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嶋田 耕二郎 院長の独自取材記事

しまだ整形外科

(調布市/成城学園前駅)

最終更新日:2023/04/10

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科 main

最寄り駅は小田急線の成城学園前駅だが、住所は調布市の「しまだ整形外科」は、成城富士見橋通り沿いの静かな住宅街の中にある。院長の嶋田耕二郎先生は、大学病院をはじめ、さまざまな医療機関で研鑽を積んだベテランドクター。開業して15年がたつが、大学病院時代から診続けている患者もいるという。整形外科のさまざまな症例に対応し、常に新しい知識に対してアンテナを張っている嶋田院長。嶋田院長は「僕の所を受診して良かったと思っていただけるように、正確な診断をして、必要であれば大きな医療機関に紹介することが開業医の役目です」と話し、医師という職業が自分には合っていて、患者とコミュニケーションを取るのが楽しいとも言う。取材中も終始笑顔が絶えない嶋田院長に、診療への思いや地域に根差した同院について詳しく話を聞いた。

(取材日2022年12月13日)

地域の整形外科の最初の窓口として役割を果たす

この地域で開業し診療している理由を教えてください。

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科1

もともと、私がこの近くに住んでいたことや、以前勤務していた東京女子医科大学病院にも患者さんを紹介しやすい場所だと思い開業地に選びました。患者さんの中には大学病院で手術を担当した方もいらっしゃいますが、大半は紹介やクチコミを見て受診された近隣の方々ですね。最近は地域の先生方とのつながりも増え、近隣の医療機関である東京慈恵会医科大学附属第三病院や杏林大学医学部付属病院、関東中央病院、至誠会第二病院などへ患者さんを紹介することも多いです。他にも、どこの病院ということではなく、患者さんのご状況に合わせて専門の先生を紹介することもあります。都内にはいろいろな医療機関があるので、患者さんにとって一番良い治療が受けられそうな医療機関を紹介するようにしています。

患者さんにとっては心強いですね。

われわれ開業医は、自分が手術をして治すわけではありません。手術が必要なのか、しなくても大丈夫なのかを判断したり、専門の医療機関を紹介するタイミングやその紹介先も重要になるので、それらをよく考えながら診療しています。常にさまざまな研究がなされ進歩しています。手術が必要かそうでないかなど、10年前とは治療方針が大きく変わっていることがあります。整形外科で扱う分野は広く、肩、膝、脊椎、手、足など、それぞれ分野で専門分化しています。このように広い分野の新しい知識を常に入れてバージョンアップし、患者さんに当院を受診して良かったと思ってもらえるように心がけています。

開業して15年がたちますが、患者さんの主訴はどのように変化してきていますか?

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科2

患者さんも同じように年を取っていくので、高齢の方は、膝や腰の痛み、骨粗しょう症の治療などがメインになることが多いです。季節の変わり目や寒くなると、関節や首、腰の痛みを訴える方が多くなります。人々の健康に対する意識や医療の質の向上などさまざまな理由はありますが、最近は年を取ってもスポーツをしたり、活動的で元気な方が増えている感じがあります。以前は、80歳を超えると高齢だと思っていたのが、近年は90歳を過ぎても元気な方がたくさんいて、変わってきたなと感じます。

内科的な視点も含めた総合的な視点で捉えて診療を行う

年齢を重ねても元気でいるためのコツは何でしょうか?

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科3

まずは運動です。整形外科で治療をしたり薬を飲んだりするよりも普段から体を動かせるようにしておくことが重要で、本来は運動療法を実践し、それでも痛くなったら治療をするのが理想的な流れです。ウォーキングでも体操でも構いません。積極的に関節を動かし、筋肉を落とさないようにすることです。高齢の方は、1週間入院しただけでも筋力がガタッと落ちてしまいますし、運動不足は脳や内臓など全身に悪影響を及ぼします。また、特に高齢の方の中には、新型コロナウイルス感染症の流行下で外出を控えていたために症状を悪化させてしまっている人も多くいらっしゃると思います。さらに、人とコミュニケーションを取らなくなると社会性も低下してしまうので注意が必要です。もう一つは痛みを放っておかないことです。ケガではなく何か病気が隠れていることもあるので、長く痛みが続くようなら必ず受診し、原因を調べてもらってください。

先生が診療の際に大事にしていることは何ですか?

大学病院では、疾患に対して扱う科がそれぞれ分かれていますが、クリニックにはいろいろな症状の患者さんがいらっしゃいます。整形外科の痛みなのか、内科の痛みなのか判断がつかないという患者さんも大勢受診されます。こういった患者さんの中に、ひょっとして心臓が悪いのではないか、血管が詰まっているのではないかなど、内科的な疾患が疑われることもあるので、それを見逃さずに、適切な医療機関に紹介することを大事にしています。そのためには、患者さんとしっかりコミュニケーションを取ることが大切ですね。話をよく聞いて、身体を診察しませんと適切な診断ができません。患者さんの家族構成や仕事内容など、症状と併せて総合的な診断をするように心がけています。

患者さんが受診する際に気をつけてほしいことはありますか?

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科4

今はネット社会なので、受診時に自分で病名をつけてしまっている方もいらっしゃいます。重い病気など心配されてとても不安な状態で受診される患者さんがいます。調べた症状が全部当てはまると思い込んでしまいがちです。自分の判断で病名を決めず、ありのままに症状を伝えていただけるとスムーズな診断につながります。人に聞いたとか、ネットで調べたなど、病気を自分で知ることはもちろん大切なことなのですが、医師の診察と治療をきちんと受けてください。

一生懸命、全力で医師という職業を続けていきたい

サプリメントについて注意したほうが良い点があるそうですね?

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科5

現在は、製薬会社からも数多くのサプリメントが販売されているので、患者さんから「このサプリメントは効きますか」などと尋ねられることがよくあります。サプリメントに関しては、医学的なエビデンスが乏しい場合があります。飲むのか飲まないのかはご自分で考えていただいて構いません。ただし注意が必要なこともあります。例えば整形外科分野ではビタミンDを主成分としたサプリメントには注意が必要です。骨粗しょう症の治療薬として、ビタミンDが含まれている薬を出すことがあります。サプリメントとして重複してビタミンDを摂取すると血中カルシウム濃度が高くなるなどの副作用を起こすことがあります。受診時はどんなサプリメントを服用しているかを書き出して持参していただければ、こちらでチェックいたします。

先生はどのようなきっかけで医師を志したのですか?

親戚に医師が何人かいて、その人たちの影響が大きいですね。小さい頃から迷わず「大人になったら医者になる」と思っていました。整形外科を選んだ理由は、もともと小学校では野球、中学と高校ではバスケットボール、大学ではウインドサーフィンをやっていてスポーツが好きだったのと、叔父が整形外科の医師だったこともあり、脳外科、心臓外科、整形外科か悩んでいた中で整形外科を選びました。また、整形外科は困っている患者さんが多いと思ったからです。以前勤務していた東京女子医科大学病院の整形外科では、脊椎や関節疾患の治療に力を入れていて、私自身は、膝関節の疾患やスポーツ傷害にも力を入れていました。しかし、いろいろな医療機関に出向すると、脊椎や関節だけでなく整形外科全般を診なくてはなりません。若い時に多くの症例にふれることができた経験が、今の診療にものすごく生きています。

今後、地域に対してどのようなクリニックでありたいとお考えですか?

嶋田耕二郎院長 しまだ整形外科6

新しい設備や治療法などは、時代や患者さんのニーズに合わせて取り入れていきますが、基本的には、専門性を持つというよりも、いろいろな症例の患者さんを診る窓口でありたいと思っています。開業して15年以上たちますが、おかげさまで多くの患者さんが当院を選んで受診してくださっています。その思いに応えるべく、一生懸命、全力で診療を続けていきたいと思っていますし、私は医師という職業がとても好きで、誰よりもやる気を持っていると自負しています。つらい症状や気になることがあったら遠慮なく受診してください。お力になりたいと思います。

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