神谷 玄司 院長、中田 雄介 副院長、樋口 淑子 先生、本橋 宏美 先生の独自取材記事
丸の内永楽ビル歯科クリニック
(千代田区/大手町駅)
最終更新日:2022/06/30

地下鉄大手町駅のB1出口から直結するビル内にある「丸の内永楽ビル歯科クリニック」には、連日デンタルIQの高い患者が訪れる。神谷玄司院長は2012年の開業以来「歯科医療は単にお口の環境を整えるだけでなく、全身の健康状態まで考慮することが重要」という考えのもと、一人ひとりの患者に丁寧に対応するよう努めているとのこと。そんな神谷院長を支えているのが、3人の歯科医師と歯科衛生士ら15人のスタッフだ。取材で同院を訪れると、皆にこやかで親しみやすい雰囲気がよく伝わってきた。そんなクリニックの特徴やどのような思いを持って日々診療にあたっているのか、神谷院長はじめ中田雄介副院長、樋口淑子先生、本橋宏美先生に話を聞いた。
(取材日2022年3月18日)
口腔内から全身の健康を診る総合歯科診療に注力
クリニックの診療方針と患者層を教えてください。

【神谷院長】「患者さま第一主義」が診療方針です。患者さまの症状や要望に最も適した治療を提供することを念頭に置いています。また、当院の治療の基本は、口腔内から全身の健康も考慮していく総合歯科診療にあります。例えば歯周病は、心臓病や糖尿病などの生活習慣病と深い関連があるといったことを患者さまにお話しすることも多いですね。
【中田副院長】患者さまはこの辺りの会社勤めの方が多く、歯科に対する意識がとても高いですね。ですので、そのご要望に応えられるよう、より精度の高い歯科医療を提供するように努めています。審美歯科を希望されることも多いので、プラスアルファのご要望にもお応えできるよう努めております。
診療の際に心がけているのはどんなことでしょうか?
【神谷院長】患者さまの希望を問診などですくいあげ、実現する方法を複数の選択肢を持って提案していくことです。
【中田副院長】不安や恐怖を伴わない治療をすることと、原因と方法をしっかりお伝えして納得していただいた上で主訴を解決していくよう努めています。
【樋口先生】主訴以外にも気になるところがある患者さまは意外と多いので、そうした本音をくみ取りつつ、機能・審美・ご本人の要望が整うゴールをめざして治療しています。
【本橋先生】リラックスしていただけるよう、常に話し方やお声のかけ方などに気遣いを忘れないように心がけています。
検査や検診も充実しているそうですね。

【神谷院長】口腔内全体をチェックしてほしいという人のために、現状と将来のリスクまでわかるような歯科の総合検診コースを設けています。最近その項目の中に、虫歯や歯周病のリスク、酸性度、歯茎の状態、口臭の原因などを調べるために役立つ唾液の成分分析も取り入れました。さらに詳細な検査が必要な場合は、デジタルマイクロスコープで調べていきます。
【中田副院長】噛み合わせの検査にも注力しています。口内細菌の管理と噛み合わせの両方が良好な状態でないと、歯を失う時期が早くなってしまうんです。
細菌検査や歯周内科治療に尽力
特に力を入れている治療はありますか?

【神谷院長】歯周病治療です。歯周病の原因は細菌感染ですから、当院ではメンテナンス時だけでなく、通常の診察時にも位相差顕微鏡による口内細菌の検査をもれなく実施しているんです。治療は、菌を殺菌するための薬を内服する内科治療がメインです。それを並行して、ご自宅ではブラッシングで口臭の原因となる菌の除去を行っていきます。治療期間は約2週間ですが、再度歯垢を顕微鏡で観察して成果を確認していただきます。細菌を患者さま自身の目でしっかり見て把握していただくと、細菌の増減がよくわかるので、口腔内のお手入れへのモチベーションにもつながると思います。
先生方それぞれの得意分野を教えてください。
【神谷院長】当院ではすべての歯科医師が幅広い歯科分野における専門性の高い治療を習得しています。中でも私は、インプラント治療や口腔外科的治療が得意です。
【中田副院長】専門分野は補綴治療ですが、歯列矯正も得意です。必要であれば矯正をしながら他の治療を挟みこむなど、効率の良い順番を考えて提供できることが強みですね。
【樋口先生】歯科口腔外科で学んだ経験がありますので、それを生かして、口腔外科治療に尽力しています。
【本橋先生】歯科分野はオールマイティーにこなせますが、特に審美歯科が得意ですね。
こちらのクリニックならではのメリットはありますか?

【神谷院長】口内炎や歯肉のできものには口腔がんの可能性もあるのですが、視診や触診をして経過を見た上で専門家の診察が必要な場合は、すぐに連携先である日本大学歯学部付属歯科病院にご紹介して受診していただくことができます。また、睡眠時無呼吸症候群の治療のための、就寝時に装着していただくマウスピース作製にも尽力しています。さらに感染症予防対策も、患者さまの口の中に入るものはすべてハイレベルの殺菌・滅菌処理を行い、グローブ・紙コップなどもすべて使い捨てにしています。
かかりつけ歯科医として患者の口内環境を守り続けたい
神谷先生が歯科医師をめざされた理由を教えてください。

【神谷院長】父と祖父が歯科医師で、父の兄弟も歯科医師や歯科衛生士などの仕事に就いていましたので、親族が集まる場では歯科の話題ばかりでした。そんな環境で育ちましたので、歯科医師になるのはごく自然の流れだったと思います。医療法人の浩昭会グループに入って20年近く経過しましたが、さまざまな歯科分野に携わりながら診療と治療に携われることをたいへんうれしく思うとともに、やりがいを感じています。
歯科医師4人、スタッフ15人以上の連携も良好だそうですね。
【神谷院長】スタッフはみんな明るく、それぞれの立場で責任を持って仕事をしてくれていると思います。当院は歯科医師と歯科衛生士が担当制なので、情報の共有は必須です。また毎日の終礼ミーティングの他に、月1回の総合ミーティングを行っていますので、全体の連携もしっかりできていると思います。また勉強会で得た新しい技術や知見も、スタッフ全員で共有しているんです。どのスタッフも、多忙の中でも笑顔を絶やさず対応してくれるので、患者さまからの評判もなかなかです。女性スタッフの中には、産前産後休業後、ここに戻ってきて、子育てをしながら働いている人も多いですね。
最後に今後の展望をお願いします。

【神谷院長】患者さまからかかりつけの歯科医院として認められて、主訴の治療が終了しても定期的にメンテナンスにいらしていただけたらと思っています。
【中田副院長】可能な限りわかりやすい説明で患者さまに病態を理解していただき、噛み合わせを含む口腔内全体の治療をしていきたいですね。
【樋口先生】治療後直後の良い口腔内の状態を長く保つためにも、定期検診やクリーニングなどで末永く通院していただければと願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/22万円~
インプラント治療/30万円~
セラミックインレー/4万5000円~
歯周内科治療/4万5000円~
ホワイトニング/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。