった方が使えるようになることもあります。眼鏡では視力が出ないために日常生活が不便だった方に喜んでいただけるとうれしいです。どうしてもハードコンタクトレンズが痛くて入れられない場合、ソフトコンタクトレンズでも特別な乱視矯正ができるレンズもそろえていますので、諦めないで試していただきたいです。
患者にとって最善の治療をめざし、診療にあたる
診療において、心がけていることはありますか?
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック5](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url5/80424/pc_DF_5_Z61698_20241101_17.jpg)
自分1人ですべてを完璧にこなそうとするのではなく、周りの先生方と協力しながら患者さんにとって最善の治療を提供することです。幸いにも、当院には私を支えてくれる2人の女性眼科医と、各治療の専門家である先生方がいますので、ハイリスクな症例や診療で迷いが感じた際には他の先生方にアドバイスをもらうようにしています。複数人でディスカッションすることで、1人では見えてこなかった治療法や解決策に気がつくことがあります。これは、専門性の異なる医師が在籍する当院ならではの強みだと思っています。そして、当院は急な目の不調があった際にもすぐ受診できるようにと、一般外来は予約制を取っていません。そのため、診療までお待たせしてしまう場合もあります。なるべく待ち時間を減らし、一人でも多くの患者さんを診療できるよう努めているところです。
お忙しい毎日とは思いますが、休日はどのように過ごされていますか?
孫が合わせて7人おりまして、そのうち次男の子どもの5人兄弟がまだ幼く、両親だけでは大変なので時々預かって面倒を見ています。公園でボール遊びをしたりおままごとをしたり、時々ミュージカルを観に行くこともあります。一緒に遊ぶのには体力がいりますが、子どもとのふれあいは元気のもとと考えるようにしています。また孫たちといると今の子どもが何を好きなのか、どういう話し方をすれば納得するのかがよくわかるので、小児眼科に来る子どもたちと目線を合わせやすくなりました。孫たちとのふれあいが、日々の診察に生きていると感じます。
最後に、今後の展望と地域の皆さんにメッセージをお願いします。
![堤篤子理事長 つつみ眼科クリニック6](https://prod-df-public.s3.amazonaws.com/uploads/doctordf/img_url6/80424/pc_DF_6_Z61698_20241101_91.jpg)
開業して36年がたち、「信頼される町の眼科になる」という目標はかなえられました。これからは、それをどこまで続けられるかが課題だと思っています。当院で診療している先生方は、私自身が目の病気になった時には、治療や手術を担当してもらいたいと思う素晴らしい方ばかりです。妙院長という後継者にも恵まれ、優秀な先生方に来ていただけているというのは、本当に幸せなことだと思います。設備や治療法のアップデートも行いながら、引き続き地域の皆さんのお力になれるよう努力してまいります。目の病気で悩まれている方や高度な治療が必要という方は、ぜひ当院にお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とはオルソケラトロジー初回両眼/14万円~